東京湾クルーズ・安宅丸

(日の出桟橋 - 船の科学館前)

"Atakemaru", Cruising in Tokyo Bay
(Hinode - Museum of Maritime Science)

乗車日:Aug. 10, 2011

安宅丸は、江戸時代初期の1634年(寛永11年)に、
江戸幕府が建造した軍用船です。

当時、最も大きく豪華な船と言われ、安宅丸が
廃船となった30年後の1711年(正徳元年)に記された
「安宅御船仕様帳」や「安宅御船諸色注文書」によると
全長62m、幅16.2mもの大きさだったそうです。

その安宅丸を模した船が観光用に改造され
2011年から、東京・日の出桟橋からお台場の
船の科学館前迄のコースで運行が開始されました。

安宅丸には運行開始して程ない、2011年8月に乗船しました。

日の出桟橋は、「ゆりかもめ」
日の出駅からほど近い所にあります。

「ゆりかもめ」の乗車記はこちらです。


撮影: 2011年8月

日の出桟橋のターミナルビルに入り、
安宅丸の乗船時間を待ちました。

2021年1月時点で、日の出桟橋から浅草や
豊洲、お台場海浜公園などへの船が出ています。


撮影: 2011年8月

乗船時間となり、桟橋に進みます。
安宅丸の記録は残っていないそうですが、
他藩の御座船などの記録を基に外観を復元したそうです。


撮影: 2011年8月

別の桟橋には浅草行のフェリーも停船していました。
下の写真は安宅丸の船内の様子です。


撮影: 2011年8月

下の写真左が一階、右が二階の様子です。
この安宅丸の建造にあたっては、「ななつ星」など、
JR九州の観光用列車のデザインで名を馳せた
水戸岡鋭治さんが監修に携わっているようです。


撮影: 2011年8月

船内を巡るうち、船の科学館前行きの安宅丸は出航しました。
振り返って眺める日の出桟橋の様子です。


撮影: 2011年8月

反対側には、これから進むレインボーブリッジや
月島周辺の高層ビル群が見えていました。


撮影: 2011年8月

下の写真は安宅丸の2階デッキの様子です。


撮影: 2011年8月

乗船した2011年8月は、3月に発生した東日本大震災の後で、
デッキには「がんばれ東北」「がんばれ東京」、
「がんばれ日本」などの旗が掲げられていました。

日の出桟橋を出航した安宅丸は、南に進路を取り
レインボーブリッジの方向を目指しました。


撮影: 2011年8月

船首の先にレインボーブリッジが見え、それが
次第次第に大きく見えるようになりました。

やがてレインボーブリッジの下を通過しました。


撮影: 2011年8月

「ゆりかもめ」で何度も渡った事がある橋ですが、
下から見上げるその姿は迫力がありました。

この日の夕方、レインボーブリッジを歩いて渡っています。
その際の様子はこちらです。

レインボーブリッジの南側には
幕末に江戸幕府が築いた台場があります。


撮影: 2011年8月

お台場の海浜公園に近い第三台場は近くで見る
機会も多いかと思いますが、沖に築かれた
第六台場はなかなか眺める機会はなく、
この安宅丸からの眺めは貴重なものでした。

第三台場の様子はこちらです。

振り返って眺めるレインボーブリッジの様子です。


撮影: 2011年8月

右側の橋台の辺りに見える木々の生い茂った
小島が第六台場になります。

この辺りから西側を眺めるとビルの間から
東京タワーも見えました。


撮影: 2011年8月

高いビル群は品川駅周辺のビルでしょうか。
東側を眺めると、お台場のビル群が見えてきました。


撮影: 2011年8月

安宅丸は、更に南に進路を取ります。
進行右手は、大井コンテナふ頭となり、
特徴的なクレーンが幾つも並んでいました。


撮影: 2011年8月

この辺りで安宅丸は左に大きく舵を切り、
お台場の青海旅客ターミナルを目指しました。


撮影: 2011年8月

青海旅客ターミナル到着時の様子です。
この桟橋の左手に船の科学館があります。


撮影: 2011年8月

2011年8月に安宅丸に乗船した際には、
青海旅客ターミナルの隣の埠頭には
旧青函連絡船・羊蹄丸が停泊していました。


撮影: 2011年8月

羊蹄丸は船の科学館の展示施設の一つでしたが、
安宅丸に乗船してまもない2011年9月末で展示が
終了し、2013年4月に解体されてしまいました。

船の科学館・羊蹄丸の様子はこちらです。

日の出桟橋と青梅旅客ターミナルを結ぶ安宅丸の
運行も、2019年4月12日の運行が最後となりました。

今、安宅丸は日の出桟橋を発着する
クルーズ船として運行されています。

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