名古屋
Nagoya, Japan




名古屋は言わずと知れた日本第四の都市。
人口200万人を擁する大都会です。
その昔から江戸や大阪とは異なる
独自の文化が栄えた都市です。



実際名古屋の見所というと、名古屋城の他、
東山公園、テレビ塔、名古屋港、熱田神宮、
有松宿、大須観音、徳川美術館などがあります。



有名な観光名所は少ないのですが、
さすがに三英傑を輩出した街だけあり、
市内の至る所に見所があります。

また、食べ物に関してはユニークな
名産が沢山有ります。
食文化に関しては江戸時代の
特色を残しているようです。


そんな名古屋の見どころを紹介しようと思います。




栄・TV塔
(Sakae & TV Tower)
Mar. 05, '13


名古屋城
(Nagoya Castle)
May 04, '06


本町通り
(Honmachi Street)


大須界隈
(Osu Area)


東別院
(Higashi Betsuin Temple)


熱田神宮
(Atsuta Shrine)
Mar. 05, '13


名古屋港
(Nagoya Port)
Mar. 05, '13


東山公園
(Higashiyama Zoo)


中村界隈
(Nakamura Area)


笠寺界隈
(Kasadera Area)
Mar. 24, '13


有松
(Arimatsu)
NEW ! Apr. 07, '13



桶狭間古戦場はこちらのページで紹介しています:
http://shanehsmt.html.xdomain.jp/Travel/Japan/Chubu/Okehazama.html



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栄・TV塔





名古屋の中心は栄です。
南北に道幅100メートルの久屋大通りが走り、
その中央にテレビ塔が建っています。



こちらは、久屋通りの東にある
オアシス21からのTV塔の夜景です。




TV塔は1953年(昭和28年)に着工し、
翌1954年(昭和29年)に竣工しています。
高さ180mの日本で最初の集約電波塔という事です。


久屋大通りの真ん中にあるTV塔の下のカフェです。



ここから3Fにあるスカイターミナルまで
エレベーターで上がる事が出来ます。


久屋通りの中央部は公園の様になっており
庭園の様に疏水が流れていました。



久屋大通の下には名古屋市営地下鉄名城線が走り、
久屋大通駅から栄駅にかけて地下街も続いています。



その地下街の出入り口は、ステージの様に
なっており、週末にはイベントも開かれています。

TV塔から南に向かい、名古屋の中心街を
東西に貫く錦通の南には、これまた
名古屋の名物になっている噴水もあります。



噴水越しに眺めるTV塔です。

この噴水の南側には、
いくつものデパートが建ち、
名古屋一の繁華街となっています。



夜の帳が下りる頃の栄の様子です。



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熱田神宮




熱田神宮は、113年(景行天皇43年)に
創建されたと伝わる歴史の古い神社です。
熱田大神を主祭神とし、三種の神器の一つ、
草薙の剣をご神体としています。

熱田神宮は名古屋市南部にあり、
JR東海熱田駅と名古屋鉄道神宮前駅から
歩いて5分程の所に位置しています。





今は周囲は住宅やビルで囲まれていてよくは
判らないのですが、熱田神宮はJR東海道本線や
名鉄名古屋本線と比較すると微高地にあり、
古代は伊勢湾に突き出た半島にあったようです。

上の地図で、堀川や新堀川が入り江だったと
考えると判りやすいかも知れません。





熱田神宮の広い境内には、別宮やいくつもの
摂社があり、歴史と格式の高さを感じます。


まずは正門である第一鳥居のある
南側からアプローチしました。



歴史を感じる素朴な鳥居です。

この鳥居の左手に
上知我麻神社がありました。



祭神は尾張国造「乎止與命(おとよのみこと)」で、
知恵の文殊様として知られているようです。

こちらが、別宮の八剣宮です。



708年(和同元年)に宝剣を新たに
鋳造した際に創祀されたそうです。

この上知我麻神社や八剣宮のある一画は
参拝客は少なく、ひっそりとした佇まいでしたが、
熱心にお参りしている人の姿も見かけました。


第一鳥居から北に真っ直ぐに続く
参道を歩いていくと、左右からの
参道との交差点に出ます。



右に折れると東門に至り、
左に折れると西門に至ります。

この近くに高さ8.25mの大きな燈籠がありました。



今の名古屋市昭和区にあった
御器所城・城主の佐久間盛次の
四男・大善亮勝之が寄進したものです。

大善亮勝之は海上で台風に遭った際に
熱田神宮の守護を祈り難を逃れたという事です。

この近くには二十五丁橋と
呼ばれる石橋もありました。



名古屋最古の石橋です。
平安末期に、西行法師もこの
石橋の上で休んだと伝わっています。


この先にあった第二鳥居をくぐっていきます。



このすぐ近くにあった大楠です。



樹齢千年、弘法大師のお手植えと伝わっているそうです。
信長も家康も、この楠を目にしたのでしょうか。

大楠の北側には、古びた
土塀が参道の左右にありました。

他の参拝客の人は気に留めていないようでしたが、
この土塀は織田信長寄進の「信長塀」です。



1560年(永禄3年)5月19日未明、今川義元の軍勢が
織田領に迫っているとの知らせを受けた信長は
僅かなお供を連れて清州城を出陣し、
この熱田神宮で戦勝祈願を行っています。

