韓国国鉄・ソウル - 慶州間乗車記
Train Ride from Seoul to Gyeongju in Korea



乗車日:Sep. 23 & 24, 2007





2007年9月、旧盆の時期に韓国に行ってきました。
韓国に駐在している友人と共に、
慶州(Gyeongju)を訪れました。

その際に乗ったソウルからセマウル号、
慶州からの帰路、東大邸から乗った
KTXの様子を紹介します。

ソウルからのセマウル号は
2002年の1月に乗って以来です。




その時乗った釜山行きのセマウル号とは
東大邸までは同じルートでした。

ソウル - 釜山のセマウル号の様子はこちらです。




ソウル駅にて
at Seoul Station
July 23, '08

ソウル - 東大邸
Seoul - Dongdeagu
July 27, 08

東大邸 - 慶州
Dongdeagu - Gyeongju
NEW! Aug. 02, '08

韓国新幹線
"KTX"
KTX from Dongdeagu to Seoul
NEW! Aug. 01, '08




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ソウル駅にて
at Gothenburg Central Station




2007年9月23日、ソウルの地下鉄に乗って、
ソウル駅にやってきました。

ソウルからの一泊二日の
慶州旅行に旅立つためです。

ソウル駅に降り立つのは2002年
1月以来5年半ぶりのことです。

ソウル - 釜山のセマウル号の様子は
こちらです。

韓国国鉄のソウル駅、以前は赤レンガの堂々とした
建物で、狭い構内に多くの人がいたのですが、
2004年の韓国版新幹線"KTX"の開業に合わせて
新しい駅舎がオープンしています。

下の写真、右手が以前のソウル駅です。



そして左の写真が新しいソウル駅です。

ガラス張りの近代的な駅舎で百貨店や
スーパーマーケットも隣接しています。

一階がホーム、2階がコンコース
そして3階がチケット売り場となっていました。

切符は友人に事前に購入しておいてもらったので
2階のコンコースから1階のホームを眺めたところです。



吹き抜けの高い屋根が開放感を与えています。
以前の古いソウル駅の印象とは全く異なります。

丁度、KTXの車両が入線してきました。



KTXは、韓国国鉄がフランスTGVの技術を導入し
2004年に開業させた言わば韓国版"新幹線"です。
韓国の国鉄は在来線でも1435mmの標準軌なので、
KTXの車両も在来線に乗り入れる事が出来ます。

列車の前面もTGVにそっくりです。

慶州(Gyeoingju)を経由して釜田(Bujeon)に
向かうセマウル号も入線してきました。



KTXが開業してから釜山(Busan)や
木浦(Mokpo)行きからは退いたものの、
地方都市とソウルとを結ぶ特急列車として、
以前として重要な任務を担っています。

この日も月遅れのお盆の最中という
こともあり多くの乗客で満席の状況でした。



いよいよ慶州までの4時間45分の旅の始まりです。



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ソウル - 東大邸
Seoul - Dongdeagu




慶州(Gyeongju)経由、釜田(Bujeon)行きの
セマウル号は8:55にソウル駅を発車しました。
定刻の発車です。

発車して郊外電車と並走し、
やがて広い漢江を渡ります。



ソウル中心部を流れる韓国一の大河、漢江。
いつもながらいい河だなと思います。

ソウルの様子はこちらです。

漢江を渡り永登浦(Yeongdeungpo)に停車し、
しばらく走るとソウル中心街を抜け、
ソウル近郊の高層アパートが
建ち並ぶ景色となります。



青空を背景に聳える高層アパートです。

最初に韓国を訪れた時にはとても
奇妙に思えたこの高層アパートですが、
何度も韓国を訪れるうちに、
すっかり見慣れたものになりました。

5年前、初めてセマウル号に乗って
釜山(Busan)に向かった時は
初めての韓国出張で、韓国の様子も判らず、
しかも一人の移動ということもあって
かなり緊張していたのですが、
今回は友達も一緒で、朝からビールを
飲みながらのんびりと歓談しながらの旅。

