広島電鉄・皆実線
Hiroshima Electric Railway / Minami Line

広島電鉄皆実線は本線の的場町から太田川の
支流の京橋川に沿うように、南に向かう路線です。

広島駅から広島港に向かう5号線が皆実線を走りますが、
広島駅から的場町までは本線、皆実町六丁目から
広島港までは宇品線で、皆実線は的場町から
皆実町六丁目までの2.5kmの路線になっています。

皆実線が開業したのは戦時中の1944年(昭和19年)で、
広島駅と軍港だった宇品港間の輸送力増強が目的でした。

本線の乗車記はこちらです。

皆実線に、2012年1月20日に乗車した際の様子を紹介します。

皆実線を走る広島電鉄5号線の路面電車は広島駅の
一番JRの改札に近いホームから発車しました。


撮影: 2012年1月

広島電鉄の広島駅は、発着番線がいくつにも分れ、
いかにも路面電車のターミナルという風格を漂わせていて
好きな路面電車のターミナルです。

発車時の様子です。

幾つかの線路が合流し。宮島行の乗り場を
通って広島駅の構外へと走り出しました。

5号線の路面電車は的場町までは本線を走ります。

すぐに猿猴橋町の停留所に停まり、
その先の角を右に折れました。


撮影: 2012年1月

太田川の支流、猿猴川を渡ります。
荒神橋で猿猴川を渡ると、本線から左に
分岐し、的場町の停留所に到着しました。

広島電鉄は、2020年から2025年の完成を目指して、
広島駅南口の再開発工事を行っています。
この工事が完成すると、広島電鉄の路面電車は稲荷町から
駅前通を通り、広島駅の2階に乗り入れるようになります。

その際、現在の本線の広島駅 - 的場町間は廃止される予定です。
広島駅 - 稲荷町 - 比治山下に至る路線が新設され、現在の
5号線は、広島駅からほぼ南下するこの新路線に移ります。

一方、残る的場町の停留所から、現在の本線の西側、
稲荷町に向かう分岐が設けられ、的場町 - 紙屋町東 -
広電本社前 - 皆実町六丁目 - 比治山下 - 的場町
という環状ルートが設けられるようです。

的場町の停留所の様子です。
現在は右方向にカーブし、本線に合流している線路が、
駅前通り経由の工事が完成した際には、左方向に
曲がり、現在の本線へと分け入る形になります。


撮影: 2012年1月

的場町から南下し、次の段原一丁目に向かう際の様子です。
路面電車の最後尾から撮影しています。

皆実線は、比治山通の交差点に差し掛かると
右に曲がり、比治山通を南西に向かいました。


撮影: 2012年1月

比治山の北側から西側にかけて走っていきます。
段原一丁目を過ぎたところで、広島駅に
向かう路面電車とすれ違いました。


撮影: 2012年1月

上の写真の辺りで、稲荷町を経由した
新路線が合流する予定になっています。

比治山下停留場に到着しました。


撮影: 2012年1月

皆実線はこの辺りから京橋川に沿うように走ります。
比治山下から比治山橋間の車窓風景です。

こちらは比治山橋、南区役所と過ぎ、
皆実町二丁目を発車した際の様子です。

皆実線の終着は次の皆実町六丁目です。
起点の的場町から2.5kmの営業キロになります。

皆実線は、皆実町六丁目で宇品線に接続しています。
5号線の電車は、宇品線に乗り入れ、広島港を目指します。

宇品線の乗車記はこちらです。

皆実線の皆実町六丁目の停留所は、宇品線との
合流地点前にあり、皆実町六丁目を発車すると、
路面電車は分岐を左に折れ、宇品線に合流しました。

分岐を右に進むと、宇品線の広電本社前方面に向かいます。
今は、定期運行されている電車はありませんが、広島駅の
駅前通りの工事が完成した後は、皆実線と宇品線を
走る循環線の電車がここを通ることになります。

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