神戸市都市整備公社 摩耶ケーブル線
Maya Cable Line




乗車日: Dec. 03, 2006





摩耶ケーブルは1924年(大正14年)に
開業したケーブルカーで、
六甲山系の摩耶山の中腹に向かう路線で、
摩耶ケーブル駅と虹の駅間、0.9kmを結んでいます。

1975年(昭和50年)からは六甲ケーブルを経営する
六甲摩耶鉄道がこの摩耶ケーブルも運営していたのですが、
1995年(平成7年)の阪神淡路大震災で大きな被害を受け、
長期間にわたって運行が停止されていました。

しかし、神戸都市整備公社が摩耶ケーブルの
路線を引き継ぎ、復旧工事を行い、
2001年(平成13年)3月から運行を再開しています。




2006年12月3日の日曜日。
この日は、未乗区間が残るポートライナーに乗ったのですが、
その後の予定はしっかりとは決めていませんでした。
幸い、雲ひとつ無い天気なので、ポートライナーから
眺めた六甲山に上ってみる事にしました。

しかも、六甲山にある3つのケーブル鉄道には
いずれも未乗車で、このうちこの摩耶ケーブル線と
六甲ケーブル線の二つに乗る事が出来ます。
という次第で、摩耶ケーブルに向かいました。

ポートライナーの乗車記はこちらです。
六甲ケーブルの乗車記はこちらです。


三宮駅の北口から乗ったバスが、
急坂の細い路地に入り込むと、
摩耶ケーブルの駅に到着しました。



バスを降りて仰ぎ見る摩耶ケーブルの駅舎です。

復旧に際して改築され、山小屋の様です。
摩耶ケーブルは20分毎の運行で、
次のケーブルは、確か11時丁度だったと思います。



4〜5人のハイカーと共に、緑色の
「にじあじさい」号に乗り込みました。


良く晴れた日曜日なのですが、紅葉の季節には遅いのか
思ったよりも少ない乗客を乗せて、定刻発車しました。

紅葉の盛りは過ぎていますが、麓は鮮やかな
赤や黄色の樹木も目に付きました。



六甲山は、神戸の街に覆いかぶさるように
聳えているので、摩耶ケーブルの勾配も
驚くほど急勾配で、山頂に向かって
真っ直ぐに上っていきました。

トンネルを抜けると、中間地点の交換所があり、
エンジの塗装の「ゆめあじさい」号と交換です。



交換地点を過ぎると、山肌は更に険しくなり、
摩耶ケーブルの線路もその地形に沿って、
上に行くほど勾配が急になっていくのが分かります。



最大の勾配は54.7%にも達するそうです。
周囲の樹木は、冬枯れの様相となってきました。

麓の、摩耶ケーブル駅から約5分、
終点の虹の駅が近づいて来ました。



駅舎の上に、TVの中継局のアンテナが立っていました。

虹の駅のホームに降り立ち、後ろを振り返ってみると、
瀬戸内海と神戸の街並みが木々の間から見えていました。



駅舎を出たところからは、
大阪方面の街並みが見えています。



冬の風が吹き抜ける、周囲に何もない
山腹の駅ですが、とてもいい眺めでした。

この虹の駅からは、摩耶山頂を
目指すロープウェイが接続しています。
ロープウェーの発車を待つ間、
この眺めを楽しんでいました。

摩耶ロープウェー・虹の駅からの様子はこちらです。




鋼索線(ケーブル鉄道)編に戻る