札幌
Sapporo, Japan








札幌市は北海道の道庁所在都市です。
東京、横浜、大阪そして名古屋に次ぐ
日本で5番目の人口を有する大都市です。

北海道は、長らく蝦夷地と呼ばれ、
江戸時代までは渡島半島南部の松前付近を除き
広大な土地にアイヌ民族が暮らしていました。

札幌の地は、江戸時代には松前藩と
アイヌの人達が交易した場所だったそうです。

明治になると、北海道開拓使が置かれ、
本州各地から多くの人たちが移り住み
碁盤の目状の街並みが作られました。


札幌の語源は、市内を流れる豊平川のアイヌ語
「サッ・ポロ」 (sat-poro) から付いたそうです。

元々の意味は、"乾いた大きい"で、一帯が
乾燥した広い土地だったという説があるそうです。


北海道は何度も訪れた事がありますが、
その殆どは鉄道に乗り、車窓の景色を眺めるだけで
観光地巡りを殆どしたことなかったのですが、
2008年7月や、2009年12月には札幌に
数日滞在するチャンスがありました。

その際に、少しばかりですが、
札幌の街を彷徨いましたので、
その時の様子を紹介します。




大通公園
(Odori Koen Park)
Dec. 17, '09

時計台
(Sapporo Clock Tower)
Dec. 20, '09

北海道庁旧本庁舎
(The Former Hokkaido Government Office)
Dec. 24, '09

札幌駅
(Sapporo Station)
Dec. 24, '09

北海道大学
(Hokkaido University) 
NEW ! Jan. 03, '10





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大通公園
(Odori Koen Park)




大通公園は碁盤の目状になっている
札幌の街の中心部を東西に貫く公園です。

道路に囲まれた公園の
真ん中にTV塔が立っています。



道路に囲まれた公園といい、
公園の真ん中に聳えるTV塔といい
名古屋の久屋大通公園に似た感じです。

名古屋の様子は
こちらです。

公園の真ん中にある噴水の様子です。



7月の大通り公園は、爽やかな天気で
開放的な雰囲気でした。


冬に大通公園を訪れるとイルミネーションで
綺麗に飾られていました。



2009年12月に札幌を訪れた時の事です。
TV塔も青いイルミネーションに輝いていました。

TV塔から西に向かったところには、
ドイツで見かけたのと同じ様な
クリスマス・マルクトもありました。



TV塔をバックにクリスマスマルクトのお店が並び、
寒い中、多くの人が集まっていました。

「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」と
銘打った企画のようです。



クリスマスツリーのオーナメントを売る店や
ソーセージやホットドック、そして暖かい
グリューワインを売るお店と、
お店の様子も本場ドイツさながらでした。

ミュンヘンの様子はこちらです。
ニュールンベルグのクリスマスマルクトの様子はこちらです。


クリスマスマルクトを抜けて
振り返って眺めたTV塔の様子です。



TV塔にちょうど満月がかかっていました。

大通公園の樹木も青い
イルミネーションで輝いていました。



冷たい北海道の空気の中で、
イルミネーションも一層輝いているようでした。



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時計台
(Sapporo Clock Tower)




札幌で、最も有名な観光スポットといえば
この時計台ではないでしょうか。

青い空をバックに建つ瀟洒な時計台は、
北の大地、北海道を象徴しています。



札幌時計台は正式名称は「旧札幌農学校演武場」といい、
1878年(明治11年)に建てられたそうです。
札幌農学校は現在の北海道大学の前身です。

この2階で兵式訓練や体育の授業が行われ、
1階には研究室や講義室、動植物の
標本展示室などがあったようです。

実際に時計台を訪れると、ビルの狭間に建っていて、
背景にビルを入れない様に写真を撮るのは至難の業です。



広々とした大地に建つイメージとは異なっています。

僕も、20年以上前(1980年前半)に
初めてこの時計台を訪れた時には、
周囲の景観が時計台に対して抱いていた
イメージとは異なっていてびっくりした記憶があります。

でも、最近、札幌の街を歩いてみると、どことなく
アメリカの大都市のような雰囲気を感じます。

ビルの狭間に建つ瀟洒な時計台のイメージが
アメリカの街のビル街にひっそりと建つ
教会の様子に重なります。

本編のホームページにはNYシカゴ
デトロイト等の街の様子を載せています。



冬の夜、ライトアップされた時計台の様子です。



凍てつくような冬の夜の空気の中、
時計台が輝いているようでした。

この時計台にアメリカの街の雰囲気を感じるのは
札幌農学校がマサチューセッツ農科大学を範とし、
アメリカ人のホイラー教頭が設計した為でしょうか。



この時計台の時計は今も保守が続けられ
毎時、鐘の音を響かせているようです。

いつかその鐘の音を聴いてみたいです。



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北海道庁旧本庁舎
(The Former Hokkaido Government Office)




