富士五湖
Atsumi Peninsula, Japan






白き高嶺を有し、
均整の取れた山容と、
日本一の標高を誇る富士山。

やはり、富士は日本一の山。
一番好きな山です。

富士山の綺麗な山容だけでなく、
周辺に広がる樹海や富士五湖も綺麗です。


富士の姿を遠くから眺める事はあっても、
麓には行った事が殆どありませんでしたが、
2005年の11月に、バスツアーで河口湖に
行く機会がありました。

その後も2008年3月に山中湖や忍野八海、
そして本栖湖へと行ってみました。

その時の様子を紹介します。





富士宮から河口湖へ
from Fujinomiya to Lake Kawaguchi

Aug. 18, '09

山中湖 Lake Yamanaka
Aug. 18, '09

忍野八海 Oshino Hakkai
Aug. 25, '09

本栖湖 Lake Motosu
NEW ! Aug. 26, '09




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富士宮から河口湖へ





東名高速道路を富士インターで下り、
西富士道路から国道139号を北上し、
朝霧高原を目指して行きました。

この日は雲ひとつ無い快晴の天気で、
富士山が車窓右手に綺麗に見えています。

やがて、端正な富士の山頂の一角が
崩れているのが見えてきました。
大沢崩れです。

この大沢崩れが富士の正面近くに見えた頃、
「まかいの牧場」で小休止となりました。




「まかいの牧場」を過ぎ、しばらく走ると、
周囲にススキ野原が広がりました。



写真の山は、毛無山。
富士とは反対の左手の車窓の風景です。
富士の景色だけでなく、
こちらも、素晴らしい景色です。

このススキ野原を散策して毛無山に上り、
毛無山の山頂から富士を眺めてみたくなりました。

この辺りは朝霧高原
広々とした景色が富士の
裾野にも広がっています。

やがて、本栖湖や精進湖の近くを通り、
車窓左手に湖が見えてきました。



これは確か本栖湖の様子です。

周囲に別荘やらホテル等の建物が現れ、
観光地らしい景色となると
河口湖に着きました。

元々このバスツアーの目的は
河口湖で開かれている
紅葉祭り会場での買い物だったのですが、
お土産物を買うよりもと、
紅葉祭り会場を離れ、
河口湖畔に向かいました。



日の光を浴びて輝く湖面に
富士の姿が聳えていました。



思わず正面の富士に圧倒されてしまいますが、
湖の情景も、のどかでとっても心安らぐものでした。




湖畔には色付いた木々が並び、
秋の佇まいです。



こののどかで、素晴らしい景色の
河口湖畔にいつまでも佇んでいたいと
思わずにはいられません。

夕暮れになれば、山頂が
赤く染まるのも見えることでしょう

いつの日にか、その景色を
眺めに来たいと思います。


この写真は、2008年3月に
河口湖に立ち寄った時のものです。



山中湖では、富士山の姿は見られなかったのですが
河口湖まで下って来るうちに、雲が晴れ、
綺麗な富士山が見られました。



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山中湖





山中湖は、富士五湖の中では最も大きな湖です。
面積、6.46u、湖の周囲の長さは13.5kmになります。

水面の標高は982mで、日本で3番目に
高い位置にある湖だそうです。


2008年3月末、国道138号線を御殿場から北上し、
篭坂峠を越えると、程なく山中湖畔に辿り着きました。



この日は生憎の曇り空で、
篭坂峠からの眺めもいまいちでしたが、
生憎、富士山も雲に隠れていました。

湖畔には、小さな波止場があり、
山中湖を一周する遊覧船があったので
乗ってみました。



波止場の近くで羽を休める鴨の群れです。



湖は綺麗に澄んでいて、大きな鯉の群れが
泳いでいるのが手に取るように見えています。




3月末では、標高の高い山中湖では
湖を渡る風はまだ冷たく、 冬の面影が残っています。

観光船は山中湖の南側の湖畔から
反時方向に湖を一周します。



この写真は、山中湖の東を望んだものです。
山中湖にも生息しているマリモがいるのは
この湖の東側だそうです。

ゆっくり湖を一周し、富士のある西側にやってきました。
相変わらず、富士山は厚い雲に覆われて
その姿を見ることが出来ませんでした。



この富士の麓の山中湖畔には江戸時代に
塩の出入りを見張る口留番所が
置かれていたそうです。


遊覧船で山中湖を一周した後に
近くにある忍野八海に行ってみました。

忍野八海の様子はこちらです。


夕暮れ、湖畔の旅館に戻る頃、
雲の切れ間に富士山が顔を覗かせていました。



夕暮れ迫る山中湖から、
一瞬眺められた富士の頂は
印象的でした。


山中湖畔で一泊した翌日、
空には青空が戻ってきました。



昨日は鉛色に沈んでいた湖面が
日の光を浴びて輝いていました。

富士の頂の雲も晴れようとしています。



もうしばらく待てば、
雲も晴れてきそうでしたが
次の目的地に向かう事にしました。



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忍野八海





忍野八海は、山中湖の北へ車で
20分程のところにある集落です。

9世紀始めの富士山の噴火で出来た湖が干上がり、
そこに残った湧水口が八つの池として
残っているところです。

富士山の雪解け水が地中に染み込み、
80年かけて、忍野八海の池に
湧き出ているようです。





忍野八海と呼ばれるのは、「出口池」「御釜池」「底抜池」
「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」の8つの池です。