その後、桶狭間で今川義元の首級を挙げた信長は
この塀を寄進し、そのお礼を行ったという事です。

この塀は日本三大塀の一つとも言われています。


この信長塀の裏側に西楽所
という古い建物がありました。



1686年(貞享3年)に、五代将軍綱吉公が
再建したもので、5月1日の舞楽神事の際に
ここで楽を奏するという事です。

この先にある第三鳥居です。



ここを抜けるといよいよ
本宮の拝殿が見えてきます。

熱田神宮の本宮は、数年前に建て替えられており
新しい写真が無いので、フィルム写真を
スキャンしたものを載せておきます。



年始には多くの参拝客で、ごった返す拝殿前。
早朝にここを訪れると、静まり返り
厳かな雰囲気を感じる事が出来ます。


歴史の古い熱田神宮には、桶狭間の
戦いの際の信長の逸話だけでなく、
それ以前には、今川に送られる筈だった家康が
渥美半島の戸田氏によって攫われ、このすぐ近くで
2年間の人質生活を送ったことなど、あまり
知られていない史実にも関連しています。


また源頼朝は、この熱田神宮の近くで生まれています。





頼朝の父は、源義朝ですが、母は熱田神宮の
大宮司藤原季範の娘の由良御前とされています。

頼朝が生まれたところとされる誓願寺門です。



由良御前は、頼朝を身ごもり、実家に戻り
1147年(久安3年)に頼朝を出産しています。

調べてみると、頼朝は源氏の
後継者ですが義朝の三男です。

母の位が他の兄妹に比べ高かった為に源氏の
後継者となり、後に鎌倉幕府を開く事になったようです。

名古屋というと、信長・秀吉・家康の三英傑が有名ですが、
源頼朝も、加えた四英傑とした方がいいかもしれないですね。



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名古屋港界隈




名古屋の中心、栄から地下鉄に乗り、
南に向かった終点が名古屋港です。





この界隈には水族館などの観光施設があります。



名古屋港水族館のシャチの様子です。


こちらはポートビルです。



その近くに停留している南極観測船「ふじ」です。



南極観測船「ふじ」は、1965年(昭和40年)から
1983年(昭和58年)まで活躍し、1985年(昭和60年)から
このガーデンふ頭で係留されています。

ちなみに、「ふじ」は二代目の南極観測船です。
初代の「宗谷」は東京・お台場で展示されています。

東京・お台場の様子はこちらです。


名古屋港から眺める名港大橋です。



この日は、陽が良く差し込み
海も輝くような眺めでした。



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笠寺観音




名古屋の市街地の南に笠寺観音があります。




正式名称は天林山笠覆
(りゅうふく) 寺といい、
禅光上人が天平年間に創建したと伝わります。
今から、1400年近く前の8世紀半ばの事です。
十一面観音が祀られています。

笠寺観音へは西門から入りました。



西門から入ってすぐに、行者堂・
延命地蔵堂・白山社と3つのお堂があります。



行者堂は役行者を祀るお堂で、その傍らに
江戸中期の俳人・暁台の塚がありました。

"さむ堂や ただ暁の 峰の松"

この南側には阿弥陀如来を祀る
多宝塔がありました。



更に、奥に向かうと笠寺観音の
本堂が見えてきました。



鮮やかな赤い幟に囲まれています。


笠寺観音は名の知られたお寺ですが、
長い歴史の中では荒廃時期も多かったようです。

創建から200年程経った平安時代中期頃には
早くも荒廃していたようです。

その頃、鳴海長者・太郎成高に仕える美しい娘が
雨に打たれる観音様に、自分の笠を被せたそうです。

この娘は後に、関白・藤原基経の息子の藤原兼平に
娶られ、玉照姫と呼ばれるようになったそうです。
930年(延長8年)に、藤原兼平・玉照姫夫妻は、
堂宇を建て、その観音様を安置したそうです。



