Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



名古屋鉄道 常滑線・空港線

(神宮前 - 中部国際空港)

Nagoya Railway, Tokoname Line & Airport Line
(Jingumae - Chubu International Airport)







名古屋鉄道常滑線は、名古屋本線の神宮前から
知多半島の西側を南下し、常滑に至る
営業キロ 29.3kmの路線です。

常滑線の全通は1913年(大正2年)と歴史の古い路線です。


途中の大江で築港線、太田川で河和線が分岐しています。

以前は、名古屋方面から知多半島の中心都市・半田に向かう
河和線や内海線に向かう特急が多く設定され、一時期は
常滑線を走る特急は休日の一本だけだった事もあり、
太田川 - 常滑間が河和線の支線の様な状況でした。





2005年(平成17年)に中部国際空港が開港により、
常滑から空港線が延伸開業すると、状況は一変し、
今では1時間に4本の特急列車が走っています。


太田川や尾張横須賀にかけての区間や
名和駅周辺、榎戸 - 常滑間など高架化され、
住宅密集地を走っていた頃に比べると
近代的な路線に生まれ変わっています。


沿線の尾張横須賀で生まれた事もあり、
この常滑線にはよく乗った事があります。

2009年12月や2011年10月さらには
2012年12月にも常滑線に乗りました。


その時の様子を中心に紹介します。




神宮前 - 太田川
Jingu Mae - Ohtagawa
July 02, '14


太田川 - 常滑
Ohtagawa - Tokoname
July 07, '14


常滑 - 中部国際空港
Tokoname - Chubu International Airport
NEW ! July 13, '14





名古屋鉄道のTOPに 戻る

民鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない







神宮前 - 太田川
(Jingu Mae - Ohtagawa)


常滑線の起点駅は名古屋鉄道本線の神宮前駅です。
神宮前は、その名の通り、熱田神宮の最寄駅です。

熱田神宮の散策記は
こちらです。


神宮前から金山にかけては複々線化されており、
常滑線の全列車も金山まで乗り入れており、
実質的な始発駅は金山になっています。



神宮前駅のホームの北の端から金山方面を眺めた様子です。
複々線の真ん中の2つの線路を常滑線・河和線の電車が、
外側の2線路を名古屋本線の電車が走っています。

名鉄名古屋本線の乗車記はこちらです。

神宮前駅北側の大踏切です。



この写真は2011年10月のものです。
開かずの踏切として知られていましたが、
事故も起こり、2012年7月1日に廃止になっています。

神宮前駅は2面4線の構造です。



名古屋本線、常滑線とも運転本数が多く、
頻繁に電車の発着があります。

2011年10月、札幌への出張の際、停車している
2200系の特急列車で中部国際空港へ向かいました。

札幌の散策記はこちらです。



神宮前を発車すると、急勾配で右にカーブを切り、
JR東海道本線をオーバークロスします。

その後は、そのまま高架橋を走り、南を目指します。



名古屋の市街地が続き、都心を走る
路線という印象が伝わってきます。

豊田本町駅を通過し、しばらくすると
東海道新幹線の高架橋をくぐります。



ずっと住宅が密集する地域を走り
高架の道徳駅を通過しました。



高架化された今は、スムーズに走っていますが
以前は、住宅と住宅の間を縫うような
路面電車に乗っている様な趣もあった区間です。


2012年1月に乗車した際に、この区間の
車窓風景を動画に撮りました。



しばらく住宅地の間を走り、名四国道を
アンダークロスすると山崎川を渡りました。



この辺りからは倉庫や工場が現れ、
景色は工場地帯へと一変しました。

山崎川を渡ると直ぐに大江です。



2面4線の配線で、普通列車はこの駅で
急行列車を退避するダイヤになっているようです。

築港線との接続駅でもあり、また新車が運ばれる際は
この大江で名古屋臨港鉄道から車両が引き渡される関係か、
構内には留置線がいくつも並んでいました。

大江からは線路の東側には住宅地が並び、
西側の伊勢湾寄りには工場が続くようになります。


2012年12月に乗車した際の大同町から
大江までの上り列車の前面展望動画です。




大江の次の柴田を過ぎると、天白川を渡り、
名古屋市から東海市へと入ります。



天白川を渡ってもしばらく倉庫や工場が建っていますが
住宅が密集するようになると名和です。



この辺りも馴染のある車窓風景なのです。

住宅が密集している柴田や名和は、小さい頃から
大きな集落というイメージがあったのですが、
調べてみると普通しか停まらない駅だった
と知ると、なんだか違和感が湧いてきます。

その先で、巨大な伊勢湾岸道路の
高架橋をくぐると、聚楽園に到着です。



聚楽園も構内に留置線があり、上下線で
優等列車の待避が可能な構造になっています。

この聚楽園からは、駅のすぐ東の
高台にある大仏が見えています。



大仏というと奈良や鎌倉が有名ですが、
愛知県にも大仏があるということは、
殆ど知られていないと思います。

この聚楽園の西側には、海岸線に
建てられた工場地帯が続きます。



昔は遠浅の海岸の景色が綺麗だったと思いますが
工場から立ち上る煙の光景は、しいものがあります。

やがて高架を走るようになり、
上り線が更に一段高く勾配を上って行きます。



列車は、太田川に到着です。
太田川は、常滑線の主要駅で河和線が分岐しています。



以前は駅の外れで、平面交差して河和線が分岐していましたが、
2011年12月に高架化された際に、河和線の上り線が、
常滑線の更に上にホームが配置される構造になりました。



常滑線のTOPに戻る




太田川 - 常滑
(Ohtagawa - Tokoname)


