九品仏で知られる浄真寺は 珂碩上人
(1618-1694)
正式名称は「九品山唯在念仏院浄真寺」というそうですが、
開山した珂碩上人が浄真寺に安置した9躯の阿弥陀仏から
九品仏という名称で知られているそうです。
2011年6月、東急大井町線に乗車する機会があり、
その際に九品仏で知られる浄真寺を訪れました。
東急大井町線の乗車記は こちら です:
九品仏駅から商店街を抜け歩いて
3分程で浄真寺の総門に着きました。
総門を抜け、左手に閻魔堂がありました。
お堂の扉は開いていて、凄まじい形相の
閻魔大王が鎮座していました。
この先、参道の左手には六地蔵が佇んでいました。
東西に伸びる参道との交差点の先には立派な
鉄筋コンクリートのお堂がありました。
このお堂は開山堂で、珂碩上人が水鏡に映る
自からの姿を彫んだ像が納められています。
ここを左手に折れると境内です。
すぐ先に仁王門がありました。
この仁王門は1793年(寛政5年)に建てられています。
楼上には阿弥陀如来と25躯の菩薩が安置されています。
仁王門の左手には鐘楼堂がありました。
この鐘楼堂は1708年(宝永5年)に建てられています。
鐘楼堂の奥には森のような
浄真寺の境内が広がっていました。
浄真寺は中世の古城・奥沢城の跡地に建てられています。
境内の広さは12万平米もあり、今も奥沢城時代の
土塁が残るそうですが、境内の敷石以外は
立ち入りが禁じられていました。
奥沢城の登城記は こちら です:
右手には浄真寺の本堂がありました。
1698年(元禄11年)に建てられたお堂です。
祀られているご本尊の釈迦牟尼如来も、
開山・珂碩上人の作という事です。
ここはサギソウが植えられているそうです。
本堂には仏足石もありました。
本堂の西に、3つのお堂が南北に並んでいます。
南から下品堂、上品堂そして中品堂です。
3つのお堂には夫々下生、上生、中生の3つの扉があり、
夫々の扉の奥には9躯の阿弥陀仏が安置されています。
この9躯の阿弥陀仏が開山・珂碩上人が
彫った像で浄土思想に基づく仏像です。
9躯の阿弥陀仏と本堂の釈迦牟尼如来像は2014年から2034年迄の
20年間に亘って大規模な修復が行われているそうです。
三仏堂の奥に、開山廟がありました。
この辺りはとてもひっそりとした佇まいでした。
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