車窓の景色も随分違った印象です。

いつしか、高層アパートも姿を消し
のどかな景色が広がっていました。



天安あたりから平野も尽き、
山間部を走るようになりました。

広い河を渡ります。



地図でみると錦江(Kumkang)でしょうか。
やがて、大田(Daejeon)に到着です。



ソウルから約1時間50分。
人口140万人の大都市です。

この大田からは進行方向を西に変え
朝鮮半島を横断するように走ります。
朝鮮半島には険しい山はなく、
緩やかな山並みが幾重にも続いています。



山間に果樹園が見られ、山間の平地には
ビニールハウスの農地が続いていました。

山間に佇む農村の様子です。



韓国では高層アパートが目に付いて、
こうした農村の光景というのは、
実はなかなか見られないのです。

韓国では人口の1/4がソウルに
集中していて地方の集落が
保てなくなっているのでしょうか。



再び大きな河を渡ると、
倭館(Waegwan)という駅に停車しました。



倭館は日本人居留区を意味するそうですが
この地名は1592年(文禄元年)から
1598年(慶長3年)に秀吉が行った
朝鮮出兵の際に日本軍の兵糧集積所だった
為に付けられた地名ということです。

倭館(Waegwan)から20分程で
東大邸(Dongdaedu)に到着です。

この東大邸(Dongdaedu)で
KTXの専用線が合流してきます。



合流地点にはコスモスが沢山咲いていました。


この東大邸(Dongdaedu)まで京釜線を
走ってきた釜田(Bujeon)行きのセマウル号は
大邸線に乗り入れ、慶州(Gyeongju)を目指します。



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東大邸 - 慶州
Dongdeagu - Gyeongju




ソウルから東大邸(Dongdeagu)まで
約3時間40分程の所要時間です。

ここから釜山へ向かう京釜線を離れ、
大邸線に分け入り、慶州(Gyeongju)を目指します。

ここのまでの区間は2002年に
釜山まで行った時に乗車していて、
この東大邸(Dongdeagu)が未乗区間でした。

ところが朝からビールを飲んでしまったので
東大邸(Dongdeagu)に着いた頃には
眠気が襲って来てしまい、しばらく
ウトウトしてしまいました。

30分ちょっとで永川(Yeongcheon)に到着。
ここで清涼里(Cheongnyangni)からの
中央線と接続です。



慶州(Gyeongju)からの帰路の写真です。
永川(Yeongcheon)でセマウル号
同士の交換がありました。

そして、気がつくと車窓に丸い
墳丘がいくつも見えていました。



慶州(Gyeongju)郊外の王陵でしょうか。
やがて高層アパート群も見え始め、
慶州に到着しました。

ソウルから4時間45分、
13:40に定刻で到着です。



旧暦でのお盆休暇を過ごす人で
ホームは溢れていました。

趣のある慶州駅の駅舎です。



日本の地方都市の駅舎に
どこか似た雰囲気でした。



これから慶州(Gyeongju)の散策です。

慶州(Gyeongju)の様子はこちらです。

下の写真は慶州の散策を翌日に乗った
ソウル行きのセマウル号です。



行きのセマウル号とは塗装が
異なっていて斬新な感じがします。

ソウルへの帰路は、東大邸までセマウル号に乗り、
東大邸からは韓国版新幹線"KTX"に乗車しました。

KTXの様子はこちらです。



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韓国新幹線 "KTX"
KTX from Dongdeagu to Seoul




慶州(Gyeongju)からソウルに戻る際、
東大邸(Dongdeagu)からKTXに乗車しました。

KTXは韓国国鉄がフランスのTGVの技術を導入し、
2004年に開業させた、"韓国版新幹線"です。



2004年4月に開業し、最高時速は300km/hです。
それまで4時間半かかっていたソウル - 釜山間を
最速で2時間40分で結んでいます。

東大邸(Dongdeagu)からソウルまでは240km程ですが、
この区間を最速で1時間30分程で結んでいます。

慶州からのセマウル号は17:57に
東大邸(Dongdeagu)に到着しました。
18:31のKIXに乗る予定でしたが、
その前に東大邸(Dongdeagu)始発の列車があり、
それに飛び乗る事にしました。

KTXではホームに列車の乗車口に
赤い制服のKTXレディとも言うべき
女性乗務員が待機していました。

その乗務員の人に確認しての乗車です。


この写真は一等車の車内の様子です。



東大邸(Dongdeagu)始発とあって、
車内はかなり空いていました。

東大邸(Dongdeagu) - ソウル間で57,500ウォン。
普通車に比べ40%高いとのことですが、


東大邸(Dongdeagu)を発車することには
窓の外は既に暗く、ソウルまでの
一時間半はあっという間でした。



ソウル駅ホームの駅名標です。



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