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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



熊本市交通局 軌道線
Kumamoto City Street Car Lines


乗車日:Dec 27,'03





九州は路面電車の走る都市が多く、
長崎や熊本の他に、熊本にも路面電車が走っています。

路面電車は熊本市交通局によって運行されていて
営業キロ総数は、12.1.kmあります。

熊本駅のすぐ南、田崎橋から熊本駅前を通り、
熊本の繁華街を通り、水前寺公園前から健軍町に至る路線と、
上熊本駅前から南下し、辛島町で田崎橋と健軍町を
結ぶ路線と合流する上熊本線の2系統があります。



熊本市交通局は、日本で初めて冷房付きの車両や
低床車両を導入したりと、その健闘ぶりは
目覚しいものがあります。

経営難に喘ぐ熊本電気鉄道の藤崎宮前駅への
路線延長や熊本電気鉄道との相互乗り入れを含む
計画もあるようで、将来も楽しみです。

この熊本の軌道線には2003年12月27日に乗車しました。
その様子を記していこうと思います。

熊本の旅行記はこちらです。



田崎線、幹線、水前寺線、健軍線
(田崎橋 - 健軍町)

Tasaki, Kan, Suizenjni & Kengun Line
(Tasaki Bashi - Kengun Machi)


上熊本線 (辛島町 - 上熊本)
Kami Kumamoto Line
(Karashima Cho - Kami Kumamoto)






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田崎線、幹線、水前寺線、健軍線
Tasaki, Kan, Suizenjni & Kengun Line


(田崎橋 - 健軍町)
(Tasaki Bashi - Kengun Machi)





熊本市交通局の第一系統、田崎橋から健軍町までの区間は
田崎橋 - 熊本駅前が田崎線、熊本駅前 - 水道橋が幹線、
水道橋 - 水前寺公園間が水前寺線、そして水前寺公園から
健軍町間が健軍線と4つの路線に分けれています。

1924年(大正13年)に幹線の熊本駅前 - 浄行寺町間と
水前寺線水道町〜水前寺間が開通して以来、
数々の路線延長と廃止の経緯を乗り越えての
結果と思います。
ちなみに開業当初の水道町 - 浄行寺町間は
1972年に廃止されています。


博多から特急「つばめ」(当時)に乗り、熊本で下車し、
熊本市交通局の路面電車乗りつぶしの旅がスタートしました。

熊本駅を通る「リレーつばめ号」の乗車記は
こちらです。
豊肥本線の乗車記はこちらです。


熊本駅の駅舎です。



薄青い色の洒落た駅舎。
熊本の駅は街の中心部とは離れたところにあり、
駅前を走る路面電車が、駅と中心部を結んでいます。

路面電車で中心部に向かう前に、
まずは路面電車の始点、田崎橋に向かいました。



田崎橋は、中心街とは逆に南に向かいます。
熊本駅南側の空き地の広がる横を走って行きます。

以前は貨物の操車場か車両基地があったのでしょうか?
駅の北側にある花岡山と仏舎利塔が良く見えていました。



この景色を眺めながら、僅か500m、
二区間で終点の田崎橋に着きました。

田崎橋に停車中の熊本市交通局の低床車両9700系です。



白い塗装が綺麗で、この車両がそのまま
郊外区間まで乗り入れれば、立派な
LRTになるのに、と思います。

折り返しの車両から眺めた田崎橋の端末区間。



道路の間の単線のレールが、
あっさりと途切れていました。


田崎橋から改めて、北進し、
熊本の中心街に向かいます。



二本木口までの一区間は単線です。

先ほど降り立った熊本駅の駅舎を左手に眺め、
白川の堤防に沿うように北進を続け、
熊本の市街地に入って行きました。

しばらくビル街を走っていたのですが、
やがて車窓に熊本城の長塀が見えてきました。



お城の建造物が路面電車から
見えるとは思わずにビックリです。

次の角を曲がった通町筋で路面電車を下り、
熊本城を訪れたり、熊本電気鉄道に乗車してきました。

熊本城の様子はこちらです。
熊本電気鉄道の乗車記はこちらです。


通町筋の停留所から眺めた熊本城と
その手前を走る熊本の路面電車です。




熊本電気鉄道で御代志に行った帰り、
上熊本駅から路面電車に乗りました。

上熊本駅からの上熊本線の様子はこちらです。

辛島町から再び、幹線に乗り入れ、健軍町を目指します。
この日は、熊本城を大急ぎで訪れたり、
ハードな一日だったので、夕暮れのこの時間、
さすがに疲れが出てきました。

通町筋から熊本の繁華街を通り、
白川を越えると、マンションが増え
やや郊外の様相を示してきます。

やがて、JR豊肥本線をアンダークロスすると
間もなく水前寺公園の停留場に着きました。



JR豊肥本線から眺めた熊本市交通局の路線です。


陽も傾き始め、疲れてはいましたが
ここで下車し、水前寺公園に向かいました。

水前寺公園の様子はこちらです。

水前寺公園の散策を終えて、
再び健軍町へと乗車を続けます。

正直、引き返してホテルに向かいたくなったのですが、
日本の鉄道全線乗車を目指して、
健軍町行きの電車に乗ったのでした。


水前寺公園から、15分ほどで健軍町に到着しました。
ランプのある停留所がお洒落でした。



これで晴れて熊本市交通局、12.1kmの全線に乗車です。

既に日が沈んでいる頃だったと思います。
充実した一日を終えて、熊本の
繁華街へ戻る電車に乗り込みました。





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上熊本線
Kami Kumamoto Line


(辛島町 - 上熊本)
(Karashima Cho - Kami Kumamoto)





熊本市交通局の上熊本線は、熊本市の中心街の
辛島町とJR鹿児島線の上熊本駅を結ぶ2.9kmの路線です。

1929年(昭和4年) 6月20日に辛島町〜段山町間、
1935年(昭和10年)3月24日に段山町〜上熊本駅前間が
開業して全通しています。

上熊本には熊本電気鉄道も乗り入れていて、
熊本電気鉄道の電車で上熊本に到着した後に
熊本市交通局の上熊本線に乗りました。



当時のJR上熊本駅舎です。
1913(大正2)年に建築されたこの駅舎は
九州新幹線の工事で取り壊される事になったそうですが、
今は、路面電車の駅舎として移築されているそうです。


熊本電気鉄道を乗り終えた後、
しばらく待つうちに路面電車が到着しました。



赤いカラフルな電車です。
待ち時間が長かったので、
多くの人が乗り込んでいきました。

上熊本駅の南側の新しい車両基地の脇を抜け
併用軌道の上を走るようになりました。

広大な熊本城三の丸の西側を
JR鹿児島本線と併走しながら南下します。

途中、クランク状に曲がった後、
大きく左にカーブを切ると、専用区間を走りました。



熊本市電に専用区間があるとは知らなかったので
ちょっとびっくりしながら車窓を眺めていました。

でも、この専用区間は短く、船場橋を渡りました。

船場橋を渡ると再び併用軌道となり、
田崎橋からの路線と合流し、
辛島町の停留所に到着です。



この後、水前寺公園で途中下車しながら
終点の健軍町を目指しました。



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