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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



東武鉄道 伊勢崎線
(浅草 - 伊勢崎)

Tobu Railway Isezaki Line
(Asakusa - Isezaki)







東武鉄道伊勢崎線は、東京の下町のターミナル・浅草と
群馬県の伊勢崎を結ぶ114.5kmの路線です。

伊勢崎線は、春日部で野田線と交差し、
東武動物園前で日光線と分岐、
さらに館林で小泉線と佐野線、
太田で桐生線と分岐しています。




浅草からは特急「けごん」や「きぬ」、
赤城へ向かう「りょうもう」が走っていて、
伊勢崎線は日光線や東上線と共に
東武鉄道の基幹路線となっています。

日光線の乗車記はこちらです。


伊勢崎線は1899年(明治32年)に北千住 - 久喜間が
開業したのを初めとして、その後路線延長を繰り返し、
1931年(昭和6年)に浅草雷門(現・浅草) - 業平橋間の
開業で全線が開通しています。

ターミナルの浅草がJRに接続しておらず、また手狭なため、
1962年(昭和37年)に北千住駅で東京メトロ日比谷線と、
2003年(平成15年)には押上 - 曳舟間の開業によって、
東京メトロ半蔵門線との相互乗り入れが開始されました。


この伊勢崎線をいくつかの区間に
分けて紹介しようと思います。




浅草駅
Asakusa Station
Feb. 21, '11


浅草 - 北千住
Asakusa - Kita Senjyu
Feb. 24, '11


北千住 - 太田
特急「りょうもう」

Kita Senjyu - Ohta
Limited Express "Ryomou"
NEW ! Mar. 08, '11


太田 - 伊勢崎
Ohta - Isezaki





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浅草駅
(Asakusa Station)






東武鉄道浅草駅は、
多くの観光客で賑わう
浅草寺の東に位置しています。

浅草の様子は
こちらです。





意外な事に、伊勢崎線はターミナルである
浅草と業平橋の間が最後に開通しています。

浅草駅は、二つの通りに挟まれた狭い一画にあります。
駅には松屋というデパートが併設されています。



1931年(昭和6年)に浅草駅が出来た当初、
この松屋は日本で2番目のデパートだったそうです。


浅草駅は浅草通りに面し、
吾妻橋の袂にあります。

駅前の横断歩道を渡った吾妻橋の袂の景色です。



隅田川や対岸のアサヒビールの本社を
眺めることが出来ました。


東武鉄道浅草駅は、
先ほどの駅ビルの2階にあります。



駅舎に入ると幅の広い階段があり、
そこを上ると改札を抜けたところに
ホームがありました。


浅草駅はホームが3面あり、5つの番線があります。



改札の正面の4番線(左側)と3番線(右側)に
特急「きぬ」と特急「りょうもう」が
揃って停車していました。

浅草駅は、駅の両側が道路に挟まれていて
ホームの幅も狭くなっていますが、
駅の先ですぐに隅田川を渡る構造上の理由で
ホームの長さも限られています。

5つの発着番線のうち、1番線を除く4つの番線は
6両編成の電車がやっと止まれる長さです。


1番線と2番線のホームの先端に行ってみました。
このホームの先端は、隅田川鉄橋へ渡るために
右にカーブしていて、列車とホームの間に
広く隙間が出来ています。



ホーム幅も極端に狭く、先端では50cmもありません。
1番線側は乗り降り出来ないように鉄柵がありました。

1番線を列車が出入りすると、
鉄柵の中にいても怖い感じがしました。



隅田川鉄橋へと向かうカーブの
急な様子が実感出来ました。

レールの音を軋ませながら
発車した準急列車です。



そして、赤城へと向かう
特急「りょうもう」が発車していきました。



特急「りょうもう」の乗車記はこちらです。


東武浅草駅は、コンパクトな駅の造りや
頻繁に発着する電車の様子がまるで
鉄道模型のジオラマを見ているような感じがしました。


浅草駅はこのように6両以下の短編成の列車しか
入線出来ないことや、他の鉄道線との乗り換えの
利便性に劣ることから、現在では通勤電車を中心に
押上から東京メトロ・半蔵門線への直通列車が
東武伊勢崎線の輸送のメインになっているようです。

浅草駅の乗降客数も1992年の59,000人弱から
2002年には40,000人弱、そして2007年には
28,000人程と年々地盤沈下の傾向にあるようです。

ちなみにこの浅草駅の1番線と2番線間のホームの
先端からはスカイツリーを見ることも出来ます。



この写真は2011年1月12日の様子です。


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浅草 - 北千住
(Asakusa - Kita Senjyu)






2011年1月12日、浅草から北千住まで
普通列車に乗ってみました。

窮屈な浅草駅を発車するとすぐに
右にカーブして隅田川を渡ります。



浅草駅の構内が狭いため、鉄橋の上に
上下線を渡るダブルクロッシングの
分岐線が置かれていました。

2番線から発車した普通電車は、
このダブルクロッシングを渡り、
下り線へと分け入って行きました。



隅田川鉄橋から吾妻橋を見渡します。
ビルの間をゆったりと流れる隅田川。
夕暮れの景色も素晴らしかったです。

隅田川を渡り、しばらく走ると
業平橋に停車しました。



この業平橋は、スカイツリーの最寄駅で
ホームからもその威容を見ることが出来ました。

近くで見ると、その大きさと迫力に
圧倒されてしまいます。



見上げるような大きさですが、
完成時には更に100m程高くなるようで、
どんな姿になるのでしょうか。

この辺りは線路が輻輳しています。
まず、業平橋を過ぎ、車両基地の脇を通りました。
東側には京成電鉄押上線の線路が地下に潜り、
その先で、東京メトロ・半蔵門線の押上駅から
曳舟に向かう線路が勾配を上ってきます。



この辺りからもスカイツリーが見えていました。



押上からの線路が合流すると曳舟駅です。

曳舟駅はホームを挟んで停車していた
半蔵門線からの準急が先に発車していきました。



曳舟からは高架で下町を抜けていきます。



地上に下り、カーブの途中の鐘ヶ淵に到着しました。



鐘ヶ淵からは荒川に沿って走りました。

堀切を過ぎると、荒川と別れ、
京成電鉄本線をアンダークロスして、
牛田駅に至りました。

牛田駅を発車すると上下線の間に
留置線が現れ、左にカーブすると
北千住に到着しました。



浅草 - 北千住間は7.1kmですが、多くの線路と
交差し、変化に富んだ楽しい区間でした。

北千住駅では、2階にある東京メトロ日比谷線の
高架ホームの直下に伊勢崎線のホームがありました。



北千住駅に停車中の浅草からの普通電車です。

北千住は1899年(明治32年)の
伊勢崎線の開業当初に起点だった駅で、
0kmポストは浅草ではなく、この
北千住に設置されているそうです。



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