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京王電鉄井の頭線は、渋谷と吉祥寺を結ぶ12.7kmの路線です。
帝都電鉄によって1934年(昭和9年)に全線開業しています。
井の頭線は、渋谷から吉祥寺に向かう途中、下北沢で
小田急小田原線と、明大前で京王線と接続しています。
小田急小田原線を走る特急「さがみ」の乗車記は こちらです。
沿線は、東京の住宅密集地が続き、利用客も多い路線です。
井の頭線に、2011年8月に再乗する機会がありました。
その時の様子を紹介します。
井の頭線の起点は渋谷です。
JR渋谷駅の西側に井の頭線の
渋谷駅の入っているビルがあります。
時の移り変わりの早い東京の事なので
この景色も既に変わっているかも知れません。
東京・渋谷の散策記は こちらです。
JR渋谷駅から横断歩道を渡り、駅ビルに
向かうと、2階に井の頭線のホームがあります。
この改札口を過ぎたところに頭端式のホームがありました。
島式ホームの両側に吉祥寺行の電車が停車していました。
先頭車両から前方を眺めると、ビルの2階の
ホームの先にすぐトンネルが見えています。
ビルに囲まれてなかなか実感は出来ないのですが、
こうした景色を眺めると、渋谷は起伏の激しい
所に発達した街という事がわかります。
井の頭線の渋谷駅の目の前のトンネルを抜けると
次の神泉の途中からまたトンネルに入ります。
神泉駅の先のトンネルを抜け、
地上に出たところの景色です。
この先に、次の駒場東大前駅があります。
下の写真は、終点の吉祥寺まで往復し、
戻った際の様子です。
ちなみにこの日は、駒場東大前の最寄りの
大学を訪れる仕事がありました。
駒場東大前を発車したところで
上りの渋谷行の列車とすれ違いました。
次の池ノ上を過ぎると、井の頭線の線路は
勾配を登り、高架へと向かいました。
高架になると、下北沢駅です。
乗車した2011年8月当時、小田急の小田原線は、
地下化されておらず、井の頭線の車内から
小田急の駅舎や跨線橋が見えました。
下北沢に停車中の様子です。
この辺りも10年が経ち、大きく変わっている事でしょう。
下北沢を発車し、地上区間を走行している様子です。
駒場東大前から、沿線にはずっと住宅地が続いています。
そして、新代田駅に到着しました。
駅の中ほどから掘割となり、線路の上を
環状七号線がオーバークロスしています。
かつて、この新代田駅と小田急代田駅を
結ぶ連絡線がありました。
新代田駅の次の停車駅が東松原です。
この東松原は、宮脇俊三さんの最寄り駅で、
その昔、宮脇さんが、毎朝、ここから
京橋の職場まで通勤していた筈です。
この東松原で、乗っていた列車から下車しました。
改札から外には出ず、ホームの先端から、
上り列車の到着を眺めていました。
東松原から、富士見ヶ丘行の各停に乗車しました。
東松原駅の先のカーブを過ぎると、高架橋の
下に潜るような形となり、明大前に到着しました。
この高架橋が京王線のガードで、
この明大前は京王線との接続駅です。
明大前は主要駅の一つと思いますが、
他の駅と同じように短い停車時間で、
次の永福町に向けて発車しました。
明大前を発車し、首都高をアンダー
クロスすると、神田川を渡ります。
神田川というと、お茶の水や早稲田辺りの
印象が強いのですが、井の頭線の終着に近い
井の頭公園を水源とし、東京湾に注いでいます。
沿線の住宅街の様子です。
井の頭線は人口密度の高い地域を走り、沿線には
住宅地が続いていて、地平を走っている時には
展望が広がりませんが、神田川を越える際に
高架になっていたので、周辺の様子が判りました。
次の永福町に到着しました。
永福町は、島式ホームが2つあり、
上下線とも本線の他に待避線があります。
日中の井の頭線は、渋谷と吉祥寺からは、急行と各停が
交互に発車するダイヤになっていますが、この永福町で
急行が各停を追い抜く、緩急接続が行われています。
次の西永福を過ぎ、住宅地の中を走る様子です。
下右の写真は浜田山駅に到着する際の様子です。
浜田山を発車し、暫く走ると高架となり、
高井戸駅に到着しました。
高井戸は、環状八号線と交差する
位置に駅が設けられています。
乗車した各停は、高井戸の次の富士見ヶ丘行
なので、この高井戸駅で再び下車しました。
吉祥寺寄りのホームの端から、
上下線の列車の様子を眺めていました。
井の頭線は、車両は一つに統一されていますが、
夫々の車両に異なった色が塗られていて、
アクセントを付けています。
急行列車を見送り、吉祥寺行の各停に乗車しました。
次の富士見ヶ丘は、各停の行先になっていますが、
ここには車両基地が併設されています。
富士見ヶ丘を発車すると、車両基地の脇を抜け、
その次の久我山駅に到着しました。
高校スポーツでは、国学院久我山高校の
名前をよく耳にしますが、この久我山が
国学院久我山高校の最寄り駅です。
久我山を発車し、住宅地の中を走ると、
三鷹台駅に到着します。
駅の手前で、神田川を渡りますが、
神田川沿いの緑が見えています。
三鷹台に停車中に、渋谷行の
上り各停列車が到着しました。
三鷹台の次、緩やかなS字カーブを描く
ホームは井の頭公園駅です。
井の頭線が全通したのは、1934年(昭和9年)ですが、
その前年に渋谷 - 井の頭公園間が開業しています。
この井の頭公園駅は、その名の通り、
井の頭公園への最寄り駅です。
この日、吉祥寺まで乗車した後、井の頭公園駅
まで戻り、井の頭公園を訪れています。
井の頭公園の散策記は こちらです。
井の頭公園を発車すると、商業ビルが建ち
並ぶようになり、吉祥寺に到着しました。
吉祥寺はJR中央東線との接続駅で、利用客も
多いターミナル駅ですが、相対式のホームが
あるだけのコンパクトな造りでした。
JR中央東線の乗車記は こちらです。
吉祥寺駅は駅前広場もなく、とても雑然とした感じでした。
この辺りも、今はビルが建て直されているのかも知れません。
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