このうち、「底抜池」を除く7つの池を巡ってきました。




湧池から忍草浅間神社へ


忍野八海の入り口の駐車場に車を停め、
集落の中に入っていくと、
忍野八海でも最も湧水量が多い
「湧池」の畔に出ました。



池の畔に茅葺の家が建ち
とても趣のある景色です。

豊富な湧水量の為か池の水は澄み、
湖面は鏡のように池の畔の木を映しています。



この湧池は深さ4mの池ですが、
水中に洞窟が続いているそうで、
その深さは7mにもなるそうです。


湧池から北に向かうと、
中池がありました。



曇っていなければ、この向こう側に
富士山が綺麗に見えていたはずです。

中池はお土産物屋さんの前に広がる池で
多くの人が訪れていますが、
この池は、自然の湧水で
出来た池ではないようです。



しかし、その水は青く澄み、
水面の下に水草も鮮やかでした。


中池から北に向かうと観光客の姿も急に減り、
小さな池が見えてきました。



この湖は鏡池です。
濁った池ですが、晴れた日に
富士山の姿を綺麗に写すので、
この名が付いたそうです。

この鏡池の先には菖蒲池がありました。



池の名前になっている菖蒲は
僅かしかなかったのですが、
以前は多くの菖蒲が生い茂っていたようです。


菖蒲池は、忍野八海の一番北に位置する池ですが、
この先にある忍草浅間神社まで足を伸ばしてみました。
その途中にある万宝院という廃寺がありました。



冠木門の向こうに茅葺の大きなお堂があり、
富士の観光地というよりは、
歴史の香り漂う史跡の里の雰囲気でした。

この周辺にも茅葺屋根の農家が残っていて
富士山麓という立地を抜きにしても
とても趣のある集落です。




そんな集落の外れに忍草浅間神社がありました。
この神社は、807年(大岡2年)に
創建された歴史ある神社です。



源頼朝は、富士裾野巻狩りで、この地を訪れた際、
忍草浅間神社に武運長久の祈祷を命じたそうです。

また、運慶作と伝わる金剛力士像が境内にあり、
重要文化財に指定されている三体の神像が
本殿に鎮座しているそうです。


思いがけず、歴史ある忍草浅間神社から
再び、忍野八海の中心に位置している
湧池に戻りました。



忍草浅間神社から湧池に向かう途中、
古びた石仏が道端に佇んでいました。




湧池から出口池へ


忍草浅間神社から湧池に戻り、
今度は、阿原川に沿って、濁池から
銚子池、お釜池と巡ってみました。

まずは、湧池から道ひとつ
隔てたところにある濁池です。



忍野八海を貫く阿原川に添っています。

近くにある水車小屋や阿原川の景色が
日本の原風景のような佇まいでした。




この濁池から阿原川沿いに
銚子池を目指しました。

阿原川沿いも、のどかな景色です。



銚子池は阿原川から
少し離れたところにありました。

銚子池は直径約9メートル程の大きさです。
間欠的に水が湧き出ているようです。



道の脇から入ったところにある
銚子池を訪れる人は少なく、
ひっそりとしていました。


銚子池を訪れた後も
阿原川に沿って歩いて行きます。

やがて阿原川と新名庄川との
合流部に差し掛かりました。

早春の小川の流れは、彩りも少ないのですが
のどかな景色で、日本の山里の
原風景のようでした。



このあたりの風景は、忍野八海の中でも
特に気に入った景色のひとつです。


この阿原川と新名庄川との合流部から
少し下った先に、御釜池があります。

この池は、お湯が沸騰するように
湧水が湧き出ていたようですが、
関東大震災で、湧き水の水脈が
絶たれてしまったそうです。

今は然程目立たないところに、
静かな水面を湛えていました。



この御釜池で、忍野八海の8つの池のうち
入場料金の要る底抜池を除いた
6つの池を訪れたことになります。

残る出口池は、地図を見ると、
忍野の集落から少し離れ、
山中湖に戻る道の傍らにあるようです。

のどかな田舎道を5分ほど車を走らせて、
向かった出口池は、民家の近くの
雑木林の中にありました。



出口池は忍野八海の中でも
最も大きな池ということです。

この出口池も関東大震災の後は
湧水量が減ってしまっているようです。

池の傍らには、出口稲荷明神の社が建っていました。
富士登山をする行者は、この出口池の水で
身体を清めたそうです。



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本栖湖





河口湖で、雲ひとつない富士の姿を眺めた後、
西湖、精進湖を通り、本栖湖まで行ってみました。


本栖湖は、富士五湖で最も西にある湖で
大きさは、山中湖、河口湖に次いで3番目、
富士五湖では最も深い湖だそうです。



この本栖湖は、千円札や旧五千円札に
刷られている富士山の写真が撮られた湖です。

湖畔を半周し、お札の富士山が
撮影された場所に向かいました。



綺麗に富士山が見えていますが、
あいにく、山頂付近にも雲が掛かっていました。

雲がゆっくりと動いていたので、
山頂の雲が晴れるのを
しばらく待っていました。

湖畔に咲いていた黄色い花です。



湖畔に咲く花を見ているうちに
山頂にかかっていた雲が流れ、
富士山の全景が見えてきました。



お札のような逆さ富士は見られませんでしたが、
本栖湖からの綺麗な富士山を眺め、
次の目的地、昇仙峡に向かいました。

昇仙峡の様子はこちらです。




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