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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



快速「ムーンライト九州」
(新大阪 - 博多)
Rapid Train "Moonlight Kyushu"
(Shin Osaka - Hakata)







「ムーンライト九州」は関西と九州を結ぶ
夜行臨時快速列車です。

年末年始や春休み、そして夏の
行楽シーズンに運転されています。

夜行列車ですが、寝台車ではなく
座席車両で運転されていて、しかも
快速列車なので青春18切符が使えるので、
とてもお値打ちに九州に行く事が出来ます。

座席夜行列車は、学生の時以来でしたが、
青春18切符で乗れる魅力で、2008年1月の
九州行きの際に「ムーンライト九州」号に乗りました

夜行列車で九州に行くのは2007年4月に
当時走っていた寝台特急「なは」に乗車して以来です。

寝台特急「なは」の乗車記はこちらです。


2007年末から2008年始にかけてのダイヤでは
新大阪 21:59 発、博多着 7:18 でした。

岡崎から一旦、赤穂まで普通電車を乗り継ぎ、
赤穂城を訪れた後に、明石に戻り明石城散策、
その後、新大阪まで戻って「ムーンライト九州」の
到着を待ちました。

明石城の様子はこちらです。
赤穂の様子はこちらです。
赤穂城の様子はこちらです。


「ムーンライト九州」の発車20分以上前の
21時30分過ぎにホームに出ていました。



「ムーンライト九州」が発車するのは17番線。
ここは長距離列車用のホームで、
新快速が発着し、多くの通勤客が溢れる
隣のホームに比べてひっそりとしています。

やがて、京都方面からEF65 1000番台に牽かれて
「ムーンライト九州」の到着です。



ヘッドマークがないのが残念ですが、
以前はブルートレインを牽引していた
EF65 1000番台の姿は堂々としています。

客車は14系と呼ばれる特急用の座席客車です。



オリジナルの塗装はブルーでしたが、
改造を受け、華やかな塗色になっていました。

8両編成の全車指定席で、
指定された車両は最後尾の8号車でした。
ちなみにこの日の指定券は売り切れでした。


「ムーンライト九州」は21:59 、定刻に発車しました。
暗くて車窓は見えませんが、淀川を渡ると
大阪で、2分停車して西を目指します。

午後10時を過ぎてもまだ何本もの電車が走り、
大阪駅のホームは家路に就く人たちで混雑していました。


京阪神地区のJR東海道本線、山陽本線は
複々線になっていて、時折停車中の電車を
追い抜いたりしています。

思い立って列車の最後尾まで行ってみました。

8号車の最後尾の半分は車掌室ですが
右側(進行方向左側)の半分は、
去り行く景色を眺める事が出来ます。



暗闇の向こうに並走する快速電車や
普通電車の明かりが見えたり、
通過する途中駅のホームの照明が
不夜城の様に明るく輝いていました。

車内の様子です。



リクライニングシートを倒して
既に眠りについている人もいます。


神戸を過ぎ、しばらく走ると、車窓左手に
明石海峡大橋の明かりが見えてきました。

暗闇に、吊橋の形が浮き出るように
ライトアップされ綺麗な眺めです。

前回の「なは」の時にも、この明石海峡大橋の
様子をカメラに収めようとしたのですが、
ガラスに明るい車内の様子が反射してしまい
写真を撮るのは諦める事にしました。

夜も次第に更けてきて、人影の
少ない途中駅を通過していきます。



西明石を過ぎると、複々線から複線となり
線路際の灯りも少なくなってきました。

23時17分に姫路に到着しました。



お正月休み期間の夜11時という事もあってか
ホームは閑散とした感じで、「ムーンライト九州」に
乗り込む人も僅かでした。

姫路の様子はこちらです。


姫路で、寝ることとして、睡眠導入薬を飲み、
アイマスクをしてリクライニングシートを倒しました。
座席夜行列車に乗るのは、確か
学生の頃以来で、約20年ぶりでした。

改造を受けた14系の座席は、飛行機の
ビジネスクラス程ではありませんでしたが、
エコノミーシートに比べれば遥かにゆったりしていて
思っていたよりはぐっすり眠る事が出来ました。


夜中、厚狭に到着している時に
ウトウトしたような気もしますが、
次に目が覚めた時は、丁度
下関到着前でした。

下関に定刻の 5:34 に到着です。




下関の様子はこちらです。

まだ寝起きだったのですが、
下関では機関車の付け替え作業があるので、
列車の先頭まで行ってみました。

列車の最後尾から出掛けて行ったので、
下関までの牽引機、EF65 1126 は
既に切り離されていました。



機関車交換の様子を見ようと
多くの人が集まっています。

下関での機関車付け替えは、
本州側の東海道本線、山陽本線が
直流電化されているのに対して、
九州の鹿児島本線、日豊本線等は
交流電化されていて、新大阪から牽引してきた
直流用機関車のEF65が九州に入れない為です。



下関と門司との間の専用機関車・EF81が
「ムーンライト九州」の先頭に連結されました。

暗闇の中、下関を発車し関門トンネルをくぐりました。
走行音が車内に響き、長いトンネルを
走っている事がわかります。

トンネルを抜けると門司駅に停車です。
下関から7分、5:53 着でした。

ここで関門間の専用機 EF81 から
九州島内用の交流機関車ED76へと
再度機関車の交換です。



下関駅よりも多くの人が集まる中
機関車の付け替えが行わました。
鉄道好きな人なら、こうした連結作業は
胸躍るような光景だと思います。

門司で9分間停車し、6:02 に発車しました。
いよいよ終着駅に向けてのラストスパートです。


朝の遅い九州ですが、東の山々の空が
ほんのり赤く染まり朝の訪れを告げています。



座席車で一夜を明かしたのですが、
よく眠れたこともあり、この景色を眺め
すっきりとした一日の始まりを感じます。
次第に周囲が明るくなり、最後尾から去り行く
線路の様子も眺めなられる様になりました。




次第に建物が増え、高層のマンションも
姿を現すようになってきました。
まだ朝の活動を始める前の博多の街の様子です。



夜行列車で、何度か眺めたこの景色は
不思議と心に残る光景です。

そして、7:18、新大阪から
9時間19分かけて博多に到着しました。



門司からの牽引機、ED76 91 の様子です。


「ムーンライト九州」で博多に到着した後、
2005年2月に開業した福岡市営地下鉄
七隈線(天神南 - 橋本)に乗車しました。

福岡市営七隈線の乗車記はこちらです。



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