熊本
Kumamoto,Japan






肥後・熊本

加藤清正が建立した熊本城や水前寺公園、
近年は大河ドラマの影響で剣豪宮本武蔵が
晩年を過ごした街として知られています。

2003年暮れ、街中を走る熊本市交通局の路面電車や
熊本電気鉄道に乗車する為に熊本を訪れました。

熊本市交通局の路面電車の乗車記はこちらです。
熊本電気鉄道の乗車記はこちらです。


熊本は20年以上前に一度来たことがありますが、
その時は駅前のホテルで一泊しただけで、
翌朝早くに発ってしまったので、
実質今回が初めての観光です。


まずは熊本駅前から市電に乗り、
街の中心部通町筋に出ました。

通町筋の路面電車の停留所を降りると、
メインストリートの向こうに
熊本城の天守閣が聳えていました。




小高い丘の上に建つ熊本城は
この街のランドマークです。

熊本城はその昔、名古屋城や姫路城と並び
日本三名城の一つと並び称されています。

熊本ではまず、熊本城を訪れました。

その様子はこちらです。


熊本城を見学した後に水前寺公園に向かいました。
熊本城から西に2km程行ったところにあります。
水前寺公園の正式名称は水前寺成趣園と言うそうです。

細川三代目の忠利が1632年に築園を初めたもので、
今では細川家代々の大名を祭る
出水神社の境内の庭園になっています。



この辺りに湧き出る阿蘇の伏流水を引き入れた池と
築山からなる庭園に、既に傾いた冬の陽射しが
弱々しく差し込んでいました。

暖かかった日中とうって変わり、気温が下がり、
園内を歩くうちに身体の芯まで冷え込んできました。



この建物は「古今伝授の間」です。

細川藤孝が、後成天皇の弟宮智仁親王に
「古今和歌集」を伝えたところから、
この名がついたといわれているそうです。

古今授受の間から、たそがれ時の水前寺公園に
明かりが漏れ、夜の帳の訪れを告げていました。


熊本はまた、夏目漱石が暮らした街でもあります。
夏目漱石は生涯に何度も引越しを繰り返したそうで、
熊本だけでも何箇所か旧居が残っているそうです。

繁華街の通町筋から熊本電鉄の始発駅、
藤崎宮前駅に向かう途中で
夏目漱石旧宅の案内板が出ていたので、
立ち寄ってみました。

住宅街の少し奥まったところに
目指す夏目漱石内坪井旧居はありました。



ひっそりとした佇まい。
敷地430坪あまり、建屋の広さは70坪で、
想像していたよりもかなり大きな屋敷です。

建物の中に入ると静まりかえっていました。



この家で漱石の第一子が生まれているので、
当時はなにかと賑やかな家だったのでしょうが、
落ち着いた環境で文筆活動が出来たように思われます。

庭の楓が紅葉していて、とても綺麗でした。


熊本やその周辺には宮本武蔵に
まつわる史跡もいくつか残っています。

これらの史跡も足を伸ばす予定だったのですが、
熊本城から見た阿蘇の姿に惹かれ、
次の機会に訪れる事にしました。



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