阿蘇山
Aso Mountains,Japan








世界一の規模のカルデラ式火山、阿蘇
今も噴煙を上げ続ける阿蘇中岳
広大な草千里の眺め
阿蘇は雄大な眺めを誇る一級の観光地です。

2003年の年末に熊本に行った際、
好天に誘われて阿蘇に行ってきました。




阿蘇駅〜阿蘇中岳
(from Aso Station to Mt. Aso NakaDake)


阿蘇観光の中心、噴煙を上げる中岳へは
JR豊肥本線の阿蘇駅からのアプローチです。

雄大な阿蘇のカルデラを走る
豊肥本線の乗車記はこちらです。

JR阿蘇駅からバスで30分ほどで、
雄大な阿蘇の山々を眺める事が出来ます。

阿蘇の小さな市街地を抜け、真っ直ぐ
阿蘇に向かっていた道が九十九折れになると
阿蘇の山々がその姿を現しました。



草原の向こうに聳えるのが阿蘇山です。
冬というのに、ススキの穂が揺れる草原。
この日は、とても天気が良く、澄み渡った
青空に中岳の噴煙が白くたなびいていました。



しばらく進むと左手奥に根子岳が姿を現しました。
標高1433mの根子岳の険しい頂の山容は
阿蘇5山の中でも特異です。
険しい山容は侵食が進んでいる証拠なので
それだけ根子岳は古い時代に
噴火したということなのでしょう。


バスが大きなカーブを曲がり、更に勾配を登ると、
今度は外輪山の向こうに九重の山々が姿を現しました。



雲ひとつない晴天に恵まれ、
九重の山々がくっきりと見えています。
実に雄大な景色です。

阿蘇の裾野は草原が広がっているので、
バスに乗りながらこの雄大な景色を
しばらく眺め続ける事が出来ました。


やがて裾野に整った形の小山が見えてきました。
ガイドブックとかに紹介されている米塚です。



この写真ではよく判らないのですが、
頂のところが窪んでいてこの小さな
米塚も昔の噴火で出来た山ということです。

牧草の生い茂る米塚の山肌に麓から頂上に
向けて一筋の道の様なものが見えてきました。
これは米塚の丁度真ん中を昔の領土の境界が走っていて
この筋はその境界を示しているそうですが
この境界線から「山分け」という言葉が出来たそうです。


米塚を過ぎ、大きくヘアピンカーブを曲がると
雄大な外輪山を望む景色から草千里浜に出ました。
いよいよ阿蘇の山々の懐に入ってきたのです。



牧草地が広がる平原の向こうに、
噴煙を上げる阿蘇中岳の姿が見えてきました。
抜けるような青空に、白い噴煙がとても映えています。

小高い峠を越え、スキー場の前を抜けると、
阿蘇山西のバス停に到着しました。


噴煙を上げる中岳はすぐ目の前です。
ここからロープウェーで中岳の
噴火口まで行く事が出来ます。




阿蘇中岳
(Mt. Aso NakaDake)


ロープウェーを折り緩やかな坂道を登ると
火口縁のギリギリのところに出ました。
周囲には噴火の際の退避所となるコンクリート製の
シェルターがあちらこちらにいくつも見えています。
もし、ここで急に噴火したらと思うと、ちょっと緊張しました。

風向きによっては有毒な火山ガスによって
犠牲者も出るそうなので注意が必要です。

立入禁止を示す柵に近づくと、噴煙が
湧き上がる火口の様子が一目で見渡せました。



中岳の噴火口は南北に長い耳たぶの様な形をしているそうですが、
噴煙を上げている火口も南側と北側の2箇所に分かれていました。

しばらく噴煙があがる様子を眺めた後、
噴火口西側の小高い丘にも散策路が続いています。

この散策路にある展望台からの眺めは見事です。
中岳噴火口の反対側、遠くに草千里が浜に聳える
烏帽子岳や杵島岳が手に取るように見えました。

阿蘇山西から乗ったロープウェーがとても小さく見えていて、
雄大な阿蘇の景色に飲み込まれているような感じでした。



冬の冷たい風が吹いていたのですが、
この景色をしばらく眺めていました。




草千里
(Kusasenri)


