猪苗代
Aizu Wakamatsu, Japan






猪苗代町は、北に磐梯山が聳え、
南には猪苗代湖を湛える風光明媚な町です。
裏磐梯への玄関口にもなっています。

鎌倉時代の初期に猪苗代経連が猪苗代城を築城し、
以降約400年間、猪苗代氏によって
この地は支配されていました。

猪苗代はまた、野口英世が
生まれた町としても知られており、
猪苗代湖畔に生家が保存されています。

磐梯山にはスキー場もあり、
一年を通して観光客が訪れる街です。


裏磐梯や会津若松を訪れた際に
何度か猪苗代町も立ち寄っていますが、
2006年12月の南東北旅行の際に、
猪苗代城や猪苗代湖畔をレンタサイクルで廻りました。

この時の様子を紹介します。



猪苗代城 (亀ヶ城) (Inawashiro Castle) 
May 27, '07


猪苗代湖畔 (Inawashro Lake Side)
NEW! May 28, '07


裏磐梯の旅行記はこちらです。





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猪苗代湖畔
(Inawashro Lake Side)



猪苗代城を訪れた後、サイクリングしながら
猪苗代湖畔に向かいました。
これは自転車を借りる時にお店のおじさんが
強く薦めてくれたので、行く事にしてみました。

お城を出て一旦猪苗代駅の辺りまで南下し、
そこから西に進路を取りました。
田圃が広がる田舎道を走っていると、
磐梯山がすぐそばに聳えています。



左手、少し離れた所にJR磐越西線の電線用の
ポールの列が見えますが、それ以外は
広々とした田圃が広がっているばかりです。



お店でもらった地図には田圃の中を通り、
野口英世記念館の近くに出られる道があるようですが、
猪苗代湖畔にサイクリングロードがあるようなので
途中で再び南に進路を取りました。

猪苗代城址からは直線距離で、
南に3km程で猪苗代湖に達します。

途中高速道路の下をくぐったり、
交通量の多い国道を横切ったりしましたが、
それ以外は、広々とした光景で、
どこまで行っても湖に辿り着けないのでは?
という不安が頭をよぎり始めたます。

そんな頃、ポプラのような樹林が遠くに見えてきました。



遠くに猪苗代湖を取り囲む山々も見えていて、
もうすぐで湖畔に着けそうな気配になってきました。

そして、やがて猪苗代湖畔に沿う、
サイクリングロードに辿りつきました。

湖畔には葦が生い茂り湖面は遠くに見えています。



12月も半ばを過ぎていますが、
秋の景色のようです。

ここからはサイクリングロードを西に向かいました。
周囲は全くの無人で、どこか現代の時間の流れの中に
ポツンと取り残されてしまった様にも感じました。



葦の合間に、白鳥が翼を休めていたり、
雁が群れを成して飛んでいく様子を
眺める事が出来ました。



湖の反対側には相変わらず、
堂々とした磐梯山の姿が見えています。



この素晴らしい景色を眺めながら自転車を漕いで行くと
やがてサイクリングロードの終点となり、
そのすぐ先に野口英世記念館がありました。

ここは国道沿いにあり、訪れる観光客も多いので
大きな駐車場やお土産物屋さんがありまいした。
静かな湖岸のサイクリングロードとは
全く違う世界に足を踏み入れた感じです。



この記念館は野口英世が1876年(明治9年)に生まれ、
19歳で上京するまで過ごした生家を中心に
英世が囲炉裏に落ちた時、母シカが
洗濯をしていたと言う小川が残され、
野口英世に関する資料館が併設されています。



この写真はその小川です。

質素な野口英世の生家と
「志を得ざれば この地を踏まず」という
英世の決意を刻んだ柱傷を見ると、
現代とは比べ物にならない
野口英世の強烈な気概ある生き方が
色濃く漂っているようでした。


野口英世記念館を出て、再び
サイクリングロードを通り、
猪苗代駅に向かいました。

磐梯山が薄暗くなりかけた平野に
先程と同じ様に姿を見せていました。



野口英世の通った尋常小学校は、先ほど行った
猪苗代城址のすぐ近くにあったようです。

野口英世は、この景色を眺めながら
毎日、片道6km程の道のりを
歩いて通っていたのでしょうか。

自転車を漕いでいるうちに、周囲は暗くなり、
西の空の山の端がピンク色に染まって来ました。



猪苗代駅に着く頃には、街路灯が
明るく輝くようになっていました。



この猪苗代では予定よりも大幅に長居をしてしまい、
郡山までの車窓は日没後となってしまいましたが、
この猪苗代での3時間程の時間は
とても記憶に残るひと時になりました。


磐越西線の乗車記は
こちらです。



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