伊勢神宮
Ise Shrine, Japan
三重県中部は、歴史と風光明媚なところで、
毎年、多くの観光客が訪れています。
その中核となるのが、伊勢神宮と志摩半島。
特に伊勢神宮は、江戸時代にも、伊勢参りが庶民の間で
一生の楽しみとされていた時期があったようですし、
明治時代から伊勢神宮参拝客の利用を見込んだ
鉄道が開通するなど、多くの参拝客が訪れているようです。
お伊勢さんの名前で知られる伊勢神宮ですが、
正式名称は、単に「神宮」というそうです。
まさに日本中の神社の中で別格の位置を占めています。
「神宮」は天照大御神を祭り、「内宮」と呼ばれる皇大神宮と
豊受大御神を祭り、「外宮」と呼ばれる豊受大神宮とにわかれています。
慣わしとして、外宮からお参りすることになっているので、
JR伊勢市駅から程近い、豊受大御神に向かいました。
駅から歩いて10分程、交通量の多い国道の
交差点を渡ると外宮の境内です。
小さな橋を渡り参道を歩いていきます。
お正月の三が日は、多くの参拝客で賑わっています。
鬱蒼とした森の中の参道を進み、
鳥居を二つほどくぐると、程なく
豊受大神宮の正宮が見えてきます。
木の塀の向こう側に隠れるように正宮の建物が
建っていて、建物は撮影禁止になっています。
正宮の正面には、森閑とした池があり、
その向こうに別宮がひっそりと佇んでいました。
内宮は外宮から約6kmほど東、
五十鈴川のほとりにあります。
外宮前からバスで内宮を目指しました。
内宮前でバスを降りると、すぐに
石の大鳥居がそびえていました。
五十鈴川に架かる橋がこの鳥居に続いています。
外宮よりも多くの人がこの内宮を参拝しているようです。
五十鈴川を渡り広々とした境内を歩きます。
玉砂利の参道を歩いていくので、砂埃が舞い、
地面の近くが白く霞んでいるみたいです。
奥に見えるのが第一鳥居です。
やがて、五十鈴川のほとりに出ました。
浅瀬になっている五十鈴川の流れが
キラキラと輝いていました。
ここがお手洗場
五十鈴川の清流で手を清め、
いよいよ内宮・皇大神宮に向かいました。
第二鳥居をくぐり、神学殿を通ると
人の波が狭い参道に押し寄せ、
ラッシュアワーの電車内のような
混雑になりました。
この人波の階段を上ったところが皇大神宮です。
ここからは撮影禁止とのことで、僕もカメラを収めて、
厳かに参拝してきました。
2014年1月に伊勢神宮を参拝した際の様子です。
2013年に式年遷宮が行われ、
本殿は新しくなっていました。
伊勢神宮の参拝を終えると、
門前の「おはらい町」に出掛けました。
江戸時代のような古くてどっしりとした建物の
伊勢うどんや、食べ物屋、お土産物屋が続き、
ここも多くの人で賑わっています。
おはらい町の真ん中あたりに、
歴史を感じさせる老舗のお店がありました。
伊勢名物、赤福本店です。
江戸時代から続く、銘菓の本店です。
暖かい伊勢とはいえ、冬の空気で冷やされた身体に
温かいお茶と、甘い赤福はとても美味しかったです。
この赤福の店の角から五十鈴川と反対方向の路地にも
古びたお店が連なっています。
この路地は「おかげ横丁」といい、1993年に、伊勢各地の
江戸から明治にかけての古い建物を移築して作った横丁です。
江戸時代から300年も商売を続けられた「おかげ」ということで
おはらい町の商店街、特に赤福のお店が
中心となって作った町だそうです。
こちらも、多くの人で賑わっていました。
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