ジャスパー
Jasper, Canada






メディスン湖



レイク・ルイーズからIce Field Parkwayを車を走らせ
230km離れたジャスパーに辿りつきました。

レイク・ルイーズの様子はこちらです。
Ice Field Parkwayの様子はこちらです。


ジャスパーはジャスパー国立公園の中心の町です。
カナディアン・パシフィック鉄道がバンフの街を
観光基地として開発していったのに対抗するため、
グランド・トランス・太平洋鉄道(後のカナダ国鉄)が
開発したリゾート都市です。

このジャスパーの周囲には多くの湖や
景色の良いところが点在しています。

ジャスパーに滞在したのは、実質1日でしたが
この中で訪れたところを紹介してます。



ウィスラーズ山
The Whistlers Mountain

Jul. 16, '06

ジャスパー市内
Down Town Jasper

Jul. 16, '06

メディスン湖 と マリーン湖
Medicine Lake & Maligne Lake

Jul. 22, '06

マリーン渓谷
Maligne Canyon

NEW! Jul. 25, '06

ピラミッド湖
Pyramid Lake

NEW! Jul. 25, '06









ウィスラーズ山
The Whistlers Mountain





ピラミッド湖から眺めたウィスラーズ山
一番、左の山です。



Ice Field Parkwayを北に向かい、
ジャスパーの町に入る手前、
左手に聳える山がウィスラーズ山です。

標高2464mの山で、カナディアンロッキーの中では
それ程高い山ではないのですが、
山頂付近までゴンドラで上ることが出来ます。

どんよりとした曇り空ですが、
視界は開けているようだったので、
ゴンドラでウィスラーズ山に登る事にしたのですが、
チケットを買った途端に激しい雨が降ってきました。


標高が高くなるのに従い景色が開けてくるのですが、
生憎霞んでしまって、なかなかはっきり見えません。



正面右手に見えるのがピラミッド山で、
ジャスパーの町はその右手前に広がっています。

霞がかかっているように見えるところは
夕立の様な雨が降っているのでしょう。

ピラミッド山の手前には、いくつも湖が見えます。
写真では判りにくいのですが、
氷河が造ったエメラルドグリーンの湖と
深い青色の湖面の湖との
違いがはっきり判りました。

ゴンドラのウィスラーズ山頂駅では
雹の様な冷たい雨が降っていました。

厚めのジャケットを着込んでいたのですが、
寒くて外を歩く事は出来ません。



ここから山頂へのハイキングコースがあります。

晴れていれば、ウィスラーズ山の山頂から
カナディアン・ロッキー最高峰のロブソン山や
コロンビア大氷原も見られるそうですが、
この天気ではその眺望も期待できず、
そのまま麓に戻る事にしました。