その玉照姫・兼平公を祀るお堂がありました。

これ以前、お寺は小松寺と呼ばれていましたが、
この故事にあやかって、それ以降、
笠覆寺と呼ばれるようになったそうです。


笠寺観音は、その後再び荒廃したようで、
1238年(嘉禎4年)に阿願上人が再興したとの事です。
その後、江戸時代に入って
多くの堂宇が再建されています。



江戸時代末期の笠寺観音の様子です。
境内には多くの人の姿があり、
この時期は賑わっていたようです。


本堂の奥にも、お堂がありました。



医王殿(左奥)と善光寺堂(右手前)です。
その間には芭蕉の句碑と
宮本武蔵の供養碑がありました。



芭蕉の句碑は千鳥塚と呼ばれ、
芭蕉直筆の句と手鏡を納めた石棺の上に
碑が建てられているそうです。

芭蕉の36回忌に建てられたこの碑は
日本最古の句碑だそうです。


笠寺観音の南に建つ、立派な山門です。



この山門前を通る道が旧東海道です。



この道を東に進むと鳴海へと行くことが出来ます。



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有松




有松は、名古屋の南東にあり、
旧東海道に沿った集落です。





鳴海から旧東海道を東に向かい、
名鉄名古屋本線・左京山駅を過ぎ、
高速道路の驚くような巨大な橋桁をくぐると
左手の丘陵地に祗園寺が現れました。



階段を上ったところの門が閉ざされているようで、
その前を通り過ぎてしまったのですが、
高台の門の前からの眺めは良かった事でしょう。

この祗園寺が有松の集落の入り口にあたります。


狭い旧東海道の両側に、古い
家並みが続く有松の集落です。



集落に入ってすぐに神功皇后車
山車の庫がありました。



この山車は、明治に入ってから、
この有松で作られたそうです

山車庫の隣に続く古風な建物は小塚家住宅です。



名古屋市の文化財に指定されています。

江戸時代初め、丘陵地帯の間にあるこの辺りは
人家もなく、治安の悪いところだったようです。

その有松が栄えるきっかけになったのは
1608年(慶長13年)に尾張藩が新しい住宅地として開拓し、
その直後の名古屋城築城の際に九州の人の絞り染めを見た
竹田庄九朗が、絞り染めを始めた事です。

尾張藩が有松絞を保護した事もあり、
江戸時代を通じて有松は栄えたそうです。



当時は旅人が行き交い、有松絞の製品を
売り買いする人で賑わった有松の集落も、
今は通りを歩く人もなく、静かでした。


この建物は岡家住宅です。



漆喰で固められた塗篭造りと呼ばれる様式の建物で
有松の絞り問屋の典型的な形態だそうです。

そして、街道の南側に立派な
蔵を持つ邸宅が現れました。



この建物は有松絞を始めた
初代竹田庄九朗の家だそうです。

奥には書院などもあるようで、
さすがに一際立派な建物でした。


この先で、有松駅に向かう広い道と交差し、
再び有松の集落が続きます。

再び現れた立派な土蔵の建物は
神半邸と思います。



そして卯建も上がり、白漆喰の
土蔵の邸宅は服部家住宅です。



有松の集落には江戸時代からの立派な町屋が
いくつも建ち並び、時代が遡ったかのような
雰囲気の町並みでした。

ここが200万都市にあるとは思えない雰囲気です。


ちなみに桶狭間古戦場はこの有松の
南東の丘陵地だったと言われています。

当時有松は、人家の無い丘陵地の谷間でしたが、
この地を、信長が駆け抜けた可能性は高いと思います。

桶狭間古戦場の様子はこちらです。




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Restaurant Information

なだ万

Tel:
Fax:

名古屋東急Hotelにある
高級日本レストランです。
いつも日本に出張した時には、
日曜日の夜ここで食事するのが
恒例となっています。
しゃぶしゃぶ、すき焼き、
天ぷらにお寿司とどれも美味しいです。


木曽路瓦町店
名古屋市中区新栄1 - 27 - 17
Tel: (052) 261-7469

しゃぶしゃぶレストランです。
最上階4Fは座敷が並んでいて
いずれも中庭に面しています。
落ち着いた雰囲気で、
美味しいしゃぶしゃぶを
堪能する事が出来ます。


札幌かに本家金山店
名古屋市中区金山2丁目16 - 21
Tel: (052) 321-7890
Fax: (052) 321-0007

金山駅前にあるかに料理のお店。
確か4、5階建のビルになっていて、
カニの料理ならなんでも食べられます。


瑞麟
名古屋市東区東桜1 - 14 - 25
Tel: (052) 953-0551

ビルの14階にある中華レストラン。
食事をしながら名古屋の夜景が見られて、
カップルで行くにはいいレストランと思います。
中華レストランにしては量も手頃です。


鳳城
名古屋市東区東桜1 - 13 - 3
Tel: (052) 952-7551

ここもビルの最上階にある中華レストランです。
NHKビルの21階にあって、ライトアップした
テレビ塔を眺めながら食事が出来ます。
雰囲気が抜群にいい、レストランです。




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