熊本港 - 島原外港フェリーの旅
(熊本港 - 島原外港)

Ferry from Kumamoto to Shimabara
(Kumamoto Bay - Shimabara Bay)


乗車日:Mar. 31, 2007





熊本の石造アーチ橋を訪ね、阿蘇内牧温泉に
泊まった翌日、フェリーで島原半島に渡りました。

熊本の石造アーチ橋の様子は こちらです。
阿蘇の様子は こちらです。


熊本駅から、バスで熊本港に向かいます。
熊本の街中から次第に田園地帯へと移りゆく景色を
眺めながら、うとうとするうちに熊本港に着きました。


熊本港からは有明海の対岸の島原や
天草へのフェリーが発着しています。

特に島原は、陸地を廻っていくと有明湾を
大回りするので100km以上の距離になりますが、
有明湾を横切ると、直線距離で20km程。
オーシャンアロー号という高速フェリーが30分、
九商フェリーの便が1時間で結んでいます。



さすがにこれだけの違いがあると
普段は鉄道一辺倒の僕も島原に
渡るなら船を選択してしまいます。

真新しい熊本港のフェリー乗り場に着き、
切符を買い、フェリーの出航を待ちます。
1時間かけていく九商フェリーで島原に向かいました。



出航の時間が近づき、船に乗り込みました。
新しいフェリー乗り場の建物が見えていました。



座席がずらっと並んだフェリーの船室。
列車と比べるべきも無く広い室内ですが、
船外の眺めを楽しめる席も少ないので
TV放映のサービスも付いています。



船尾に行ってみると、船と桟橋の間の
車用の橋が架けられ、島原からの車が
上陸するところでした。

島原からの車が全部下り、次に
熊本から島原に向かう車が
乗り込むといよいよ出航です。


カモメが船の周りに沢山飛び交い、
乗客から餌をもらおうと必死に追いすがってきます。



熊本港が次第次第に遠ざかって行きました。



この日は曇り空で視界が効かず、
船の周りを飛ぶカモメが単調な
船の旅を楽しませてくれます。

沿岸に立ち並ぶ有明海苔の養殖用の杭が
幾つも並び、その前をカモメが横切ります。



しばらくカモメの姿を追っていたのですが、
船尾に立つと、熊本港をxx後に出航した
高速フェリーがぐんぐんと追いついて
来ているのを見つけました。



次第次第に距離を詰め、やがて
抜き去って行ってしまいました。


カモメは相変わらず船の周囲を飛んでいますが、
さすがに出航直後よりは数は少なくなっていますが、
船の近くを飛ぶカモメに向かって、思わず
シャッターを押してしまいます。




やがて雲仙岳の姿がぼんやりと見えてきました。



晴れていれば、きっと熊本港を出航した時から
その山容を眺められたと思うのですが、
どんよりとした雲の中から、その姿が
現れるのも幽遠な感じでいいのかも知れません。

雲仙岳が見えると、進行右手にいくつもの
小さな島々が見えて来ました。



この島は、江戸時代の1792年(寛政4年)に雲仙普賢岳の
噴火に伴う地震で眉山が崩壊し、海に崩れ落ちた名残です。

この眉山の崩壊で、大津波が発生し、
有明海を渡った大津波が肥後の地を遅い、
大きな被害を出したそうです。

この災害は当時、『島原大変、肥後迷惑』と
言われ、眉山の崩壊で5千名、津波で一万人
もの犠牲者が出た大災害だったようです。


そして12時丁度、定刻に島原フェリー埠頭に着岸しました。
島原鉄道との乗り継ぎの時間に余裕が無かったので、
遅れるのが心配だったのですが、それは杞憂でした。



島原のフェリーターミナルも新しくなっていました。
ここから島原鉄道の島原外港駅は歩いて5分程でした。

島原鉄道の乗車記は こちらです。




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