またいつか、天気のいい時に
このウィスラーズ山には
登りたいと思っています。



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ジャスパー市内
Down Town in Japser







ジャスパーは、人口3700人程の小さな町。

グランド・トランス・太平洋鉄道が
リゾート開発を行ったのが1907年ですので、
町が出来て100年程のことです。

ウィスラーズ山のゴンドラに乗った後、
ホテルにチェックインし、
ジャスパーの街を散策しました。

予約を入れておいたホテルが
駅の真正面だったので、
街歩きには好都合です。


ホテルの北側にちょっとした公園があり、
その周囲にヨーロッパを思わせるような
洒落た感じの建物がいくつか建っていました。



この写真の建物は観光案内所です。
公園の中のロッジの様な雰囲気です。

そして下の写真は、古い消防署の建物と思います。



塔の部分が、教会のようにも思えます。
建物の向こう、雲を半分被った山が
ジャスパーの象徴、ピラミッド山です。

ジャスパーの街には信号も殆どなく
のどかに車や人が行きかっています。



のんびりとしたジャスパーの街は
すっかり気に入ってしまいました。


町歩きのついでにジャスパー駅に立ち寄りました。

ジャスパーの歴史を考えても
ジャスパー駅の探訪は外せないでしょう。

町の東側に南北に走る町一番の目抜き通り
Connaught DriveとMitte Ave.の
交差点の辺りがジャスパー駅です。

緑色の駅舎がひっそりと佇んでいます。



構内の外れに大きな蒸気機関車が
展示されていました。



その昔、大陸横断鉄道で活躍した
蒸気機関車と思います。
人の背丈ほどもある大きな
動輪が印象的でした。

駅舎に戻り、中に入ってみました。
殆ど人がいなくてひっそりとしています。



VIAカナダ旅客鉄道の時刻表で確認すると、
この駅を発着する列車は、
トロントとバンクーバーを結ぶ「カナディアン号」が
バンクーバー行、トロント行きが夫々週3便、
それと、太平洋沿岸の町Prince Rupert行の
「スキーナ号」も週3便の運行しているだけです。

この日は5月24日の水曜日。

お昼頃にトロント行きの「カナディアン号」と
「スキーナ号」が12:20と12:45に次々と発車した後は、
明日の15:30のバンクーバー行き
「カナディアン」まで列車の発着はありません。

実は明日、「カナディアン号」で
バンクーバーに向かう予定です。

「カナディアン号」の様子はこちらです。


ジャスパー駅にはこの他に
バンクーバーからの豪華観光列車
ロッキー・マウンティナー Rocky Mountaineerも
発着しています。

同じ駅舎内のロッキー・マウンティナーの
事務所に行くと係りの人が忙しそうにしていました。

もしやと思って駅舎の外に出ると
丁度バンクーバーからのロッキー・
マウンティナーの到着です。
2日程前に、ヨーホー国立公園のフィールド駅で
見た列車がゆっくり入線してきました。

スパイラル・トンネルやフィールド駅の様子はこちらです。


白地に赤と青の帯の列車の塗色が
一際目立っています。



ジャスパーがこの列車の終着で、
多くの乗客がホームに降りてきました。
ホームの脇には何台もの
観光バスが横付けされました。

さっきまでひっそりとしていた
ジャスパー駅が急に活気ついて来ました。


ロッキー・マウンティナーの到着を見た後、
再び、ジャスパーの町歩きを続けました。



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メディスン湖とマリーン湖
Medicine Lake & Maligne Lake





