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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



JR東日本・JR西日本 大糸線
(松本 - 糸魚川)
JR East JR West, Oito Line
(Matsumoto - Itoigawa)





撮影: 2010年10月



大糸線は、松本から糸魚川まで中央構造線に
沿って北上する営業キロ105.4kmの路線です。

このうち、松本から南小谷までの70.1kmはJR東日本、
南小谷から糸魚川間の35.3kmはJR西日本の管轄です。

大糸線の歴史は1915年(大正4年)に信濃鉄道が松本市と
豊科との間が開業した事からスタートしています。
松本市駅は現在の北松本です。

その年の11月までに、南は松本まで、北は信濃大町まで
断続的に延伸開業しています。

その後、国によって1927年(昭和4年)から信濃大町から北に、
1934年(昭和9年)から糸魚川から南に路線を延ばし、
1957年(昭和32年)に全線が開業しています。



Yahoo Japanの路線図に追記


大糸線の名前は、国鉄が開業させた信濃大町と
糸魚川の駅名から名付けられています。

その無味乾燥的な名前とは裏腹に、
北アルプスの東側に沿って走る大糸線の車窓からは
素晴らしい車窓風景を楽しみ事が出来ます。


このJR 大糸線をいくつかの区間に
分けて紹介しようと思います。



松本 - 信濃大町
Matsumoto - Shinano Ohmachi
NEW ! Aug. 06, '16


信濃大町 - 南小谷
Shinano Ohmachi - Minami Otari



南小谷 - 糸魚川
Minami Otari - Itoigawa






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松本 - 信濃大町
(Matsumoto - Shinano Ohmachi)




撮影: 2010年10月



松本 - 穂高

2010年10月19日、前日に新潟から松本に入り、
この日は7:48 発の信濃大町行に乗車しました。

松本駅の大糸線ホームは、駅構内の北西の外れにあります。
大糸線はJRの路線なのですが、アルピコ交通の
上高地線とホームの両側で使いあっています。


撮影: 2010年10月

特急「あずさ」や「ワイドビューしなの」が発着している
篠ノ井線のホームからは離れているし、疎外感も
漂っていますが、これは前身が信濃鉄道という
私鉄だった事もあると思います。

篠ノ井線の乗車記は
こちらです。


乗車した信濃大町行の普通電車です。


撮影: 2010年10月

127系という形式の車両で、座席は通路を隔てて
片側がロングシート、もう片側がボックスシートと
なっていて、ちょっと変わっています。

郊外に向かう列車ですが、通勤・通学の人で
座席はほぼ埋まる程の乗車率でした。

先頭部分で発車を待つ間、隣の線路を
特急「あずさ」の車両が通って行きました。


撮影: 2010年10月

この車両は、松本駅の南にある車両基地にいた車両で、
新宿方面へのホームへと折り返して行きました。


7:48、定刻に発車しました。
しばらく篠ノ井線と並走します。

篠ノ井線の乗車記はこちらです。


撮影: 2010年10月

松本を発車し、すぐに北松本に到着しました。
周囲は市街地で、松本城への最寄り駅でもあるのですが、
並走する篠ノ井線にはホームが設けられていません。

北松本からも、大糸線の線路はしばらく
複線の様になって篠ノ井線と並走します。

国道19号線の築堤が見えると、篠ノ井線は
その手前で右に分かれて行きました。


撮影: 2010年10月

丁度やって来た列車は、長野発飯田行の「みすず」です。

大糸線の列車は、国道19号線をくぐると、
直ぐに奈良井川を渡りました。


撮影: 2010年10月

この奈良井川は中央アルプスに源を発し、
奈良井宿などの木曾路を北上して、
松本盆地に流れ込んでいます。

奈良井宿の様子はこちらです。


この奈良井川を渡ると、島内に到着し
ここで上り電車と交換しました。

その次の島高松駅に到着する前の様子です。


撮影: 2010年10月

周囲には住宅が広がっています。
郊外に向かう列車ですが、駅には
高校生が到着を待っています。

この辺りの車内の様子です。


撮影: 2010年10月

通学客を中心に、車内は賑わっていました。


やがて梓川を渡りました。


撮影: 2010年10月

上高地から流れ出ている川で、この先で
奈良井川と合流し、犀川と名前を変えます。
その後、松本と長野の間の山間を下り、
善光寺平で千曲川と合流し、信濃川になります。

橋の袂の梓橋を過ぎると住宅地も途切れ、
田園風景が広がりました。


撮影: 2010年10月

次の一日市場で再び上り列車と行き違いです。
一日市場と書いて「ひといちば」と読みます。


撮影: 2010年10月

大糸線というと、どうしても閑散路線という
イメージがあるのですが、松本付近は利用客も
多く、朝の上りは15分毎に列車が走っています。

この一日市場辺りで、大糸線は北に方向を変えます。
進行方向左手には、北アルプスの峰が続き、手前の
田園風景がなんとも言えない景色となりました。


撮影: 2010年10月

この辺りが安曇野です。

北アルプスの山々といっても、有名な穂高や槍は
大糸線からは見えず、見えているのはその前衛の山々
しかも、この日は生憎曇っていたのですが、
それでもこの景色は素晴らしいものでした。

豊科駅に到着しました。


撮影: 2010年10月

島式の行き違い設備のある駅です。
ホームの幅が狭いのですが、綺麗に整備されています。

信濃大町行の電車が到着してしばらくすると
松本行の上り電車がやってきました。


撮影: 2010年10月

美術館も多い安曇野ですが、
このホームにも裸婦像がありました。


豊科を過ぎると再び、田圃が広がり、遠くに
北アルプスの山々を眺めながら走る様になりました。


撮影: 2010年10月

雲が掛かっていますが、蝶ヶ岳と常念岳との間を
流れる堀金烏川が刻む深い谷辺りの様です。


こうして松本から36分で穂高に着きました。


撮影: 2010年10月

松本からの営業キロは16.2kmです。
穂高駅に停車中の信濃大町行の電車です。


撮影: 2010年10月

途中駅から沢山乗車して来た高校生が
ここで一斉に下車しました。

この日は、穂高で下車し、安曇野を
サイクリングする事にしていました。


撮影: 2010年10月

新しい穂高駅の様子です。
近くに名高い碌山美術館やわさび農園などもあり
観光客も多く乗り降りする駅です。

安曇野の散策記はこちらです。


安曇野の散策から穂高駅に戻ると、この時
運行を始めたばかりのハイブリッド車両を使った
観光用の快速列車が到着したところでした。


撮影: 2010年10月

この列車からも多くの乗客が下りていました。



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