札幌市時計台の2ブロック北の通りを
西に向かうと、イチョウ並木が見えて来ます。



そのイチョウの並木道の先に、
北海道庁がありました。



道庁の入り口には立派な門があります。
この門の先に、赤レンガの大きな建物が見えています。



北海道庁旧本庁舎です。
1888年(明治21年)にアメリカ風の
ネオ・バロック様式で建てられました。

当時は鹿鳴館と並ぶ建築物だったようです。
多くの観光客が、この旧本庁舎をバックに
記念撮影をしていました。

道庁の敷地には庭園も作られ
春から夏には綺麗に花が咲くことでしょう。



時間がなく、概観の写真を撮っただけでしたが、
内部は一般公開されているようです。



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札幌駅
(Sapporo Station)




JR札幌駅は、JR北海道、一番の主要駅で、
一日の乗車人数は88,000人を数えます。

僕が北海道を度々訪れていた1970年後半から
1980年前半にかけては、青函連絡船を介して
本州から札幌に向かう特急列車が何本も走り、
札幌からは釧路や網走、稚内へと向かう
夜行列車も走っていました。



札幌駅の地下にある食堂でお腹を満たし
ほろ酔い加減で夜行列車に乗って
北に向かった事が懐かしく思い出されます。


2008年、久しぶりに札幌駅を訪れてみると
高層ビルが建ち、駅も高架化されて
すっかり様子が変わっていました。






聳える高層ビルは、2003年に開業したJRタワーで、
デパートやホテル、オフィスが入っているそうです。
タワーの高さは173mもあるそうです。

高架のホームは以前の札幌駅の北側に
造られたため、地下鉄との乗り換えが
ちょっと不便になっていましたが、
駅構内のお店も以前とは見違えるようです。


高架となり新しくなった札幌駅には
5つのホームがあり、1番線から
10番線まで乗り場があります。



近郊列車や新しい特急列車が
頻繁に発着を繰り返していて
とても活気のある駅です。


夏の夕暮れ、JRタワーが
夕日を浴びていました。




札幌駅からの乗車記を本編のホームページに
いくつか載せています:

JR函館本線の乗車記はこちらです。
JR千歳線の乗車記はこちらです。
札幌市交通局の地下鉄の乗車記はこちらです。



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北海道大学
(Hokkaido University)




札幌駅の北側に、旧七帝大のひとつ
北海道大学のキャンパスがあります。
2008年7月の出張の際には、
北海道大学でのシンポジウムに参加しました。

宿泊したホテルから眺めた
北海道大学のキャンパスの様子です。



キャンパス全体が緑に覆われています。

実際にキャンパスに足を踏み入れてみると
広いキャンパスの中に、点々と校舎が建ち、
その間には公園のように芝生や
小川が流れる景色が広がっていました。



この芝生でのんびりと時間を過ごせたら
とても優雅なひと時だと思います。
とても都心に近い所にある
キャンパスとは思えない光景です。

この一角にクラーク博士の像がありました。



"Boys, be anbisious" (少年よ 大志を抱け) の
言葉でつとに有名なクラーク博士は
札幌農学校(現・北海道大学)の初代教頭でした。

札幌農学校の創立に貢献したクラーク博士ですが、
日本に滞在したのは、わずか8ヶ月だったそうです。


クラーク博士像から更にキャンパスの奥に進むと
綺麗な洋館が見えてきました。

1909年(明治42年)に建てられた古河記念講堂です。



林学科の教室として建てられたそうですが、
古河鉱業所の古河虎之助氏の寄付を受けて
建てられた事から古河記念講堂と
呼ばれているそうです。

広々としたキャンパスは更に奥まで広がっています。



歴史を感じさせる古く堂々とした校舎も目につきます。
キャンパスの一角には白樺の並木もありました。



7月の札幌は爽やかな気候で、
この白樺並木を眺めていると、
まるでどこかの観光地にいるようでした。

この白樺並木の先に、
新渡戸稲造の像がありました。



新渡戸稲造は、旧五千円札の
写真で知られています。
札幌農学校を卒業し、アメリカ・ドイツを留学した後
母校の教授となり、閉校の危機にあった
札幌農学校を立て直したそうです。


新渡戸稲造の像の近くに、
有名な北大のポプラ並木がありました。
1912年(明治45年)に林学科の
学生によって植えられたそうです。



2004年(平成16年)9月に北海道を襲った
台風18号による強風で、51本あったポプラ並木のうち、
19本が倒れ、8本が傾くなど大きな被害を受けたそうです。
この時は最大瞬間風速が50mもの強風が吹き、
大学構内の1900本もの樹木が被害を受けたそうです。

被害を受けたポプラ並木も、2本は立て直され
残りは若木を植えて再生されたそうです。

ポプラ並木は、広大な農地の中に立ち並んでいました。



広々とした農地に北海道の広さを感じました。



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