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JR東日本 / 京葉線
JR East / Keiyo Line
京葉線は、東京から東京湾に沿って
千葉県の蘇我に至る43.0kmの路線です。
沿線には東京ディズニーランドや、幕張メッセ等の大規模
集客が可能な施設や、大規模ショッピングセンターが多く、
大規模なニュータウンも建ち並んでいる地域です。
京葉線が最初に開業したのは、1986年(昭和61年)の事で、
区間は西船橋 - 千葉港(現:千葉みなと)間でした。
2年後の1988年(昭和63年)には新木場 - 南船橋間および、
市川塩浜 - 西船橋間、千葉港 - 蘇我間が開業しています。
そして1990年(平成2年)には、東京 - 新木場間が開業し、
現在の姿となりました。
京葉線は、上記の沿線の交通の足として機能しているだけでなく
多くの列車が走る東京 - 千葉間の総務本線のバイパスルート
としても機能し、1991年からは、外房線の特急「わかしお」と
内房線の特急「さざなみ」が京葉線経由で運行されています。
京葉線には何度か乗車しましたが、2011年10月に蘇我から
東京まで乗車しましたので、その時の様子を紹介します。
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蘇我 - 南船橋
Masuda - Tsuwano
京葉線の終点、蘇我は外房線と、
内房線との接続駅になっています。
駅の西側にはJリーグ・ジェフ千葉の本拠地、
フクダ電子スクエアがあり、駅にも
ジェフ千葉の飾りがされています。
蘇我駅は、房総半島方面に向かう外房線と、
内房線が結節する主要駅とあって、
構内には幾つもの側線がありました。
京葉線の電車を待っていると、外房線の
特急「わかしお」が発車していきました。
その後、外房線から京葉線に
直通する快速電車が到着しました。
隣の3番線に停車中の電車は、
蘇我始発の京葉線普通電車です。
蘇我を発車すると、外房線の上下線に挟まれた
真ん中の線路に分け入り、高架橋に上って行きます。
進行左手には千葉港があり、高架を走る
京葉線の車内から港の様子が良く見えました。
この先で、進行右手から千葉都市モノレールの
巨大な路盤の構造物が見えて来ました。
千葉都市モノレールの乗車記はこちらです。
このすぐ先で、千葉みなと駅に到着しました。
千葉都市モノレールに乗った際に乗り降りしたり、
出張の際に、この千葉みなと駅前のホテルに
宿泊した事もあり、馴染みのある駅です。
千葉みなとを出ると、大規模な住宅団地が建ち並び、
稲毛海岸、検見川浜と続けて停車しました。
下の写真は、検見川浜駅停車中の様子です。
検見川浜から、高架橋を真っすぐ走りますが、
その先に、高層ビル群が見えてきました。
高層ビル群があるところが、海浜幕張です。
海浜幕張には、国際展示場やアウトレットモール、
プロ野球の本拠地のスタジアムなど、
大規模な集客施設がいくつもあります。
出張でも何度も訪れましたが、こうした
施設のお陰で、海浜幕張駅の利用客は多く
2019年度の一日当たりの乗車人員は
68,111人と、京葉線内で第二位です。
海浜幕張を発車して程なくすると
進行右手に車両基地が見えて来ました。
京葉線と武蔵野線用の車両基地で、
車内からは京葉線の電車が見えました。
元々、京葉線は貨物用路線として計画され
建設が始まりましたが、京葉車両センターは
鷺沼貨物駅の予定地だったそうです。
その後、沿線の宅地開発が進み、京葉線の
旅客線化が決まった後は、貨物駅用の
土地を車両基地に転用したようです。
京葉車両センターを過ぎると、新習志野となり、
高架橋を走ると、南船橋に到着しました。
南船橋は、京葉線と武蔵野線を結ぶ
二つのデルタ線のうちの東側の
接続線の起点駅です。
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南船橋 - 東京
Minami Funabashi - Tokyo
南船橋は、武蔵野線の西船橋と
京葉線とを結ぶ連絡線との接続駅です。
南船橋を発車する時に、武蔵野線の
電車が丁度到着するところでした。
南船橋を発車すると、高速道路と並走しながら
直線の高架橋を走って行きます。
所々、埋め立て地の間に残る堀のような
入り江を候えて行きました。
しばらく走ると、武蔵野線への連絡線が
京葉線から分岐していきました。
中央の二線が武蔵野線への連絡線、
外側の二線が京葉線の線路です。
武蔵野線への連絡線が、京葉線の
下り線をオーバークロスする為に、
高度を上げていきます。
西船橋への連絡線が分岐すると
直ぐに二俣新町駅です。
そして、しばらく走ると、西船橋から
東京方面への連絡線が合流しました。
連絡線と合流し、市川塩浜を過ぎると、
進行左手に東京湾が広がりました。
この辺りは、東京湾の最深部になっています。
遠く左手に見えるのは、千葉みなと辺りの
工場群でしょうか。
この先で、埋め立て地が広がり、東京湾の
眺めが遮られると新浦安に到着しました。
新浦安は乗降客の多い駅で、2019年の
一日の乗車客数は57,160人に及びます。
これは、東京駅、西船橋駅を除けば
京葉線内では、新木場、海浜幕張に
次いで第三位の乗降客数です。
新浦安の次の駅は、舞浜です。
新浦安の先で、右にカーブを切る頃に
ディズニーランドのアトラクションや
ディズニー直営のホテルなどが見えました。
舞浜駅に停車中の京葉線の電車です。
これは2010年から運用が始まった
E233系という電車です。
ラインカラーのワインレッドが
車体に良く似合っています。
舞浜を発車すると、再び東京湾を眺めます。
進行左手後方にはディズニーランド周辺の
ホテル群を眺める事が出来ました。
ここは旧江戸川の河口にあたり、川を渡り
東京都に入ると埋め立て地には人工物が
設けられずに自然の景色が残されています。
葛西臨海公園の大きな観覧車も見えて来ました。
葛西臨海公園から荒川を渡ると新木場です。
新木場は、東京臨海高速鉄道りんかい線、
東京メトロ・有楽町線との接続駅です。
京葉線の新木場駅ホームは4階にあり、
東京スカイツリーも見えていました。
新木場からは、階下のりんかい線や有楽町線と
分れ、右に大きくカーブを切って北上します。
埋め立て地と埋め立て地の間に残された
運河を幾つか越えていきました。
倉庫が目に付く車窓風景です。
この先の潮見駅を過ぎると、運河越しに
線路が幾つも並んでいるのが見えました。
JR貨物の越中島貨物駅です。
総武本線の亀戸駅から線路が繋がっています。
地図で見ると、この辺りから亀戸までは建物が
密集している地区ですし、この貨物線を活用し、
都営新宿線の西大島や東西線とをつなぎ、
潮見駅に至るLRTを走らせると便利になると
思うのですが、素人の愚案でしょうか。
京葉線は、越中島貨物駅の西端あたりで、地下に潜り、
越中島、八丁堀を経て東京駅の京葉線ホームに至ります。
東京駅に停車中の特急・「さざなみ」です。
内房線の特急は、特に川崎から木更津まで、
東京湾を横断する有料道路が造られた事もあり、
近年、運転本数が大幅に縮小されていて
今後が懸念されます。
京葉線の43kmの旅は、景色の変化もあり、
大規模な団地や東京湾沿いの活気ある
景色が眺められ、乗り応えのある旅でした。
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