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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



特急「しおかぜ」
(岡山 - 松山)

Limited Express "Shiokaze"
(Okayama - Matsuyama)



乗車日:July 28, 2009






特急「しおかぜ」は、JR四国が運行する特急列車で、
岡山から本四備讃線を通り四国に渡り、
松山や宇和島を結ぶJR四国の看板列車です。

特急「しおかぜ」は1972年に高松 - 宇和島間で
運転を開始し、同じ年に運転を開始した
特急「南風」と共に、四国で初の特急列車です。

1988年に本四土讃線が開通すると、岡山駅発着となり、
高松駅を発着する列車は特急「いしづち」となっています。

また1993年から、松山 - 宇和島間の
列車を、特急「宇和海」としています。

特急「南風」の乗車記はこちらです。
特急「宇和海」の乗車記はこちらです。


2012年3月のダイヤ改正では、
上下とも15本が設定されています。



Yahoo Mapを編集・加筆しました。


特急「しおかぜ」は、この四国を走る以前に、
1965年から1968年まで、新大阪 - 広島間の
特急列車として運行されていました。


この特急「しおかぜ」に2009年7月に
乗車した際の様子を紹介します。

なお、この時には、松山から乗車していますので、
乗車したルートに沿って紹介しようと思います。




松山 - 今治
(Matsuyama - Imabari)
Mar. 03, '13


今治 - 伊予三島
(Imabari - Iyo Mishima)
Mar. 19, '13


伊予三島 - 岡山
(Iyo Mishima - Okayama)
NEW ! Mar. 23, '13





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松山 - 今治
(Matsuyama - Imabari)







2009年7月末の四国旅行。

旅の最終日の7月28日、松山城や湯築城を訪れた後に、
特急「しおかぜ」に乗り、帰路に就きました。

松山城の登城記は
こちらです。

湯築城の登城記はこちらです。

松山の散策記はこちらです。



松山城を訪れた後、伊予鉄道
市内線で訪れたJR松山駅です。



愛媛県の県庁所在地の駅としては、かなり地味ですが、
松山では、伊予鉄道の松山市駅の方が、
繁華街にも近く、賑わっています。

伊予鉄道の乗車記はこちらです。


地味な松山駅ですが、岡山に向けて、颯爽とした
デザインの特急「しおかぜ」が発着しています。



松山駅に入線した特急「しおかぜ」用の
8000系特急電車です。

この日乗車したのは、松山駅発
12:20 の特急「しおかぜ18号」です。

高松行きの特急「いしづち18号」を併結しています。

松山を発車し、市街地を抜けると、
伊予鉄道の複線の線路が並走していました。



伊予鉄道高浜線の線路です。
しばらく並走した後に、高浜線の
線路をオーバークロスしていきました。

伊予鉄道高浜線の乗車記はこちらです。


調べてみると、伊予鉄道高浜線が開業したのは
1888年(明治21年)、一方国鉄予讃本線が松山まで
線路が繋がったのが1927年(昭和2年)の事なので、
伊予鉄道の方が40年近くも歴史が古い事になります。


この後、緩やかな丘陵地を抜けると
田圃が広がる景色となります。



しばらく田園風景が続きますが、やがて
進行左手に瀬戸内海が見えてきました。



この日もどんよりとした曇り空で、
瀬戸内海の島々も霞む様でした。

この先で、一旦平地が広がり、
住宅の密集地を過ぎます。



この辺りが伊予北条です。

伊予北条までは、松山からの区間列車が
何本か設定されていて、人の行き来も
多い区間と思いますが、この「しおかぜ18号」は
伊予北条を通過して行きます。

伊予北条からは再び、海岸線に
沿って走るようになりました。



小さいトンネルをいくつか越えながら
海岸線に沿って走り、やがて
菊間駅に運転停車しました。



ここで下り普通列車と列車交換です。

菊間からは、海岸線と離れて進みます。



コンビナートの脇を通り、二駅目の
大西駅で再び運転停車しました。



今度は下りの特急「しおかぜ」との行き違いです。
予讃線は、特急「しおかぜ」と普通電車が毎時一本ずつ
走っていますが、この辺りは単線区間が続き、
列車の行き違いが多くなっています。

大西を出ると、山の多い地形を走ります。
進行左手の山の上に天守閣が見えてきました。



天守閣に見えるのは海山城展望台です。
ここにはかつて来島水軍の遠見番所の
砦が築かれていたそうです。

やがて、しまなみ海道の高架橋も見えてきました。



次の停車駅、今治ももう間もなくです。

松山から37分で、今治駅に到着した
特急「しおかぜ18号」です。



松山から49.5kmの距離を37分で
到着とはまずまずの俊足ぶりです。


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今治 - 伊予三島
(Imabari - Iyo Mishima)







