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東急電鉄池上線は、京浜東北線の大井町駅と東急・
田園都市線の二子玉川駅とを結ぶ10.4kmの路線です。
1929年(昭和4年)にこの区間が全線開業しています。
現在の田園都市線の二子玉川 - 渋谷間が開業する前は、
溝の口からの直通電車が走り、溝の口 - 大井町間が
田園都市線という線名になっていた時期がありますが、
1979年8月に、渋谷方面と溝の口方面が全面的に直通運転化
されると、大井町 - 二子玉川間が再び大井町線となります。
一部の列車は、大井町線から田園都市線に乗り入れていましたが、
2009年(平成21年)7月に田園都市線の二子玉川 - 溝の口間が
複々線化され、大井町から溝の口まで直通運転されます。
東急・大井町線は1993年9月に全線乗車していますが、
2011年6月に大井町線に再乗する機会がありました。
その時の様子を紹介します。
大井町 - 大岡山
2011年6月に大井町線沿線に出張の機会がありました。
向かったのは大井町駅です。
東急の大井町駅は、南北に走るJR東海道本線や
京浜東北線とは直角に東西に位置しています。
東急大井町線の駅は、このJR駅の北側にあります。
東急大井町線の大井町駅はコンパクトな
造りで、島式ホームが一つあるだけでした。
ホームに着いた時には二子玉川行の電車が止まって
いましたが、この車両は車両前面の貫通路部が
オフセットしていて、運転士席の右側の窓が
狭くなっていたので、一本見送る事にしました。
次の電車に乗って、出発です。
島式ホームの両側に線路がある単純な線路配置
なので、駅の端にシーサスクロッシングが
あるだけで、次の駅に向かていきます。
周囲はオフィスビルや高層アパートなどが
建ち並ぶ中、高架で走って行きます。
やがて住宅密集地を走り、前方に
新幹線の高架橋が見えてきました。
新幹線のガードの下に下神明駅がありました。
下神明駅に停車中に上り電車と行き違いです。
下神明を過ぎると、次の戸越公園の辺りで
一旦地上を走りますが、再び高架となり
中延駅に着きました。
中延駅は国道一号線をオーバークロスした
所にありますが、国道一号線の地下を走る
都営浅草線の中延駅との接続駅です。
高架区間での車窓風景です。
密集はしているものの、周囲には
戸建ての住宅が多いようです。
次の在原町の手前で地上を走った後
旗の台で再び高架となりました。
旗の台は、東急池上線との接続駅で、
大井町線が池上線の線路をオーバー
クロスしている地点に駅が置かれています。
東急池上線の乗車記は こちらです。
旗の台を出て、次の北千束では再度地上となります。
その先で、大井町線は地下へと潜り込んでいきました。
左にカーブを切ると大岡山駅に到着しました。
大岡山は東急目黒線との接続駅です。
東急目黒線の乗車記は こちらです。
大岡山は東京工業大学の最寄り駅です。
この駅には1986年(昭和61年)に初めて来た
事がありますが、その際は地上駅でした。
1997年(平成9年)に地下化されています。
2011年秋に、再び大岡山を訪れた際に下車しました。
新しい大岡山駅の駅ビルが青空に映えていました。
大井町線の電車は大岡山駅を
発車するとすぐに地上を走ります。
目黒線と並行し、4複線の様な線路配置です。
中央の2線が大井町線、外側の2線が目黒線です。
大井町線の電車は急勾配を上り、目黒線を
オーバークロスし、右に方向を変えました。
目黒線をオーバークロスすると直ぐに
緑が丘駅に到着しました。
緑が丘駅は工事中だった為か、
ホームがとても狭く心細い程です。
この辺りも住宅密集地ですが、緑も目に
付き、一戸建の住宅が多くなりました。
上り電車とすれ違い、自由が丘に到着しました。
この辺りは、東急の路線が入り組んでいますが、
この自由が丘は東急・東横線との接続駅です。
大井町線のホームの中ほどで東横線の
線路がオーバークロスしています。
東急東横線の乗車記は こちらです。
自由が丘を過ぎても住宅地が続きます。
自由が丘は、お洒落な街として知られ、
「住みたい街」の上位に名を連ねています。
自由が丘の次の駅が九品仏です。
九品仏で知られる浄真寺が近くにあり
その名が駅名になっています。
この九品仏駅には、終点の二子玉川まで
行った後に折り返して下車しました。
下車して驚いたのですが、二子玉川側は
ホームが途切れ、踏切になっていました。
上り線の最後尾の車両は踏切を
跨いで停車していました。
帰路に立ち寄った九品仏の様子は こちらです。
品川区の大井町を発車した後、大岡山から
自由が丘にかけて目黒区の南端を走り、
九品仏の手前から世田谷区に入っています。
等々力を過ぎると緑が多くなってきました。
この杜は、等々力川に沿う木々の緑と思います。
等々力川は都内には珍しい渓谷を築いているようです。
この先で上野毛駅を過ぎ、堀割を左に曲がると
高架となり、上り線は更に高い位置となります。
左にカーブを切り、上り線が田園都市線を
オーバークロスすると二子玉川に到着しました。
上り電車から田園都市線をオーバークロスした際の様子です。
この辺りの線路配置はまるで鉄道模型の様です。
大井町から二子玉川までの10.4kmを
25分程かけて走りました。
二子玉川は田園都市線との接続駅で、4線2面の
線路配置になっており、中央の2線が大井町線、
外側2線が田園都市線の線路です。
二子玉川の駅はホームの半分以上が
多摩川に架かる橋の上にあります。
ホームから眺める多摩川の様子です。
そしてこちらは田園都市線の溝の口方面の様子です。
二子玉川から溝の口は複々線になっています。
二子玉川で下車してみました。
二子玉川の駅は開放的な造りになっていました。
この後、大井町線の電車で折り返し、
九品仏で知られる浄真寺に向かいました。
九品仏の散策記は こちらです。
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