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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



特急「スペーシアきぬがわ」 (新宿 - 鬼怒川温泉)
Limited Express 「Spacia Kinugawa」
(Shinjyuku - Kinugawa Onsen)



乗車日:Dec. 18, 2006






日光、鬼怒川と言えば、東京から
手頃な距離にある観光地です。

鉄道で行くとなると東武鉄道の特急「けごん」か
「きぬ」がメインのアクセスになるのですが、
2006年3月18日から、JR新宿駅に東武鉄道ご自慢の
スページア号が新宿駅に乗り入れ、
鬼怒川温泉までの直通列車が運行される事になりました。

JR東日本も特急列車をJR新宿と
東武日光間に運行し、相互乗り
入れを果たしています。

新宿から赤羽、大宮を経由し、
栗橋から東武鉄道・日光線に乗り入れ、
鬼怒川や東武日光に向かうルートです。

国鉄時代には東武と対抗して、
日光行きの直通の優等列車を
走らせていたのですが、
最近はJRは直通列車を取りやめ
鉄道でのアクセスは東武独占状態でした。

その東武も、日光や鬼怒川温泉の
地盤沈下や、車利用に押されて、
輸送が伸び悩んでいたのでしょうか、
かつての宿敵、JRと手を結び、
日光・鬼怒川方面への利便性を
向上させる手立てを講じたようです。

東武のターミナル駅の浅草は、
現在では、東京の中心からは
東に外れ、アクセスも良くなく、
新宿から直接に、日光や
鬼怒川に直接行けるメリットは
かなり大きいと思います。
小さなパイを取り合うのではなく、鉄道を使う
選択肢を増やすこういった施策は大歓迎です。

ターミナル浅草の様子はこちらです。


乗車したのは10時35分発の「スペーシアきぬがわ3号」です。
新宿駅の南寄りにある中央線特急用ホームからの発車です。



東武御自慢の特急列車なので、その姿といい、
車内の雰囲気と言い、JRの特急列車に
勝るとも劣らない車両です。

直通列車の運行を始めて以来、人気は高く、
従来の浅草発の列車の乗車率も
上がったと聞いていました。

ところが、乗車したのが月曜日の朝だった為か、
「スペーシアきぬがわ3号」はよく空いていました。

定刻に発車し新宿の高層ビルを間を走って行きます。



高層ビルを背景に、中央総武緩行線の
黄色い帯の電車と併走する様は
まさに東京といった光景です。

「中央東線」の乗車記はこちらです。

「スペーシアきぬがわ」は山手貨物線を走ります。
池袋までは埼京線と同じレールを走り、
池袋からも山手線に併走して、
大塚、巣鴨と過ぎて行きます。



田端の手前で、山手線と別れ、
短いトンネルを抜け、東北本線と
併走するようになりました。



車窓から一瞬、東北新幹線の
車両基地が見えました。

赤羽を過ぎると、荒川を渡り、
埼玉県に入ります。



ここからは、京浜東北線、東北本線
そして「スペーシアきぬがわ」の走る貨物線と
3つの複線の路線が並んでいます。

頻繁に行き買う京浜東北線の電車に
見飽きた頃、車窓を赤い機関車に牽かれた
青い車体の列車が走り去っていきました。



札幌からの寝台列車「北斗星4号」です。
時刻表をちゃんと確認しておけば
先頭の機関車の様子もカメラに
収められたのに、とちょっと残念でした。


新宿から輻輳する線路や、住宅密集地を走り、
26分で大宮に着きました。
大宮を出ると、線路脇に田畑が広がるようになります。

時折、雑木林も車窓に現れ、
武蔵野の面影を伝えています。

蓮田を過ぎ、元荒川を渡ると
広々とした田圃が広がりました。



この日は天気も良く、清々しい眺めです。
好天の下、のどかな景色を眺めながら
淡々と東北本線を下っていきます。

東武・伊勢崎線との接続駅の久喜を過ぎ、
しばらく行くと再び東武線が車窓に現れます。
東北本線と、東武・日光線との接続駅、栗橋です。



「スペーシアきぬがわ3号」は東武・日光線の線路をくぐり、
JRと東武線の間の引込み線の様な所で一旦停止しました。

小学校の校庭の朝礼台程の大きさのホームで
待っていた東武鉄道の運転手さんが乗り込み、
栗橋から「スペーシアきぬがわ号」を運転します。

ここから東武線に入ります。
発車すると、のどかな景色が広がり、
利根川の高い堤防が見えてきます。
右に大きくカーブしながらその堤防に取り付き、
長い鉄橋を渡ります。



豊富な水量を湛え青々とした川面や広い河原は、
坂東太郎と呼ばれる大河に相応しい眺めです。

車窓の景色は、田圃が広がる広々としたものです。
冬のこの時期、枯れた稲の切り株が並ぶだけの
殺風景な田圃ですが、ゆったりとした車内で
ぼんやりしながらこの景色を眺めているのは
普段の生活の中では味わえない
心休まる至福の時、といった感じです。



JR両毛線との接続駅、栃木を過ぎると、
遠くに日光や那須に繋がる山々が見え、
広大な関東平野の端に差し掛かってきました。



関東平野は晴れていたのですが、
遠くの山々の頂は雲に覆われているようです。

田圃と雑木林、そしてその向こうに
横たわる小高い山々が車窓に現れ、
次第に、山里の景色になってきました。



やがて新鹿沼に停車しました。
ここは、東武宇都宮方面への乗換駅です。



新鹿沼からも、変わらずに山間の景色が続きます。



どこまでも続くこの農村風景に、
車窓に目が釘付けになってしまいます。
関東平野をでは抜けるような青空が、
どんよりとした曇り空に変わっています。

次第に丘陵地を抜けるようになり
周囲の景色も起伏に富んでくるようになりました。




12時17分、下今市に到着しました。



日光方面と鬼怒川方面の分岐駅です。
駅の雰囲気も、のどかなもので、
ホームにも殆ど人の姿がありませんでした。

下今市を出ると、右に大きくカーブし、
中善寺湖から流れでる大谷川を渡ります。



男体山の方角は、雲が立ち込めています。
西高東低の冬型の気圧配置のこの日、
山にかかっている雲は雪雲のようです。

大桑で、浅草行きの「きぬ」と交換し、
鬼怒川に沿って山間を走るようになりました。



やがて、12時38分終着駅・鬼怒川温泉に到着です。



新宿から2時間03分の所用時間です。

大都会のビル街から、関東平野の広々とした車窓、
そして北国を思わせる雪雲のかかった山々と
変化に富んだ車窓風景の旅でした。


鬼怒川温泉では2時間半ほど滞在し、
ロープウェーに乗ったり、温泉に浸かり
その後、「AIZUマウントエキスプレス号」で
会津若松に向かいました。

鬼怒川温泉の様子はこちらです。
AIZUマウントエキスプレスの乗車記はこちらです。




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