太田川駅の常滑線上りホームの様子です。



頭上に河和線のホームがあり、
近代的な駅の様相です。

以前の太田川駅の様子からは想像も出来ません。


高架の太田川駅を発車すると
東海市の市街地を眺めながら走ります。



尾張横須賀に到着する直前の様子です。

この尾張横須賀が僕の生まれた町です。
もうすっかり町の様子も変わってしまったのですが、
中央やや左手の高いマンションが建っている
ところに僕の生まれた家がありました。


尾張横須賀 - 太田川間の前面展望の様子です。
2012年12月に上り列車から撮りました。





尾張横須賀の駅に停車中の様子です。



以前の尾張横須賀駅は、踏切の脇にある
小さな駅舎と短い島式ホームの駅でしたが
高架化によって見違えるようになっています。

尾張横須賀駅を発車し、住宅の密集地が続きます。



住宅地が途切れることなく、
東海市から知多市へと変わります。

下の動画は寺本 - 朝倉間の様子です。
これも上り電車からのものです。





寺本を過ぎるとしばらく続いていた住宅地から
コンビナートの景色となりました。



上の写真は朝倉駅周辺の様子です。
線路の東側の丘陵地に住宅地が造成されており、
知多市役所も駅のすぐ近くに置かれています。

以前は普通しか停まらない駅でしたが、
今では特急停車駅に昇格しています。


朝倉駅からしばらくコンビナートに沿って走りました。



コンビナートの景色が尽き、民家の間を走ると、新舞子です。
新舞子 - 日長 間の前面展望の様子はこちらです:





2012年12月、上り電車から撮影したものです。

新舞子駅の構内の様子です。



新舞子は、以前は名古屋近郊の
海水浴場として賑わったのですが、
すぐ近くまでコンビナートが作られた為に
今ではその賑わいはすっかり寂れてしまっています。

新舞子の地名は、神戸・垂水の舞子の景色に
似ている景色との事で付けられたそうです。

新舞子の手前から民家が線路際に建ち並ぶ
光景となりましたが、民家が一瞬途切れ、
遠く伊勢湾の向こうに鈴鹿山脈が見えました。



新舞子から民家の密集地となりました。



やがて大野町です。

大野町は、戦国時代末期にこの近くに大野城や大草城が
築城されたように、知多半島の中心だったところです。



以前は特急停車駅でしたが、利用客が減少したのか
隣の新舞子にその座を奪われてしまいました。

かつては、この大野町にも海水浴場があったようです。

2012年12月に、大野城を散策した際に、
この大野町の駅を利用しています。

この時は、隣の西ノ口駅から歩いて大野城を目指し、
大野町駅に向かっています。



西ノ口駅で、ミュースカイの通過する様子です。
西ノ口を過ぎたところで、田圃の広がる景色となりました。



常滑線沿線は、民家やコンビナートの景色が続き、
こうした田園風景に触れられるのは、
この辺りに限られています。

民家が現れると蒲池で、ここから
再び民家の間を走るようになりました。




蒲池 - 榎戸間の前面展望の様子です。
この動画も上り電車からのものです。

蒲池駅の様子です。



次の多屋の手前で高架橋となり、中部国際空港へ向かう
有料道路をオーバークロスし常滑の町へと入っていきます。



常滑を代表する窯業の
工場も車窓から見えてきます。

多屋 - 常滑 間の前面展望の様子です。





そして、常滑に到着しました。



神宮前 - 常滑間、29.3kmを24分で結んでいます。
評定速度は73.3km/hでまずまずのスピードです。


常滑駅は長らく終着駅でしたが、
2005年2月17日の中部国際空港開業に伴う
空港線の開業で、中間駅になってしまいました。



中部国際空港方面を眺めた様子です。
2012年12月に、久しぶりに常滑で下車し
陶器の町を散策しました。



高架化された常滑駅の様子です。



常滑線のTOPに戻る




常滑 - 中部国際空港
(Tokoname - Chubu International Airport)


常滑から先の区間は中部国際空港の開業に伴い
2005年2月17日に開通した空港線です。

常滑を出てすぐ左手には、有名な常滑焼の
窯元の煙突が幾つか見えています。



そして右手には常滑競艇場が見えて来ます。



スタンドの規模がとても大きく驚かされます。
空港線は競艇場を眺めながら右にカーブを切り、
中部国際空港を目指します。

広大な造成地が広がるなか、りんくう常滑駅を過ぎ、
空港へ向かう知多半島有料道路と合流し、
海岸に築かれた空港島へ渡る橋を渡ります。

進行左手には、知多半島の
なだらかな丘陵地が見えてきました。



そして、進行左手は伊勢湾が広がり、
遠くに鈴鹿山脈が見えています。



2012年1月、札幌出張の際に乗車した
「ミュースカイ」からの車窓風景です。




常滑駅を通過する手前から中部国際
空港駅に到着するまでの様子です。


空港に入り飛行機の姿も見えると、
車窓に管制塔も見えてきました。



中部国際空港駅に到着した特急列車です。



常滑駅から僅か5分程で到着です。
特急列車の右側の電車は準急です。

日中は、ミュースカイ、特急そして
準急が各2本ずつ発着しています。

広いホームの中央にはドア付の通路が設けられており、
風雨を避け、構内を移動できるようになっています。



大きな荷物を持つ旅行者には嬉しい配慮です。

中部国際空港駅は空港ターミナルに直結しています。



改札を出て、緩やかな連絡通路を歩くと、
すぐに出発ロビーの航空会社の
チェックインカウンターに到着します。

名古屋からミュースカイで30分で到着し、かつ空港内の
移動も便利で、極めて利便性の高い空港駅と思います。



名古屋鉄道のTOPに 戻る

民鉄編に戻る


Home
Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない