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この特急「りょうもう」号には足利や太田、
桐生に向かう際に何度も乗車しています。
2011年1月に乗車した時の様子を中心に
特急「りょうもう」号の乗車記を
紹介しようと思います。
北千住 - 東武動物公園
(Kita Senjyu - Tobu Doubutsu Koen)
Feb. 27, '11
東武動物公園 - 足利市
(Tobu Doubutsu Koen - Ashikaga Shi)
Mar. 01, '11
足利市 - 赤城
(Ashikaga Shi - Akagi)
NEW ! Mar. 08, '11
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北千住 - 東武動物公園
(Kita Senjyu - Tobu Doubutsu Koen)
JR、東武鉄道、東京メトロそして
つくばエクスプレスと多くの路線が集まり、
一大ターミナルとなっている北千住駅で
JR常磐線から東武鉄道のホームに乗り換え、
特急「りょうもう」号の到着を待ちました。
浅草 - 北千住間の乗車記はこちらです。
東武鉄道伊勢崎線の下り方面の特急列車の
乗り場は1番線ホームの中間改札を抜けた
伊勢崎寄りにあります。
この乗り場は長いホームの先端側にあるので
発車ギリギリにホームに降り立つと、
乗り遅れてしまうかも知れません。
特急券を持たずに乗車する
乗客を防ぐ目的なのでしょうか。
しばらく待つうちに「りょうもう」号が到着しました。
白地に赤いラインのスマートな車両です。
日光や鬼怒川温泉に向かう「きぬ」や
「けごん」用のスペーシアが観光客用とすると
この「りょうもう」号はビジネス客用の列車です。
車内にはリクライニング式の座席が並んでいます。
とても座りやすく、グレードの高い車両ですが
生憎、空席が目立っていました。
北千住を発車するとすぐに
荒川に架かる鉄橋を渡ります。
河原が広く、青い川面の様子は
都心を流れる川とは思えません。
長い荒川鉄橋を渡ると、左にカーブを切り
JR常磐線と千代田線の線路を
オーバークロスします。
北千住を出ると、複々線となり
ビルやマンションの建つ住宅地を
高架で駆け抜けました。
やがて地上に下りると周囲をビルで
囲まれた西新井駅を通過しました。
西新井駅は大師前に向かう
大師線が分岐していきました。
竹ノ塚を過ぎると再び高架となり、
広々とした関東平野に建ち並ぶ
住宅を見渡しながら快調に走っていきます。
あっという間に草加を過ぎ、
気が付くとJR武蔵野線との接続駅、
南越谷を通過しているところでした。
高架の車窓からは、遠くにある敵地・
埼玉スタジアムも見ることが出来ました。
北千住からの複々線も北越谷からは
複線となり、地平を走るようになりました。
しばらく走ると、住宅街の間から
築堤を走る東武の電車が見えました。
アンダークロスしたのは東武野田線です。
この先の春日部で「りょうもう」の走る
伊勢崎線は野田線と接続しています。
春日部は、今まで車窓から眺めていた
通勤電車の発着する駅とは異なり
ホームや駅舎に風格を感じます。
春日部駅に停車中の「スペーシア」です。
「りょうもう」は春日部には停車しませんが
「スペーシア」は全列車停車しています。
春日部駅は高架化が計画されているようで、
何年か後には駅の佇まいも変わるのでしょうか。
春日部を徐行しながら通過すると、
車窓左手に大宮へと向かう野田線の
複線の線路が別れていきました。
北春日部駅を過ぎると広大な
留置線が車窓に広がりました。
通勤電車に混ざって、かつて「りょうもう」として
走っていた1800系という車両も止まっていました。
この辺りからようやく田圃が広がる
のどかな景色となりました。
やがて最初の停車駅、
東武動物公園に到着です。
北千住から25分の乗車です。
東武動物公園 - 足利市
(Tobu Doubutsu Koen - Ashikaga Shi)
東武動物公園駅にも留置線があり、
その先で、日光線が右手に分かれていきます。
日光線の乗車記はこちらです。
上り列車からの様子です。
留置線で、上下線が離れている箇所で
日光線が分かれていくので、この様子は
上り列車でしか見られません。
東武動物公園からは、田圃が広がる
関東平野に所々、雑木林に囲まれた
集落が点在する光景が続きます。
その光景を眺めるうちに東北新幹線の
高架線が見えてきました。
東北新幹線をアンダークロスすると
JR東北本線との接続駅・久喜を通過しました。
東武動物公園で分岐した日光線は、この先の
栗橋で同じようにJR東北線と接続していますが
栗橋ではJRから東武日光線への渡り線が
設けられ新宿発東武日光や鬼怒川温泉行の
特急列車が走っています。
この久喜にも同じような渡り線を設けて
新宿と太田や桐生、伊勢崎を結ぶ直通列車が
運行されれば便利になるのに、と思いながら
久喜駅を通過する様子を眺めていました。
JR東北本線をオーバークロスすると
再び広大な関東平野を走りました。
時折、雑木林に囲まれた集落が
車窓をよぎります。
こうした景色は、鎌倉時代に、この周辺を
坂東武者が跋扈していた頃の景色が
今に残っているのでは、と思えてきます。
この景色を眺めながらしばらく
走ると羽生を通過しました。
羽生は小さな駅ですが、
秩父鉄道との接続駅です。
秩父へと向かう秩父鉄道の線路が
車窓左手に分岐していきます。
秩父鉄道の乗車記はこちらです。
2001年8月にこの秩父鉄道に
乗車していますが、羽生駅の様子が
思い出せないのは寂しいです。
この羽生を発車すると利根川の高い
堤防に向かって築堤を上り、長さ約660mの
立派なワーレントラス橋で利根川を渡りました。
坂東太郎と異名を誇る雄大な流れです。
日本で「大河」を思わせる数少ない川でした。
利根川を渡ると再び、広々とした
田圃の光景が続きました。
この景色を眺めるうちに館林に到着しました。
北千住から67.5km、46分の乗車時間でした。
館林は佐野線と小泉線との接続駅です。
小泉線の乗車記はこちらです。
また館林城の様子はこちらです。
館林を小泉線の普通電車と同時に発車し、
駅の外れで、左に分かれていく
小泉線の電車を見送りました。
館林からも広大な関東平野を走ります。
景色は次第に鄙びて来て、館林を過ぎると
伊勢崎線も単線になり、駅周辺にも
果樹園などが広がるようになりました。
広大な関東地方の北端に近づき、
車窓右手遠くには、山も見えてきました。
足尾から日光へと連なる山々です。
この山の上には、男体山も見えていました。
やがて、その山々に近づき、
車窓右手に渡良瀬川の堤防が見え、
住宅が建ち込むようになりました。
渡良瀬川の北側の足利の市街地も
見えるようになると足利市に到着です。
2008年12月に足利の街を散策した帰りに
足利市から「りょうもう」号に乗車した時の様子です。
青空に「りょうもう」号の赤いストライプの
車体がよく映えていました。
足利の街の散策記はこちらです。
足利市 - 赤城
(Ashikaga Shi - Akagi)
足利市を発車すると、進行方向を
南西に向け太田を目指します。
渡良瀬川の南に広がる市街地を高架で抜けますが、
車窓右手遠くに、赤城山の姿が見えてきました。
市街地が途切れると地上を走るようになり
田園地帯をゆっくりと走っていきます。
単線区間のこの辺りでは、時折
対向する上り普通電車と行き違いします。
車窓右手には、田圃の中に
小高い丘が見えてきました。
この丘が標高235.8mの金山で、ここに、
中世以降に金山城が築かれていました。
次の太田は新田氏を輩出した土地で、
この金山城も新田荘を統治する目的で
築かれたようです。
金山城の登城記はこちらです。
2006年10月に登城した金山城を
懐かしく眺めるうちに住宅が建ち並びはじめ
太田へと近づいていきました。
線路は高架になり、市街地を
見下ろすように走ります。
右に大きくカーブしながら、富士重工業の
工場が見えるようになると太田です。
車窓左手からは小泉線の
高架橋が近づいて来ました。
小泉線は東小泉経由で館林 - 太田間を16.2kmと
伊勢崎線よりも5km程短い距離で結んでいますが、
足利市を通過しないので、普通列車が1時間に
1本しか走らない路線になっています。
小泉線の乗車記はこちらです。
真新しい高架の太田駅に停車中の様子です。
2004年(平成16年) 11月に高架化が完成しています。
この太田で、上りの「りょうもう」号と交換しました。
今まで、伊勢崎線を走ってきた「りょうもう」号ですが
この太田で、伊勢崎線と別れ、桐生線へと分け入ります。
発車してすぐに左に分岐する伊勢崎線の線路です。
太田の市街地を抜けると地上に下り、
再び、のどかな景色が続く広大な
関東平野の景色が広がりました。
この太田は新田荘の地であり、
その史跡が多い所ですが、松平家康が
新田氏の家名を受け継ぐべく、徳川と改名した
所縁もあり、徳川家に纏わる史跡も残っています。
そして、車窓左手に赤城山が見えてきました。
「りょうもう」号はこの先で、赤城山を
目指すように進むようになりました。
太田から10分程で、
小さな藪塚駅に停車しました。
何人かの乗客が下車していきました。
再び赤城山を遠くに眺めます。
時折、雑木林が車窓を過ります。
冬枯れの関東平野の雑木林は
とても絵になると思います。
赤城山が車窓の右手から左手に移り、
住宅が増えてくると新桐生です。
浅草から109.3km、1時間38分の所要時間です。
2011年1月に「りょうもう」号に乗った時には
この新桐生で下車しました。
新桐生駅も足利市と同じように
渡良瀬川の北側にある市街地まで
アクセス出来ずに1km程離れた
渡良瀬川の南側に位置しています。
新桐生を発車すると、すぐに
JR両毛線をオーバークロスします。
車窓右手からわたらせ渓谷鉄道の
未電化の線路が寄り沿います。
この辺りはJR両毛線、上毛電気鉄道そして
東武・桐生線の線路が複雑に入り組んでいます。
相生を過ぎ、わたらせ渓谷鉄道の線路が
左に分かれると今度は上毛電気鉄道の
線路が寄り沿います。
上毛電気鉄道の線路と並走して台地を
抜けると終着の赤城駅に到着です。
赤城駅では、上り浅草行の「りょうもう」号が
発車準備を整えていました。
赤城駅では、短い接続時間で、
上毛電気鉄道の電車に乗り換えた為、
写真を撮る余裕がありませんでした。
上毛電気鉄道の乗車記はこちらです。
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