マリーン湖




メディスン湖とマリーン湖は、
ジャスパーの東、車で30分から
40分程の距離にあります。

マリーン渓谷の脇を抜け、
山間の森林の間を走ると
メディスン湖が見えてきました。



雪を被った山が静かな湖面に映っています。

メディスン湖は谷に沿って細長い湖で、
全長は8km程もあります。

水位が若干低くなっていますが、
このメディスン湖は冬になると湖が干上がり、
雪解けと共に水位が上昇するそうです。

湖底の石灰岩から水が
流れ出している為だということですが、
この水位の上下する湖を
ネイティブ・インディアンは「魔法」の湖と
呼んでいたようです。

この日は雨模様の天気で、
湖を取り囲む山からは、
霧が立ち上っていました。



日本の梅雨の時の様な景色で、
幽玄な感じもしています。

手前の木のところに
鹿の群れが佇んでいました。

細長いメディスン湖に沿って車を走らせると
水位の下がっている湖の湖底が現れてきました。



季節の移り変わりと共に
湖底が現れるメディスン湖は
昔の人達にとっては、
とても神秘的だったのでしょう。


メディスン湖から、さらに15分程車で走ると
マリーン湖(Maligne Lake)に辿り着きます。

マリーン湖は差し渡し22kmもある
細長い湖です。



遠くに雪を抱いたロッキーの山々を眺め、
このマリーン湖も静かに佇んでいました。

マリーン湖ではスピリット・アイランドと呼ばれる
湖に浮かぶ小島の景色が有名です。

そのスピリット・アイランドへは
ボートに乗らないと行けません。

小雨が降っているような天気なので
ボートに乗るのは諦めました。



マリーン湖に面して聳えるLeah Peakと、
スピリット・アイランドへのボート乗り場です。

湖畔に佇んでいると、ビーバーが
湖面を泳いで行きました。



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ピラミッド湖
Pyramid Lake





ピラミッド湖から眺めたウィスラーズ山




ピラミッド湖はジャスパーの町から
車で5分程にある森に囲まれた湖です。

町から坂道を車で走り、森林を抜けると
パトリシア湖(Patricia Lake)が見えてきました。



ピラミッド山を眺める静かな湖です。

このパトリシア湖を過ぎ、
またしばらく車を走らせると
ピラミッド湖に着きました。



形の整ったピラミッド山を間近に望む湖です。
ジャスパーの町から7kmの距離で、
車で10分もかからずに、
高原の爽やかな景色に
包まれる事が出来ます。

湖に小さな島があり、木橋が架かっています。



この小島に渡って湖からの景色を眺めながら
サンドイッチのお昼ご飯を食べることにしました。

このピラミッド湖からはすぐ近くに聳える
標高2763mのピラミッド山だけでなく
遠く、ウィスラーズ山とその西に続く
雪を被った山々が見えています。



雪を被ったロッキーの山々を眺めていると
釣り人を乗せた小さな船が
ゆらりゆらりと流されていきます。


そして、雪を被った山々の左手には
イディス・キャベル(Mt. Edith Cavell)が
顔を覗かせています。



万年雪を抱く標高3363mのこの山は
ネイティブ・カナディアンに崇められていたようです。

今回は雪でイディス・キャベル山への道が
通行止めだったので、次の機会には
是非この山に行ってみたいです。



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マリーン渓谷
Maligne Canyon






マリーン渓谷は、ジャスパーの町から
メディスン湖に向かう途中にあります。

マリーン湖(Maligne Lake)から
流れ出たマリーン川が
長い年月をかけて石灰岩を
削り取って出来た渓谷です。

谷の幅は僅か幅5m程でしょうか。
その狭い谷の50mもの下に
マリーン川が流れています。



橋の上から谷底を覗くと
足がすくんでしまいそうです。

カナディアン・ロッキーでは
いくつもの滝を見てきたのですが、
このマリーン渓谷が一番
スケールが大きいと思います。


渓谷に沿って遊歩道が作られています。
川上にある駐車場からは
坂道を下りながらの散策です。

いくつかの橋を渡りながら
深い深い谷を眺める事が出来ます。

激流がいくつも滝を下っていました。
滝を流れ落ちる激流の水しぶきで
谷の周囲に水蒸気が満ちているようです。



谷の岩肌には苔の様な植物が生え、
逆光に輝いていました。

このマリーン渓谷は、冬には凍結し
谷底を歩くツアーも催されるようです。


マリーン渓谷からジャスパーに戻る途中、
道路脇に鹿の群れを見かけました。



ジャスパーの周囲には自然豊かな
見所が沢山ありました。



この写真はジャスパーの町のすぐ近くの景色です。

今回はイデス・キャベル山の
エンジェル氷河も見られなかったし、
またいつかこのジャスパーを訪れたいです。



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Hotel Information

Whistler's Inn

P.O.Box250
150 Mitte Avenue Jasper, Alberta, Canada
TOE 1EO

Tel: (+1) 780-852-3361
Fax: (+1) 780-852-4993

ジャスパー駅の正面にあるホテルです。
街中を散策したり、列車に乗ったり
レンタカーを借りるには絶好のロケーションです。

部屋も落ち着いた感じで、
フロントの人の対応も良かったです。



Restaurant Information

L & W Restaurant

Hazel Ave. & Patricia St.
Jasper, Alberta
Tel: (+1) 780-852-4114

ジャスパーの町歩きしていて
見つけたレストランです。

南の街外れの様な所に位置していて
雰囲気の良さそうなレストランでした。



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