松山から特急「しおかぜ」で岡山に向かう途中、
今治で途中下車して今治城を訪れていました。

今治城の登城記はこちらです。


2時間の滞在で再び特急「しおかぜ」の旅に戻ります。



今治駅の立派な高架駅舎です。

今治駅に到着したのは、キハ2000系で編成された
特急「しおかぜ22号・いしづち22号」です。



この特急「しおかぜ22号」は電化されていない宇和島が
始発駅となっている為に、気動車が使用されています。
ちなみに、宇和島始発の特急の多くは、松山行きの
特急「宇和海」として運行されています。

特急「宇和海」の乗車記はこちらです。


今治を発車すると、瀬戸内海からは離れ、
住宅の立ち並ぶ平野を走っていきます。



特急「しおかぜ22号」の車内の様子です。



ざっと見渡して4割程の乗車率でしょうか。

今治から12分程で壬生川に到着しました。



下車客の中には学校帰りのような高校生もいて
近郊の利用といった感じの人が多くいました。

壬生川を出ると、広大な田圃が広がっていました。



地図でみると、この広い田園地帯の先の海は
埋め立てられ、コンビナート工場が
建ち並んでいるようです。

田園地帯にある石鎚山駅で、下りの特急
「しおかぜ」と行き違いの為に臨時停車しました。



石鎚山駅は小さな駅で、こうした駅に
特急列車が停まっているのは、
不釣り合いの様な感じがします。


そして伊予西条に到着しました。
四国鉄道文化館が伊予西条駅に
隣接して建てられていました。



この施設は2007年11月にオープンしたもので、
特急「しおかぜ」に乗った時点の2年ほど前に
出来たばかりだったようです。

この昔、四国内で活躍していたDF50という
ディーゼル機関車が展示されているようで
時間が許せば途中下車しても良かったです。


伊予西条を出て、再び田圃の広がる平地を走ります。
新居浜を出ると、多喜浜と関川間で
丘陵地を越えていきました。



この丘陵地帯を越えると、久しぶりに
瀬戸内海を眺めながら走りました。



どんよりとした曇り空で、海の景色が
映えないのが残念でした。

再び、平地が広がるようになり、
特急「しおかぜ22号」は伊予三島に停車しました。
伊予三島で下り特急との行き違いで3分程の停車です。



特急列車が1時間毎に走る予讃線では
頻繁に列車の行き違いがありますが、
特急停車駅での行き違いは、珍しいように思います。

ドアが開いているのでホームに出て少し散策してみました。



下りの待避線に停車していた貨物列車です。
地方で貨物列車を見かける事が無くなったので
こうした光景は、とても珍しいものです。



やがて、下りの特急「しおかぜ」が到着しました。


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伊予三島 - 岡山
(Iyo Mishima - Okayama)







伊予三島を15:53 に発車し、
川之江を過ぎると香川県へと入ります。

次の箕浦で久しぶりに瀬戸内海を眺めました。



小さな箕浦駅で下りの伊予西条行き
普通列車と行き違いをしました。

箕浦を出ると、再び田園風景となりました。
観音寺を発車した後の車窓風景です。



しばらくのどかな田園風景を眺めて走りますが、
詫間を過ぎると、海岸線のギリギリを
走るようになりました。





近くの島に浮かぶ津嶋神社も見えてきました。



津嶋神社は、1706年(宝永3年)に創建されたそうです。
津嶋神社に架かる橋は1933年(昭和8年)に架けられました。

夏季大祭の行われる毎年8月4日と5日は
最寄りの津島ノ宮駅もこの2日間だけ営業します。

詫間から海岸寺までの一駅間は
ずっと瀬戸内海を眺めながら走りました。



どんよりとした天気でしたが、
車窓一杯に広がる、島々が浮かぶ
瀬戸内海の景色に釘付けになっていました。


この瀬戸内海の景色を眺めていると、
多度津に到着しました。



多度津は、土讃線との分岐駅です。

高知へ向かう特急「南風」の
乗車記はこちらです。


多度津以東は、土讃線からの列車も
乗り入れてくるため、運転本数も多く
複線になっています。

多度津を出て僅か4分程で、
丸亀に到着しました。



高架の丸亀駅を発車すると進行右手に
現存天守が残る丸亀城が見えてきました。



いつも、車窓から眺めるばかりの丸亀城ですが、
この後の2011年6月に訪れています。

丸亀城の登城記はこちらです。


宇多津を出ると、高松方面に向かう
予讃線と別れ本四備讃線に乗り入れます。



進行左手に、高架橋の先に続く
瀬戸大橋の吊り橋が見えてきました。



瀬戸内海に浮かぶ島々を橋台として利用し、
島と島の間に架かる6つの橋梁が連なり、
本州と四国を結んでいます。

橋梁部の長さは合計 9,368mです。



瀬戸内海の島々が墨絵の様に浮かんでいました。


瀬戸大橋の様子は、マリンライナーや
特急「南風」の乗車記でも詳しく紹介しています。

快速「マリンライナー」の乗車記はこちらです。
特急「南風」の乗車記はこちらです。





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