阿蘇噴火口を眺めて、阿蘇山西のバス停のところの
レストランで昼食を摂った後、草千里に向かいました。

草千里は牧草地の平原が広がり、その平原の
中央に僅かに水の溜まった所がある場所ですが、
約3万年前の火山の噴火口のようです。



草千里のバス停のすぐ前に広がる草原の向こうに烏帽子岳、
遠くに中岳とここも胸のすくような景色です。

バスを降りてさっそく草千里のハイキングです。
北風が冷たいのですが、日が差しているので、
それ程苦にはなりません。

気候のいい時期なら本当に気持ちのいい
ハイキングが楽しめるでしょう。

草千里の真ん中の小高い丘に上り
その後、草千里をとりまく丘に登ってみました。



目の前に草千里の牧草地が広がっていて、
草千里を散策する人たちが豆粒のようです。
右手に烏帽子岳、中岳も青空に映えています。

後ろを振り向くと、傾きだした冬の陽射しに霞んではいますが、
熊本の市街地や遠く雲仙の山々まで見渡す事が出来ました。

雄大な阿蘇の眺め。
急に思い立った阿蘇行きですが、
好天に恵まれ、素晴らしい一日になりました。




高森峠〜阿蘇中岳
(from Takamori Pass to Mt. Aso NakaDake)


その後、2007年3月にも阿蘇に行きました。
この時はレンタカーを借り、熊本県の南部にある
石造アーチ橋を訪れた後に、阿蘇に向かいました。

下の地図がその時のルートです。



熊本の石造アーチ橋の旅行記はこちらです。

国道218号を東に向かい、馬見原という牧場を
連想させる地名で国道265号線出会い、
この道を北上して阿蘇を目指しました。

緩やかな勾配の山道を上り、やがて前方に
雄大な阿蘇の景色が広がってきました。
阿蘇外輪山を越える高森峠です。



この峠道は、15年前に当時JR九州の高千穂線の
終着・高千穂駅から南阿蘇鉄道の高森駅まで
バスで越えた峠なので、その時の景色が蘇り
とても懐かしい景色でした。

ここから急勾配のヘアピンカーブをいくつも曲がると
高森の町で、南阿蘇鉄道の高森駅がちらっと見えました。
今回は駅に挨拶もせずに素通りですが、
次に阿蘇に来た時は、必ず乗ってみようと思います。

高森の小さな集落を過ぎると、
左手に菜の花畑の向こうに険しい
山容の根子岳が見えています。



春霞と言った感じですが、雄大な阿蘇の
山々が見えて、つい脇見してしまいそうです。

白川を渡り、しばらく走ったところで右手に折れ、
阿蘇山を上り坊中に至る道に入りました。

ここもヘアピンカーブが幾つも続き、
あっという間に高度を稼いでいます。

先ほど走っていた高森谷が眼下に広がってきました。



残念ながら勾配に弱い鉄道の旅では
なかなかこういった雄大な景色にはお目にかかれません。



御竈門山が聳え、その下を走ると
火の山トンネルに入ります。
阿蘇中岳の火口はもうすぐです。




阿蘇内牧温泉
(Aso-Uchimaki Hot Spriong)


2007年3月に阿蘇を訪れた際には
阿蘇内牧温泉に泊まりました。

内牧温泉は阿蘇周辺で最大の温泉地。
夏目漱石や、与謝野鉄幹・晶子夫婦も
宿泊した事があるという古い温泉です。


草千里から阿蘇駅に向かい車を走らせ
、 阿蘇駅を過ぎて10分も立たないうちに
阿蘇谷の真ん中に位置する
阿蘇内牧温泉に到着しました。

内牧温泉からは阿蘇五岳の様子が
はっきりと眺める事が出来ます。



一番左が根子岳そして高岳、中岳と続きます。
この時には気が付かなかったのですが、
根子岳を頭にみたて、高岳が胸と、
お釈迦さまの涅槃の図の様に見えるということです。


翌朝、阿蘇の谷は霧に囲まれ
阿蘇の山々が霞みのように見えていました。



温泉旅館の部屋からも、阿蘇の雄大な
眺めが見えてとても良かったです。



宿 Accommodations

湯巡追荘(ゆめおいそう)

〒869-2301
熊本県阿蘇市内牧 385-1
TEL : 0967-32-0622
FAX : 0967-32-0024
Web Site: http://www.yumeoisou.com/facilities/index.htm

内牧温泉の西の端に近い
ところにある温泉旅館です。
値段がリーゾナブルで、
部屋からの眺めも素晴らしかったです。


九州・沖縄地方のページに戻る

Shane旅日記 日本編に戻る