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鉄道旅行へのいざない




函館市交通局 軌道線
Hakodate Transportation Bureau, Street Car Lines




乗車日: Nov. 24, '08






北海道の玄関口、函館には市の交通局が
4つの路線、総営業距離10.9kmの鉄道路線に
路面電車を走らせています。


函館に最初の鉄道は1897年(明治30年)に
弁天町(現・函館どつく前) - 東川町(後の東雲町)間に
開業した亀函馬車鉄道です。

亀函馬車鉄道は翌年に大幅に路線網を増やし、
その後、電化を行い、1943年(昭和18年)に
函館市に営業が譲渡されています。



(Yahoo Mapに加筆しています)


現在は、函館どつく前 - 函館駅前間 2.9kmの本線、
函館駅前 - 松風町間 0.5kmの大森線、
松風町 - 湯の川間 6.1kmの湯の川線と
本線の十字街から分岐し、谷地頭に至る
1.4kmの宝来・谷地頭線の4路線です。

運行系統は、函館どつく前 - 湯の川と
谷地頭 - 湯の川の2系統です。


最盛期には現存の路線以外に、
本線の函館駅前 - 五稜郭駅前間 3.2km、
ガス会社前 - 五稜郭公園前 1.8kmの宮前線、
宝来町 - 松風町間 1/6kmの東雲線もありましたが
1978年(昭和53年)から1993年(平成5年)にかけて
廃止されています。


この函館市交通局の路面電車には
1992年平成4年)に一部乗車しましたが、
2008年11月に未乗路線だった宝来・谷地頭線に
乗車した際、現存4路線、計10.9kmを乗りました。

この時の乗車記を紹介します。

函館の旅行記はこちらです。



本線 (函館駅前 - 函館どつく前)
The Main Line (Hakodate Station - Hakodate Dock)
Oct. 08, '10

大森線 (函館駅前 - 松風町)
Ohmori Line (Hakodate Station - Matsukaze Cho)
Sep. 23, '10

湯の川線 (松風町 - 湯の川)
Yunokawa Line (Matsukaze Cho - Yunokawa)
Sep. 24, '10

宝来・谷地頭線 (十字街 - 谷地頭)
Horai Yachigashira Line (Jyujigai - Yachigashira)
NEW ! Oct. 10, '10




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本線
The Main Line


(函館駅前 - 函館どつく前)
(Hakodate Station - Hakodate Dock)



函館市交通局の本線は函館どつく前から
函館駅前までの2.9kmの路線です。
途中の十字街で谷地頭線と接続しています。

以前は五稜郭駅前まで路線が延びていましたが
ガス会社 - 五稜郭駅前間が1978年(昭和53年)に、
函館駅前 - ガス会社間が1993年(平成5年)に
廃止になっています。


函館駅前から程近いところにある
土方歳三終焉の地を訪れた後、
函館駅前から谷地頭行きの電車に乗りました。

土方歳三終焉の地の様子は
こちらです。



函館駅前には頻繁に電車が到着し
多くの乗客が電車に乗り込んでいきます。

谷地頭駅の電車も、座席がほぼ埋まり
立ち客が居るほどの乗車率でした。



函館駅前からは函館山へと繋がる
砂州の真ん中を走っていきます。
この辺りが函館一の繁華街です。

途中ですれ違った湯の川行きの電車です。



市役所前、魚市場通りを過ぎ
3つ目の十字街に到着です。



この時は、谷地頭行きに乗り通したので、
谷地頭から十字街に戻った後に
終着の函館どつく前を目指しました。

谷地頭線の乗車記はこちらです。
谷地頭の先にある立待岬の様子は こちらです。

谷地頭から十字街に戻り
函館どつく前行きの電車に乗り込みました。



十字街を発車すると、すぐに
谷地頭行きの線路と分離しました。

この分岐を過ぎると、本線の線路は
函館山に行く手を遮られる様に
道なりに右にカーブを切りました。



いままで、進行正面にあった函館山が
車窓左側に移動していきます。

函館山へと続く二十間坂道です。



この函館山の麓には瀟洒な教会や
洋式の建物が並ぶ観光スポットになっています。

その最寄り駅の末広町です。
右の写真は函館どつく前からの帰りに道に
途中下車した際の様子です。



基坂との角に洋風の風格のある
建物が建っていました。

車窓かな眺めた基坂の様子です。



この坂の先には旧イギリス領事館や
旧函館区公会堂といった史跡があります。

函館元町の様子は こちらです。

元町で、観光客も地元の乗客も下車してしまい
路面電車の車内はひっそりとしてしまいました。



車窓風景もいつしか寂れた感じになりました。

大町を過ぎ、車窓から見つけた
ペリー会見跡の碑です。



そして、複線の線路が単線になると
終着の函館どつく前です。



函館どつく前に到着した
十字街から乗車した電車です。



短い冬の日も西に傾いて
肌寒くなっていました。

函館市交通局の線路は函館どつく前で
ぷっつりと途切れていました。



この先、200m程いくと函館漁港があります。
函館湾も眺められた事と思いますが
日の暮れるうちに元町界隈の散策をしようと
乗ってきた電車で引き返してしまいました。

函館元町の様子は こちらです。



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大森線
Ohmori Line


(函館駅前 - 松風町)
(Hakodate Station - Matsukaze Cho)



