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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



上信電鉄
(高崎 - 下仁田)
Jyoshin Railway
(Takasaki - Shimonita)



乗車日:Aug. 25, 2001, Dec. 03, 2011





上信電鉄は高崎から西に向い
下仁田までの33.7kmの私鉄です。
1日27往復の電車が約55分かけて走っています。

2001年に初めて上信電鉄に乗車したのは
秩父鉄道のパレオエクスプレスに乗車した翌日でした。


JR高崎駅の改札を抜け、
駅の外れの0番線を目指しました。



この先が上信電鉄のホームです。

ホームの左手にある柵はJR東日本と
上信電鉄の間を遮るものですが、2001年に
乗車した時にはこの柵は見当たりませんでした。

上信鉄道の高崎駅に停車中の下仁田行の電車です。



2両編成の電車は車体全体に広告が描かれていました。

2001年に乗車した際、部活動の高校生らが乗り込み、
車内は半分以上の座席が埋まっていました。
土曜日の午前中に郊外に向かう列車にしては、
思いの外、混んでいました。

こちらは2011年に乗車した際の車内の様子です。



この時も日曜日の午後でしたが、
車内は程ほどの乗車率でした。


停車中の電車から眺めた下仁田方面の眺めです。



高崎を発車すると車両の留置線の
間を抜け住宅地を走っていきます。

反対方向の上り列車からですが、
南高崎から高崎までの前面展望の様子です。



南高崎を発車し、しばらく走ると
高架の上越新幹線の下で、
上信電鉄の上下線が分かれました。

時刻表には載っていない佐野信号場です。
この佐野信号場で上り列車と行き違いしました。



佐野信号場を発車するとすぐに
右にカーブを切り烏川を渡ります。

車窓右手遠くに妙義山の山並みも見えてきました。



高崎の街を抜け、利根川の支流烏川を渡ると
川沿いの丘陵地を駆け上がるように
勾配を上って行きます。

勾配を上るにつれ、車窓左手遠くの
赤城山が見えてくるようになりました。



上り電車の前面展望では、
妙義山の山並みが良く見えていました。


勾配を上ったところが高崎商科大学前駅です。
この先ではのどかな田畑が広がる景色となりました。



上り電車の前面展望では、この先の
山名 - 西山名間で赤城山が良く見えます。


この辺りはとても鄙びた景色で、
周囲には田圃が広がってきました。




この先の馬庭駅の様子です。



馬庭駅を出ると、鏑川の
綺麗な流れを渡りました。



鏑川を渡ると再び平地が広がります。
車窓右手遠くに浅間山がその姿を見せていました。



この辺りは肥沃な土地であったのか、鏑川の畔には
8世紀頃に建てられた多胡碑という古い石碑が残っています。

また次の吉井駅周辺は、後に九州・中津藩主となった
奥平氏が14世紀頃に勢力を張っていたところです。
中津の様子はこちらです。
中津城の登城記はこちらです。



のどかな景色の中を走り吉井駅に到着しました。



2011年1月に上信電鉄に乗車した際は
この吉井で下車し、近くの吉井陣屋を目指しました。



古い駅舎が印象的でした。


吉井を出ると上信電鉄の線路は
ほぼ真西に向かって終点の下仁田を目指します。

今では関東平野から信州に向かうには、
高崎から碓氷峠を越えていくルートが一般的ですが、
その昔はこの上信電鉄のルートを通り、
佐久に抜けるのが一般的だったそうです。

上信電鉄も途中の下仁田で途切れていますが、
上州と信州を結ぶ目的で建設されたとのこと。
創設時の壮大な構想が今でも名前に残っています。


田圃の風景が続くうちに、住宅地が広がり、
上州富岡に到着です。
高校生の一団が下車してしまうと、
車内はすっかり寂しくなってしまいました。

この富岡には、明治維新の後、
日本で初めての近代工場となった
官営富岡製糸場の跡が残っています。

上州富岡を過ぎると、田圃が畑と変わりました。
次第に山が近づいて来ています。

車窓左手は鏑(かぶら)川が造る
河岸段丘が見えてきました。
車窓が開け、広々とした景色です。



この写真は上州一ノ宮駅からの眺めです。

しばらくすると河岸段丘の景色も
元の畑の続くのどかな景色に戻りました。

神農原(かのはら)、南蛇井(なんじゃい)と
難読駅を過ぎると、谷も狭まり、
右へ左へと、カーブを切って進みます。



谷のすぐ下を鏑川の渓谷が続いているのですが
線路際に木が生い茂っているので
その渓谷がなかなか写真に撮れません。

一瞬、線路際の木が途切れ、
渓谷が車窓に広がったのですが、
シャッターチャンスを逃し、
写真に撮ることが出来ませんでした。




山あいの渓谷が尽き、僅かな耕地が広がると
列車はスピードを落とし、
終着下仁田の駅に到着しました。



カラフルな電車が何本も停まっていました。


終着の下仁田はこんにゃくや
ネギの産地とのことです。

駅から町を歩いたのですが、
すぐに鏑川のたもとに出ました。



山間の静かな町。
谷を渡る風も爽やかでした。

高崎から1時間の小トリップ。
上信電鉄の旅は楽しかったです。


上信電鉄のホームページは こちらです。

高崎に戻る途中で、旧官営富岡製糸場に寄りました。
その様子はこちらです。



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