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京福電気鉄道北野線は、北野天満宮に近い
北野白梅町から嵐山本線の帷子ノ辻駅までの
営業キロ 3.8kmの路線です。
北野線が開業したのは1925年(大正14年)で、
開業当初は、北野天満宮の南にあった北野駅から
高雄口(現・宇多野)までの区間で、翌年には
高雄口から帷子ノ辻まで延長開業しています。
1958年(昭和33年)に北野 - 白梅町間が廃止となり、
白梅町が北野白梅町と改名し現在の姿になっています。
2011年9月に嵯峨野を散策した後に、この北野線に
乗車しましたが、2020年1月にも乗車しています。
京都・洛西の散策記は こちらです。
2011年も2020年も、嵐山から帷子ノ辻に
向かい、北野線の電車に乗り換えています。
3番線に停車中の北野線の電車です。
帷子ノ辻を発車すると北野線の電車は東に直進し、
右へとカーブしていく嵐山本線の電車を見送ります。
帷子ノ辻駅を発車すると、左にカーブを切り、
すぐに撮影所前に到着しました。
この撮影所前駅は2016年に開業した新しい駅です。
その名の通り、東映の撮影所がすぐ近くにあります。
この駅が出来たのは、JR山陰本線の太秦駅との
乗換の便を図るためで、それまで、帷子ノ辻から
徒歩7分程要していましたが、撮影所前からは
徒歩3分程で、太秦駅に乗り換える事が出来ます。
撮影所前を発車してしばらくすると
山陰本線をアンダークロスしました。
山陰本線の乗車記は こちらです。
山陰本線をアンダークロスする辺りでも
左にカーブを切っており、北野線の電車は、
ほぼ北を目指して、真っすぐ走っています。
住宅地を走り、常盤駅に到着しました。
常盤からは複線になって進みます。
折角の複線区間ですが、この区間で反対方向の
下り電車とはすれ違いませんでした。
直線の線路が右に曲がるところに鳴滝駅がありました。
ここで下り列車と行き違いです。
鳴滝までは住宅地を走りますが、右にカーブを曲がり、
御室川を渡ると、両側に桜並木が続く様になります。
ここは春には、とても綺麗な光景が見られる事でしょう。
いつか、桜の季節にもう一度、北野線に乗ってみたいです。
桜並木も尽き、再び右にカーブを切る辺りで
宇多野駅に着きました。
手前に北野白梅町へ向かう上り線のホームがあり、
カーブの先に、下り線のホームがありました。
単線の北野線ではホームが一つあれば事足りるように
思いますが、運転士さんの料金授受の都合で、下車する
ドアを進行左側に固定しているのでしょうか。
宇多野の次の駅が御室仁和寺です。
駅名にもなっている仁和寺は駅の
北200メートルほどの所にあります。
2011年9月に乗車した際には、
この御室仁和寺で下車し、
仁和寺に向かいました。
仁和寺の散策記は こちらです。
御室仁和寺を発車すると、左にカーブを切りながら
やや高い位置から住宅地を見下ろすように走ります。
カーブを曲がりきると妙心寺駅です。
北野線の駅間距離は300〜400メートル程で
すぐに次の駅に到着してしまいます。
妙心寺も上りと下りのホームが
別々の位置に設置されています。
妙心寺の次は、龍安寺です。
観光名所のお寺の名前が駅名になっていますが、
妙心寺は駅から南に500m程、龍安寺は北に1 km
程離れており、観光には少々不便かと思います。
龍安寺からは、ほぼ東へまっすぐ進みます。
駅間距離の短い北野線でも、次の等持院までの
駅間は特に短く200mしかありません。
龍安寺と等持院の間は、複線用の土地も確保されて
いるようですが、複線化の計画は無いようです。
等持院の正式な駅名は
「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」
と長い名前で、かつては日本一長い駅名でした。
等持院からは最後の区間になります。
北野白梅町までの駅間は700mと、
北野線で最も長くなっています。
周辺は、住宅地から、ビルも目立つようになっています。
帷子ノ辻から12分で終点の北野白梅町に到着しました。
2020年1月に乗車した際には、北野白梅町駅では
ホームの拡幅工事中で、駅舎も取り壊されていました。
2011年に乗車した際の、北野白梅町です。
当時は二面三線の構造でしたが
今は一面二線になっています。
2021年3月には、新しい駅舎の
供用が開始されているとの事です。
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