御在所岳
Mt. Gozaisho, Japan
名古屋から列車に乗って伊勢神宮に向かうと、
木曽三川の鉄橋を渡り、広々とした濃尾平野が尽きると
車窓右手に、屏風のような山並みが見えてきます。
快速「みえ」の乗車記はこちらです。
近鉄「アーバンライナー」の乗車記はこちらです。
この屏風のような山並みが、鈴鹿山脈です。
滋賀県側の穏やかな山塊が、伊勢湾に向かって
断崖となって落ち込んでいます。
御在所岳は、この鈴鹿山脈の主峰です。
標高1212mの秀峰です。
断崖のように切り立った岩場があり、
山登りのメッカとして知られているようです。
麓の湯の山温泉からロープウェーが繋がっていて、
簡単に山頂近くまで行くことが出来ます。
御在所には何度か行ったことがありますが、最近では
2003年の正月休暇の時と2010年9月初めに行きました。
ロープウェーの駅から御在所岳がもう間近に迫っています。
2003年の冬、麓は暖かい冬の日差しなのですが、
山頂はうっすら雪化粧しているようでした。
この御在所ロープウェーは標高400mの湯の山温泉駅と
1180mの山頂公園を2160mの全長で結んでいます。
御在所ロープウェーの乗車記はこちらです。
ロープウェーの高度がますに従い、
伊勢平野の景色が広がってきました。
四日市の街並みの向こうに、
伊勢湾や知多半島も見えています。
白い鉄塔は高さが61mあり、日本一だそうです。
この鉄塔をすぎると、山頂公園駅ももうすぐです。
奇岩がロープウェーのすぐ近くにも現れます。
切り立った岩も多く、このあたりで
ロッククライミングをするのでしょうか。
2003年にここを訪れた時、山頂公園駅で
ロープウェーを降りると、そこは雪景色でした。
冷たい風が強く、麓とは違い厳冬の様子です。
木の枝も白い雪がつき、青空に輝いていました。
北風も強く、厳しい自然を垣間見た気がしました。
2010年9月に訪れた際は、麓は残暑で真夏日でしたが
この山頂公園駅に降り立つと涼しい風が吹いていました。
御在所岳ロープウェイの山頂公園駅の周辺は
朝陽台広場となっていて、ここから
鈴鹿平野が見渡せます。
広場にあった鳥居です。
この鳥居の先に、富士見岩展望台があります。
山並みから突き出た岩からの眺めは
とても素晴らしいものがありました。
ここからは、気象状態がいいと、
遠く富士山も望めるようです。
上の写真は、御在所の北側と東側の
伊勢平野を見下ろした様子です。
南側には、鋭く尖った峰の鎌ヶ岳が
逆光の中で聳え立っていました。
2003年の冬に眺めた鎌ヶ岳です。
光芒が差し込み、神々しい景色でした。
富士見岩展望台から再び、鳥居の所に戻りました。
鳥居の袂で、伊勢平野の絶景を眺める人達です。
この鳥居の西側には御嶽神社の祠がありました。
2010年9月、青空に映える石仏が印象的でした。
下の写真は2003年冬の様子です。
石像の向こう遠くに見えるのは
御在所スキー場のゲレンデです。
ロープウェイの山頂公園駅の周辺は高台になっていて
東側の伊勢平野の展望も抜群なのですが、
御在所岳の山頂は、谷を一つ隔てた
西側の頂にあります。
その頂までは観光用のリフトで行くことが出来ます。
冬にはスキー客が利用している事と思います。
山頂公園駅からは下って行きますが、
途中から上り坂となり御在所岳の山頂を目指します。
御在所岳山頂付近からの山頂公園駅方向の眺めです。
夏にはスキー場のゲレンデが芝生となり
のどかな景色となります。
残暑厳しい頃でも、ここでは涼しい風が吹いていました。
標高1212mの御在所岳山頂です。
三重県と滋賀県の県境になっています。
御在所の名は、その昔、皇太神社のご神体を
倭姫命がこの場所に安置した事から付いたそうです。
皇太神社は伊勢神宮内宮で、倭姫命は
第11代垂仁天皇の第4皇女とされています。
山頂の西側には望湖台がありました。
遠く、琵琶湖が望めるそうです。
御在所岳は名古屋周辺では知られた山です。
雄大な景色も楽しめるいい場所だと思います。
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