ニュールンベルグ
Nuernberg, Germany




聖セバルドゥス教会


Nuernbergはミュンヘンの北約200kmにある
バイエルン地方第二の都市です。
歴史の教科書では、ニュールンベルグ裁判で知られ、
第一次大戦後、ナチスドイツが
その活動を開始した街です。

ニュールンベルグはまたクリスマス・マーケットでも知られていて、
クリスマスも近い12月の土曜日に出掛けました。
Frankfurtからウィーン方面に向かう
特急列車で、2時間程の距離です。


ニュールンベルグの駅を降りたつと、
まず目につくのが城壁です。



堂々とした石の壁とケーニッヒ門の
塔が目の前に迫っています。
駅からは地下道を抜け、城壁の下をもぐって
街なかに足を踏み入れました。


ここから町の中心に至るケーニッヒ通りは、
ニュールンベルグの目抜き通りで多くの店が並んでいます。
クリスマス・マーケットの屋台も何軒か出ていて、
通りは賑わっていました。

しばらく通りを歩き、壮大なSt.Lorenz教会を
過ぎると、小さな橋を渡ります。
この時期、ここも屋台が並んでいて、
うっかりすると見過ごしがちですが、
この橋の右手の景色が有名だそうです。



この建物はハイリッヒ・ガイスト・シュピタールと言って
昔は養老院の建物だったそうです。
緩やかな流れのペゲニッツ川を跨いで建つ姿は
まるで絵に描いたような美しさです。


この辺りまで来ると、もうあちこち屋台だらけで
クリスマス・マーケットの雰囲気が盛り上がってきました。
このニュールンベルグのクリスマス・マーケットは
ドイツ一の歴史を誇りるそうです。

クリスマス・マーケットはドイツ語では、
ヴァイナハッツ・マルクトと言いますが、
ここニュールンベルグのヴァイナハッツ・マルクトは
ドイツ最古の歴史に敬意を表してか、特別に
クリスト・キンデルス・マルクトと呼ばれている様です。

街の中心ハウプトマルクトに入ると、
そこは広場中に屋台が並んでいて、
クリスト・キンデルス・マルクトのメッカです。

ニュールンベルグに来る前は、"人ごみが凄くて
とても屋台は見られない"とか、
"スリが横行しているので、
財布は持ち歩かない方が良い"とか、
ニュールンベルグのクリスト・キンデルス・マルクトの
凄さを幾度となく聞かされて来たのですが、
実際来てみて、"特に驚く程ではないなー"
と言うのが正直な感想でした。

この日は小雨混じりの天候だったし、
期待が過剰だったのかも知れません。



聖母教会をバックにしたクリスト・キンデルス・マルクトの様子や、
美しの泉と呼ばれるモニュメントの前に立つ屋台は、
他の街のクリスマス・マーケットとは一味違っていました。


ハウプト・マルクトの左手に小高い丘に
通ずる坂道がありました。

聖セバルドゥス教会を過ぎ、
この坂道を登っていくと、
カイザーブルグに出ました。

小高い丘に建つこの古城は、
11世紀に建てられたのだそうです。
このお城からは、ニュールンベルグの街が
一望出来ます。



赤茶けたレンガ色の屋根が続き、
古い街並みが続いています。

中世の時代に戻ったかの様な街並みですが、
ニュールンベルグはナチスの記念物が建てられていたので、
連合軍に徹底的に破壊されたそうですから、
第二次大戦後に復興されているのです。

今は平和なこの街もほんの50年程前は、
様々な狂気と残虐に溢れていたんですね。


ニュールンベルグはまた、ドイツで最も早く
鉄道が敷かれた街として知られていて、
交通博物館も見所の一つのです。

ドイツ最初の鉄道が開業したのは
1835年の事だそうです。
交通博物館は中央駅を出て左手に進み、
Lessingstr.を曲がったところにあります。

ここの交通博物館は単に車両を展示するだけでなく、
トンネルや橋等々線路を敷く為の技術の紹介や、
ドイツでの鉄道発達の歴史や当時の資料が
多く展示されていて、とても面白かったです。

鉄道の開業によって街が変わっていく様子を
ジオラマで展示してあったのですが、
僕は、それが一番気に入りました。
ドイツ語が堪能なら、鉄道ファンの僕には、
一日居ても飽きない博物館です。



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