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この路線の始まりは1924年(大正13年)に
開業した大物 - 伝法間の伝法線です。
その後、尼崎 - 大物、伝法 - 千鳥橋間が
1928年(昭和3年)に延長開業しています。
その後、千鳥橋 - 西九条間が1964年
(昭和39年)に開業し、西大阪線と改称されました。
この西大阪線の時代が長く続いたのですが、
2001年(平成13年)に西九条 - 大阪難波間の
延長工事が始まり、2009年(平成21年)1月29日に
尼崎 - 大阪難波間の全線が開通しています。
阪神なんば線の全通によって、
大阪難波駅で近畿日本鉄道と線路が繋がり、
相互乗り入れが廃止されています。
この阪神なんば線には、西大阪線時代の
1979年(昭和54年)に乗車していますが、
大阪難波まで延長開業した後の2009年
(平成21年)3月20日に、全線乗車してみました。
到着した列車は近鉄の車両で、
近鉄・奈良線からの乗り入れ列車でした。
大阪難波から西九条までの3.8kmが
2009年に新規開業した区間です。
地下の大阪難波駅を発車して、
引き続きトンネルを走って行きました。
大阪難波までの近鉄特急列車の
引き上げ線のある桜川を過ぎ、
ドーム前、九条と地下駅が続きます。
ドーム駅の駅名標です。
九条を発車し勾配を上り、
いきなり高架へと駆け上がります。
線路の両側は防音壁で覆われ、
沿線の様子を窺い知る事は出来ませんでした。
安治川を渡る時には防音壁はなくなり、
大阪南部の街の様子が見渡せました。
安治川を渡り、しばらく走ると
西九条駅が見えてきました。
1964年(昭和39年)に千鳥橋 - 西九条間が開業し、
当時の西大阪線が国鉄大阪環状線に接続したものの、
阪神は、西大阪線の難波への延長をめざし、
1967年(昭和42年)には西九条からの
延長工事に着手しています。
しかし、用地買収で難航し、難波乗り入れが
実現するまでには42年の長い時間が掛かっています。
でも、その区間も距離では3.8km。
各駅に停車する電車でも、僅か
8分程で通り過ぎてしまいました。
大阪環状線の高架橋が
車窓右手の街中に見えました。
運河のような正連寺川を渡り、
千鳥橋駅を通過しました。
1928年(昭和3年)から1964年(昭和39年)は
この千鳥橋駅が終点でしたが、
いまはその面影もありません。
開業年度が古い区間では築堤での高架となり、
やがて、川幅の広い淀川を渡ります。
大河の様な淀川の鉄橋の上で、
近鉄奈良行の電車とすれ違いました。
こちらも近鉄の車両で、まるで
近鉄の線路を走っているような感じです。
淀川を渡り終えると、真っ直ぐに線路が伸び、
気持ちよく走るようになりました。
福 - 出来島駅間の様子です。
阪神高速の高架橋のすぐ近くの
出来島駅を発車すると、右手から
阪神電気鉄道の本線が寄り沿ってきました。
本線と合流すると大物駅です。
かつて、旧国鉄の通称「尼崎港線」とは
この近くで、交差していました。
二重戸籍区間になった経緯は判りませんが、
本線と阪神なんば線とは大物では合流せずに、
尼崎まで夫々の複線が並走していました。
南側の阪神なんば線の線路が
本線の上下線の間に割り込み、
尼崎に到着しました。
大阪難波から尼崎まで10.1km、
乗車時間にして10分程の旅でした。
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