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関電トロリーバスは、扇沢から
黒部ダムに至る6.1kmの路線です。
1964年8月1日に開業しています。
この関電トロリーバスが走るルートは
黒部湖や立山連峰の主峰・雄山の麓の室堂といった
観光地を結ぶ立山黒部アルペンルートの一部で
多くの観光客が訪れています。
階段を上り、改札口のコンコースに出てみると、
あまりの乗車待ちの列の長さにびっくりしました。
美女平から黒部湖までの間では、
これ程までの混雑はなかったので、
扇沢から黒部湖だけ訪れる人が
多いのでしょうか。
立山貫光開発の路線では、増発していて
混雑する乗客をさばいていたのですが、
関電トロリーバスでは30分毎のダイヤのままで
なかなか列が進みませんでした。
何本もバスを見送り、やっとの事で
バスに乗り込みました。
今までは最前列の席を確保していたのですが
ここでは乗り込むのにやっとで、乗車前に
バスの写真を撮る余裕もありませんでした。
それでも、最後列の座席に
なんとか座ることが出来ました。
地下の黒部ダム駅を発車して
関電トンネルへと進んでいきました。
上の写真はループ状になっている
黒部ダム駅を出たところの合流部の様子です。
その後は、一車線のトンネルが
真っ直ぐに続いていました。
青信号は、トンネルの途中にある退避所で
待機しているバスの発車用の信号です。
こうした信号は鉄道路線そのものです。
待避所で待ち合わせをしている
黒部ダム行きのバスの列です。
こうした行き違いの光景も鉄道路線の趣です。
関電トロリーバスの走る関電トンネルは
黒部ダム建設に伴って物資輸送の為に
掘られたものです。
延長5.4kmのトンネルですが、
工事中に破砕帯から大量の水が噴出し
難工事を極めたところで、この工事の様子は
映画「黒部の太陽」で詳しく描かれています。
富山県と長野県の県境を示す黄色い標識と、
破砕帯を示す青い照明がありました。
関電トンネルを抜け、雪崩防止用の
覆いの中を走りました。
関電トンネルの出口に近づいた頃、
バスの窓は、満員の車内の人息れか
トンネル内の湿度の影響で曇ってしまいました。
次第に窓の曇りも晴れ、
後立山連峰の山々も見えてきました。
そして16分程の乗車で、アルペンルートの
東の玄関口、扇沢駅に到着しました。
扇沢駅のホームは何台ものバスが
一度に発着出来る広いホームでした。
扇沢駅から望む後立山連峰の山々です。
扇沢駅からは路線バスで、JR大糸線の
信濃大町駅にアクセスする事が出来ます。
扇沢駅の駅舎を出ると、信濃大町駅行きの
バスが、丁度発車するところでした。
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