広島電鉄・宮島線
Hiroshima Electric Railway / Miyajima Line

広島電鉄宮島線は、広電西広島駅から
広電宮島口駅までの16.1kmの路線です。

広電西広島駅は、広島駅からの本線との接続駅で、
本線からの2号線の電車は宮島線へと乗り入れています。

本線の乗車記はこちらです。

宮島線は広電西広島から山陽本線と
並走するように広電宮島口に至ります。


本線からの路面電車が乗り入れる路線ですが、
宮島線は全線専用軌道となっています。
法律的にも宮島線は鉄道路線となっています。

広電西広島 - 広電五日市
(Hiroden Nishi Hiroshima - Hiroden Itsukaichi)

2011年6月18日、広島駅からの路面電車に乗り、
広電西広島駅に到着しました。

広島電鉄本線の乗車記はこちらです。


撮影: 2011年6月

広電西広島駅は5つの線路が分かれ、
6つの乗り場がある拠点駅です。

広電西広島駅のホームに停車中から
広電宮島口方面への線路を眺めた様子です。


撮影: 2011年6月

直線の線路が続き、まさに鉄道路線そのものです。

西広島周辺の住宅密集地を抜け、国道の西広島バイパスの
高架橋をくぐるとJR山陽本線と並走するようになりました。

西広島から2駅目の高須駅付近では寄り添うように
並走していた山陽本線と広島電鉄宮島線ですが、
次第に線路と線路の間隔が広がります。


撮影: 2011年6月

上右の写真は、次の古江駅での様子です。

直線の線路が続いていた宮島線ですが、
草津を過ぎると、住宅地の間を
カーブしながら進んでいきます。


撮影: 2011年6月

草津南駅を過ぎると、線路脇に
路面電車の車両基地がありました。


撮影: 2011年6月

この車両基地を過ぎると商工センター入口です。


撮影: 2011年6月

商工センター入口駅はJRの新井口駅と隣接しています。
JRの新井口駅は1985年に開設された比較的新しい駅で、
開設当初は乗降客が5,000人/日程でしたが、
今では17,000人/日まで増えています。

一方の広島電鉄の商工センター入口駅の
乗降客は7,000人/日程度で安定しています。
横川駅や広島駅までの乗客はJRを、短距離や
広島の中心街へ向かう乗客は広電を利用する
棲み分けが出来ているのでしょうか?

商工センター入口駅からは再び山陽本線と並走します。


撮影: 2011年6月

この並走区間は長く、山陽本線では
新井口から次の五日市まで続いています。


撮影: 2011年6月

広島電鉄の路面電車は井口、修大附属鈴峯前と停まり、
八幡川を渡って、広電五日市駅に到着しました。


撮影: 2011年6月

広電五日市もJRの駅に隣接しています。
元々は、250m程離れた場所にありましたが、
1987年(昭和62年)に広島電鉄の駅が引っ越し
して今のような一体化されています。

広電五日市の一日の乗降客数は約7,700人。
商工センター前駅よりも1割ほど多い乗降客数です。

広電五日市 - 広電宮島口
(Hiroden Itsukaichi - Hiroden Miyajimaguchi)

広電五日市からは山陽本線とは少し離れて進みました。
直線の線路が続き、郊外の鉄道路線の趣です。


撮影: 2011年6月

やがて大きく左にカーブを切り、
山陽女学園前に到着した際の様子です。


撮影: 2011年6月

この先で廿日市市役所前に停車しました。


撮影: 2011年6月

駅のすぐ南側に路線バスの乗り場があり、
乗り換えが至ってスムーズな造りです。
路面電車はこうした簡便な構造が可能で、
利用者に優しい交通システムだと思います。

廿日市市役所の先には、路面電車の
路線には珍しくトンネルがありました。


撮影: 2011年6月

トンネルを抜けると市街地を走ります。


撮影: 2011年6月

JA広島病院前というバス停の様な名前の停留場
辺りから、三度、山陽本線と並走しました。


撮影: 2011年6月

そして次の地御前を過ぎると進行左手に
瀬戸内海が見えてきました。


撮影: 2011年6月

進行方向には瀬戸内海に浮かぶ宮島が見えてきました。


撮影: 2011年6月

電車が進むにつれ、宮島が真横に見えてきます。
終点の広電宮島口ももう間近です。


撮影: 2011年6月

広電宮島口に到着する直前に、
線路脇にホームが現れました。

広電宮島口駅の構内にあるようなホームです。
後で調べてみると、宮島ボートレース場駅でした。


撮影: 2011年6月

この駅は、宮島競艇場の最寄り駅で、
競艇の開催日だけ営業する臨時駅です。

ちなみに、宮島ボートレース場と広電宮島口
との間は僅か200mしか離れていません。

宮島ボートレース場を過ぎ、
広電宮島口に到着しました。

線路が何本も分かれ、堂々とした終着駅です。
広電西広島からの16.1kmを35分程で到着しました。


撮影: 2011年6月

広電宮島口の駅舎を出ると、宮島への
フェリー乗り場はすぐ目の前です。


撮影: 2011年6月

観光客も多く利用する広電宮島口駅の一日
当たりの乗降客数は12,000人にもなります。
少し離れた所にあるJRの宮島口駅の乗降客数
9,000人/日を上回る利用者数です。

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