土佐くろしお鉄道 宿毛線
(中村 - 宿毛)

Tosakurosio Railway Sukumo Line
(Nakamura - Sukumo)



乗車日:July 26, 2009





土佐くろしお鉄道宿毛線は、高知県最西部の
中村から宿毛に至る23.6qの路線です。

宿毛線は、もともと愛媛県の宇和島から中村に至る
78.1kmの路線として計画されていました。

工事が始まったのは、モータリゼーションも
進んだ1974年(昭和49年)の事でした。
国鉄再建法の影響で工事が一時凍結されましたが、
1997年(平成9年) 10月1日に開業しています。




宿毛線は、中村で土佐くろしお鉄道の中村線と接続し、
そのままほぼ真っ直ぐに西に進んでいます。

中村線の乗車記はこちらです。


特急「南風」や特急「あしずり」が
下り4本、上り3本乗り入れています。

計画時の経緯から、宿毛線の起点は、
中村駅ではなく宿毛駅になっています。


2009年7月26日、午前中に四万十川の散策をした後、
中村を11:31発の普通列車で宿毛に向かいました。

四万十川の様子はこちらです。


四万十川沿いをサイクリングしている間に
激しいスコールがありましたが
幸いにも発車時間が近づく頃には上がっていました。



「ジョン万」という小さなプレートが
掲げられている一両編成のディーゼル車は
前日に、窪川から中村まで乗車した車両と一緒でした。



日曜日のお昼前で、昨日と同じ様に
乗客はほとんどいませんでした。

発車間際に、岡山からの特急
「南風」が到着しました。



宿毛行の普通列車は僅かばかりの
乗換客を待って発車しました。


町はずれにある中村駅を発車しました。



雨は上がったものの、先頭部の窓には
水滴が付いていたので、車両の最後部に
陣取って、宿毛線の旅を始めました。

中村の市街地をかすめる様に走り
四万十川を渡りました。



日本最後の清流と言われる四万十川。
水量豊かな流れは、中村の母なる川です。

四万十川を渡り、郊外型の街が広がりました。
周囲に大型の店舗が建ち並ぶ中、
高架の路線が続いています。



具同駅に到着しました。
僅か1駅で、「南風」からの乗り継ぎ客が
下車し、車内は一層寂しくなりました。

具同を発車して、しばらく走ると、
丘陵地をいくつかのトンネルで
通り抜けて行きました。



このトンネルを抜けると、丘陵地の間に
一面の田園風景が広がりました。



周囲には家も集落も殆ど見えず
のどかな景色が車窓に広がっています。

この田園風景の中を立派な高架橋が貫き
ガラガラのディーゼル列車が走っていきます。



宿毛線を含めた国鉄末期以降の新規路線は、高架化や
トンネルによる立体交差化する方針が出されています。

その理由は、踏切事故撲滅と用地買収の費用削減と聞いています。
電車の運転本数が多く、地価が高騰している大都市近郊では、
それも頷けるのですが、この宿毛線でその必要があったのか
とても疑問に思います。

運転本数が少ない宿毛線では、開かずの踏切にはならないでしょうし、
そもそも踏切事故の多くは、悪質ドライバーによるもので
彼らの為に、立体交差化し、鉄道路線の建設費が高騰し
その結果、運賃が高くなり、利用客が減少したり、
路線の経営が出来なくなるのは納得が出来ません。


田圃の中にある有岡駅の様子です。



宿毛線は、のどかな景色の広がる路線ですが
周囲の風景とマッチしない、あまりにも
過剰な線路の設備をみているうちに
次第に、腹立たしい気持ちになってきました。



四万十川へと流れる中筋川を立派な鉄橋で渡り、
再び丘陵地をトンネルで一直線に貫きます。

トンネルを出たところで掘割の中の
工業団地駅に停車しました。



この周囲には工業団地が整備され、
いくつか進出している企業もあるようです。

この宿毛線を利用して通勤したり、出張で
訪れる人はどの位いるのか気になります。

調べたところでは一日の
乗降客数は51人とのことです。


工業団地を発車すると再び田んぼが広がります。



すぐに平田駅に停車しました。



具同駅を発車して以来、
殆ど集落を見かけませんでしたが
この平田駅周辺には集落も広がっていました。

平田駅を発車すると、長いトンネルに入り、
宿毛湾へと流れる松田川との分水嶺を抜けました。

トンネルを抜けてすぐに松田川を渡ります。



周囲には宿毛市街の建物が広がり
東宿毛に到着しました。



宿毛市の中心駅は、一駅先の宿毛駅ですが
市役所などはこの東宿毛が最寄駅です。

新しく区画整理した土地に所々建物が
建っている宿毛の街を抜けて、
終着駅の宿毛に到着しました。



中村から30分での到着です。

宿毛駅のホームから東宿毛方面を眺めた様子です。



立派な高架線がまっすぐに伸びていました。

空き地が目立つ造成地に建つ
高架の宿毛駅の様子です。



宇和島方面への工事は行われておらず、
行き止まりの構造になっていました。


宿毛からは、宇和島バスに乗車し、
宇和島に向かいました。

その乗車記はこちらです。



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