サンフランシスコ
San Francisco, CA








Golden Gate Bridgeと中華街、それにケーブルカーで
有名なサンフランシスコ(San Francisco)。
言わずと知れた北Californiaを代表する都市です。

サンフランシスコには2度ほど行った事があります。
一度はMichiganからの出張のついでに、
もう一度は、アメリカの赴任が終わった時、
日本に向かう途中で立ち寄ったのです。


まずはケーブルカーです。
サンフランシスコにはPowell & Marketから
Powell Mason線とPowell Hyde線の2つの系統があり、
さらに途中China Townの手前で、これら二つの系統と、
直行する形で、California線が走っています。

僕はメイン路線ともいうべき、Powell Marketから
ケーブルカーに乗りました。

Market Streetからちょっと入ったところに、
ケーブルカーのターンテーブルがあって、
ケーブルカーが到着すると、車掌が下りてきて、
手動でターンテーブルを回します。



朝早くから、ターンテーブルをぐるっと囲むように、
長い行列が出来ていました。

長い行列が出来ているのに、ケーブルカーは、
思い出したように到着するばかりで、
これでは、生活の足にはなり得なさそうです。

やっと順番が来て、ケーブルカーに乗り込みました。
半オープンデッキの車体に大勢の乗客が乗り込みます。
ドアも何もないところにも座席があって、
そこに座ると、目の前を走る車とか、
通りの様子とか、よく見えそうですが、
混んでいる時はその前にも人が立ちます。

僕は屋根のある部分に押し込まれてしまい、
外の景色はあまりよく見えません。

発車してUnion Squareの脇を通ります。
そしてすぐ切符の検札がありました。
切符はMarket Streetに出たところに、窓口があって、
そこで一日券を買いました。
もちろん車内でも買う事が出来ます。
でも、こまめに停留所に停まるし、
車体にぶら下がるように立っている人は
簡単に降りられるので、きっと
取りこぼしも多いのではないかと思います。

思いもかけない急坂を登っていきます。
San Franciscoがこんなにも坂の急な街とは
思っても見ませんでした。



この写真は、Powell Streetから
California Streetを眺めたものです。

この勾配の急な事と言ったらどうでしょう。
200m程先のビルの屋上が、足元よりも低い程です。
ビルとビルの合間に遠く、Bay Bridgeが見えています。


最初の目的地は、ケーブルカー博物館です。
急坂を上り終えたところに博物館はあります。
ケーブルカーがPowell Streetから分かれ、
左にカーブを切った次のブロックです。



これはケーブルカー博物館前を走る、
Powell Mason線の列車です。

ここの博物館では、ケーブルを動かしている
仕組みやその駆動装置を実際に見られるのです。

このSan Franciscoのケーブルカーは、
山奥で見かけるケーブルカーと
仕組みが全く異なっているのです。

山奥で見かけるケーブルカーは、
山の上の列車と麓の列車がケーブルで繋がっていて、
井戸のつるべの原理で、山の上の列車を下ろしながら
麓の列車を引き上げます。
したがって、この種のケーブルカーでは
かならず中間地点で、対向車とすれ違う事になります。

それに対して、San Franciscoでは、ケーブルカーは、
この博物館のあたりを頂点として、再び坂を下って、
終着駅に向かうので、この方法は使えません。

どうするかというと、道路の中にケーブルを走らせ、
列車がそのケーブルを掴んだ時に動く仕組みなのです。
車掌は駅に着いたり発車する時に、
そのケーブルを掴んだり離したりするてこを操作するので、
グリップ・マンとも呼ばれているそうです。

これがそのケーブルの駆動装置です。



各系統ごとにモーターが大きなホウィールを回し、
そのホウィールにケーブルが巻きつき、
回転している様子がよくわかります。

それにしても、よくこういう仕組みを
考え付く人がいるものだと感心します。


館内に展示してある、古いケーブルカーを眺めたりして、
次にFisherman's Wharfに向かいました。

Powell Hyde線のケーブルカーに乗り、
終点のHyde Beachで下車。



目の前に、Aquatic Parkが広がり、左手にFort Mason
そしてその右奥にGolden Gate Bridgeが見えました。
大都市の街なかから急に風光明媚な
観光地に来た趣がありました。

ここから右手に向かうと、Fisherman's Wharfです。



Jefferson Streetは丁度LRTか何かの工事中で、
埃ぽっかったのですが、通りには蟹を売る店が並び、
観光客が沢山歩いていました。
僕もお昼に蟹を茹でたのを食べたのですが、
美味しかったです。

このJefferson Streetを抜けると、
San Francisco湾に浮かぶAngel Islandや
Alcatraz Irlandに向かう船のPierが並んでいました。

このあたりはもの凄い人出です。
Alcatraz Islandは昔の流刑地の跡で、
是非行った方がいいよと、人に教えられて来たのですが、
この日の切符はもう既に売り切れていて、
2日後の切符を買う人が列を作っていたのです!



このPierのあたりは、よく整備されていて、
気持ちよく歩く事が出来ます。
街頭芸人やStreet Musicianも沢山いて、
楽しい気分になってきます。
僕はインカ民謡を演奏していた
グループからCDを買いました。
これはいいアメリカの記念となっています。


San Francisco近郊San JoseまでAMTRAKで来た事があります。
その時の旅の様子は こちらです。

またSan Franciscoの対岸OaklandからCaliforniaの州都
SacramentoまでもAMTRAKが走っています。
その乗車記は こちらです。

San JoseとSan Franciscoを結ぶ通勤路線、
CAL TrainのPageは こちらです。



Shane旅日記 - North America編- に戻る