六甲ケーブル線は1932年(昭和7年)に
開業したケーブルカーです。
六甲越有馬鉄道という会社が開業さした路線ですが、
1975年(昭和50年)からは摩耶ケーブルを経営する
摩耶鋼索鉄道と合併し、六甲摩耶鉄道となったのですが
1995年(平成7年)の阪神淡路大震災で摩耶ケーブル線が
大きな被害を受けた為、現在は六甲摩耶鉄道が
この六甲ケーブル線のみを経営しています。
営業区間は阪急の六甲駅から
六甲山の中腹に1.5km程上ったところのと
六甲ケーブル下 - 六甲山上間の1.7kmです。
六甲山上からは、有馬温泉に向かう
ロープウェーが接続しているのですが、
2004年(平成16年)12月から運休になっています。
2006年12月3日、摩耶ケーブルで摩耶山に登り、
シャトルバスで六甲山上駅に着きました。
麓よりにはトロッコ車両のように
窓が無く景色を楽しめる車両が連結されています。
その車両に乗ろうかとも思ったのですが、
一番山側には、立ち席ですが後方の車窓を
展望出来るスペースがあったので、
そこから景色を楽しむ事にしました。
発車後、遠ざかる六甲山上駅です。
線路の延長線上にケーブルの操作室があります。
普通の鉄道と異なり、ここに運転手さんが居て、
上下する2台のケーブルカーを操作しています。
ちなみに、ケーブルカーに乗っている乗務員は、
車掌さんという事です。
急勾配を下り、険しい岩の崖の
すぐ横を通って行きます。
山の斜面の起伏が大きい為か、
カーブが多く、トンネルで尾根をくぐたり、
橋で沢を跨いだりして進んでいきます。
山頂近くの広葉樹は、冬枯れの様相で
すっかりその葉を落としていました。
途中区間での登り列車との交換です。
摩耶ケーブルと同様に、2つの編成のケーブルカーは
赤と緑の塗装に塗り分けられていました。
山の下の方は、紅葉の名残の色付いた
樹木がいくつか見られました。
ケーブルカーはやはり山を登る時には
ワクワクとした期待感が募るのですが、
山を下る時は、淡々と下って行ってしまいます。
初めて乗る六甲ケーブルでも、
残念ながら同じ様な雰囲気で、
いつしか終着の六甲ケーブル下に到着しました。
六甲ケーブル下駅では、JR六甲道行きの
バスが発車態勢を整えて待機していました。
駅舎の写真を撮るのもそこそこに
そのバスに乗り込みました。