大森線は、函館駅前から湯の川方面の隣駅・
松風町までの、営業距離 0.5kmの路線です。

近代的な函館駅をバックに走る
函館市交通局の路面電車です。



大森線は0.5kmの独立した路線になっていますが、
函館どつく前からの本線と松風町から湯の川までの
湯の川線とに繋がっていて、路面電車の運行上、
この線名を目にすることはありません。


函館駅前の停留場は函館駅の南にあります。

特急「白鳥」で函館に到着し
、 函館駅前の停留場に向かいました。

特急「白鳥」の乗車記は こちらです。



函館どつく前行きと湯の川行きが
相次いで到着しました。

湯の川行きの最後尾に陣取って
去り行く景色を楽しみながらの乗車です。



函館駅前に停車中の路面電車の最後尾からは
遠くに函館山が見えていました。



車内は、座席がほぼ埋まる程の乗車率でした。

函館駅前で乗車し、すぐに90度右に曲がり
駅前の通りを西に方向を変えて走ります。



駅前の繁華街を3信号分走ると
再び90度進行方向を変えました。



この角を曲がったところが松風町の停留場でした。



わずか500mの路線なので、
あっという間に大森線を乗り終えました。



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湯の川線
Yunokawa Line


(松風町 - 湯の川)
(Matsukaze Cho - Yunokawa)



函館駅前から乗車した「湯の川」行き路面電車は
一駅目の松風町を出ると大森線から
湯の川線へと乗り入れますが、
線路はそのまま続いています。

最後尾からは遠くに函館山を眺めながら
商店が続く大通りを走っていきました。



地図で確認すると、函館の街のある
砂州の中央を北東に向かって進んでいきます。

堀川町の停留場を過ぎ、
陸上競技場や野球場のある
千代台公園の前を通っていきました。

ほぼ南北に走る鈴かけ通りと合流し
中央病院前の停留所に到着しました。



次の五稜郭公園前の停留所の手前で
大きく右に90度のカーブを曲がります。



五稜郭公園前停留所から500mほど北側には
幕末の箱館戦争の舞台となった五稜郭があります。

五稜郭公園前停留場の近くには百貨店もあり、
多くの人がここで下車していました。



函館駅方面に向かう人も多い様で、
何人かの人が線路を渡っています。



この写真は、湯の川からの帰り道に
五稜郭公園前で下車した際の様子です。

五稜郭の様子は こちらです。


五稜郭公園前からは
東に進み湯の川を目指します。

途中、杉並町あたりの車窓風景です。



五稜郭公園前からも商店の続く
街道に沿って走っています。

函館どつく前行きの路面電車と
すれ違いました。



函館市交通局の路面電車は
湯の川 - 函館どつく前間の5系統、
湯の川 - 谷地頭間の2系統とも
10分間隔で運行されていて
両系統の電車が走るこのあたりは
5分毎に電車が走っています。

競馬場前を過ぎると、
路面電車の車両基地がありました。



様々な広告が描かれた古い車両が
何台も停まっていました。


この駒場車庫前を過ぎると市民会館前を通り、
終着の一駅手前湯の川温泉です。



函館駅前を発車した時には
立ち客もいる程の乗車率でしたが
終着の手前とあって車内は空いていました。



函館駅前からの複線の線路が単線となり
終点の湯の川に到着しました。



函館駅前から6.6km、松風町から6.1kmの距離を
およぞ30分ほどかけての乗車でした。



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宝来・谷地頭線
Horai Yachigashira Line


(十字街 - 谷地頭)
(Jyujigai - Yachigashira)



谷地頭へ向かう宝来・谷地頭線を走る路面電車は
すべて湯の川方面から十字街まで本線を走り
十字街から谷地頭線へと乗り入れます。


函館駅前から乗車した谷地頭行きの
路面電車が十字街に到着しました。



丁度、反対方向にレトロな路面電車が
走っていきました。

十字街到着中に写した最後尾の
路面電車の運転席の様子です。



ホームには函館どつく前行きの
電車を待つ人の姿も見えています。


十字街を発車すると、本線と別れ
左に大きくカーブを切りました。



函館の赤レンガ付近から函館の砂州を
横切る道に沿って走って行きました。

湯の川行きの電車とすれ違いました。



やがて線路が緩やかにカーブすると宝来です。



ここは以前は、松風町との間を結ぶ
東雲線との接続駅でしたが、
今はその痕跡は見当たりませんでした。

宝来町の先で、右にカーブを切り、
南を目指して走るようになりました。

最後尾から函館の北にある
山々が見えてきました。



青柳町の停留所を過ぎると
下り勾配の坂道となりました。



砂州に発達した函館の街で
坂道に出会うとはちょっと意外でした。

下り坂の正面には函館山が見えています。



この坂道を下りきったところが
終着の谷地頭でした。



谷地頭でも、停留所の手前で
複線の線路が単線になっていました。

函館駅前から乗車した路面電車です。



谷地頭の停留所からは函館山が
迫っている様に聳えていました。



谷地頭は函館の砂州の南東の端に位置していて
海にも近く、函館山の東にある立待岬へも
歩いて行く事が出来ます。

立待岬の様子は こちらです。



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