アルペン街道  〜ガルミッシュ・パルテンキルヒュエンからフュッセン
AlpenStrasse from Garmisch-Partenkirchen to Fuessen, Germany








ドイツのアルペン街道(AlpenStrasse)は
ロマンチック街道や古城街道とと並ぶ
ドイツでも有名な街道です。

アルペン街道は、ドイツ南部にあるボーデン湖のほとりの街、
ボーデンを起点に、フュッセン、オーバーアマガウ、
ガルミッシュ・パルテンキルヒェンを通り、
ローゼンハイム、キームゼー湖そして、
オーストリアとの国境近くの町、
ベルヒテスガーデンに至る街道です。

アルプスの山々を遠くに望み、
森と湖を縫って走る街道です。

2002年の春、そのアルペン街道の一部区間、
ガルミッシュ・パルテンキルヒェンからフュッセンの間を、
イタリアのドロミテに行った帰りにドライブしました。

ドロミテの様子はこちらです。







ガルミッシュ・パルテンキルヒェンから、
まずはミュンヘン方面に車を走らせました。

この道は、オーストリアのインスブルックと
ミュンヘンを結ぶ街道なので、
多くの車が走っています。

ガルミッシュ・パルテンキルヒェンを出て
8km程のOberanという町で左に折れ
まずは、リンダーホーフ城を目指しました。

それまでの山間の走りやすい道とはうってかわり、
九十九折れの道で峠を越えて行きます。
カーブが深く、スピードには注意が必要です。

この峠を越え、下り坂にかかったところで、
急に大きな修道院の建物が見えてきました。

エッタール修道院です。



ガイドブックにも載っていない修道院ですが、
思わず車を止め、行ってみることにしました。
エッタール修道院の様子はこちらです。



エッタール修道院を過ぎると、
再びのどかな田舎道に変わりました。

山間に牧草地の広がっています。
タンポポの花が当たり一面に
咲いていました。



しばらく走ったところで、リンダーホーフ城左
という標識が見え、ここを左に折れました。

U字谷の広い谷底を一本の道が続いています。



道路の周囲は牧草地や
雑木林が広がるばかりで、
農家も滅多には現れません。

この原野の先に有名な
リンダーホーフ城があるとは思えず、
道を間違えたかなと、
不安になる程でした。


それでも、エッタール修道院から10kmちょっとで
リンダーホーフ城に着きました。

お城の周囲も森に囲まれていました。



リンダーホーフ城の様子はこちらです。


リンダーホーフ城の見学を終えた後、
U字谷の一本道を元に戻り、
今度は、ヴィース教会を目指して、
再び北上しました。


丘陵地の間に牧草地が広がる
という景色が続いています。

途中、道の近くに岩山が
迫っているところがありました。



今までの牧歌的な景色とは
ちょっと変わった景色です。

この岩山を過ぎると、
再びのどかな景色となりました。



草原に白い小さな教会が佇んでいます。

この辺りは確かオーバーアマガウ近郊です。
オーバーアマガウは、家々の壁がフラスコ画で飾られ、
また10年に一度の「キリスト受難劇」で知られています。

車での移動なので、オーバーアマガウに
立ち寄ることも出来たのですが、
失念していて素通りしてしまいました。

同じような景色が続くなか、
更に車を走らせました。

Echelsbacher Brueche Kirmesauという、
地図上で虫眼鏡を使わないと
地名を読み取れない程の小さな村で
左に曲がりSteingadenを目指します。

程なく、小さな湖が見えてきました。



少し高い位置から、湖と
遠くのアルプスの山々が望めます。

生憎の曇り空で、アルプスの
山々には雲がかかっていましたが、
アルプスを背景に森と湖が広がるという
心に染み入るような景色でした。

やがて、Wiekirche左という標識を見つけ、
のどかな景色のなかを車を走らせました。

やがて、集落の外れに大きな駐車場が現れると
そこがヴィース教会でした。



ヴィース教会の様子はこちらです。


ヴィース教会の見学を終えると、
次の目的地はフュッセンです。

Steingadenに出て、ここから進路を南に変え、
フュッセンへと繋がる街道を走りました。

ガルミッシュ・パルテンキルヒュエンからフュッセンへと
アルペン街道を辿る旅の最終コースです。

景色は相変わらずのどかなものですが、
今までの田舎道とは異なり、
多くの車が行きかっているので、
急に都会に近づいた様な感じがしました。

しばらく走り、Bannwald湖の辺を過ぎると、
Schwangauの町に入りました。

もうフュッセンは目の前です。
左に、ノイシュバンシュタイン城へと
向かう道があり、この道を進みます。

道路の右手にタンポポの咲く草原に、
瀟洒な教会が建っています。



そして左手は草原の向こう遠く、山の中腹に、
ノイシュバンシュタイン城の姿が見えてきました。

白鳥が舞う姿に例えられた白い綺麗な
お城が緑の山に映えています。



ノイシュバンシュタイン城へは、
この時(2002年5月)から遡る事4年前、
1998年の4月に行きました。

その時は、ドイツに赴任してまだ間もない頃でした。
久しぶりにノイシュバンシュタイン城の姿を見ていたら、
その間の4年間の事が次々に思い出されてきました。

なかなか馴染めなかったドイツ生活
そしてドイツでの生活を終え、
日本に戻ってからの出来事・・・

この4年間は、自分にとっては
大きな変化の連続だったのですが、
当時とは変わらぬノイシュバンシュタイン城の姿に、
万感の思いがこみ上げてきました。



ノイシュバンシュタイン城の様子はこちらです。




バイエルン南部地方のページのTOPに戻る



Shane旅日記 - Europe編- に戻る