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Shane旅日記
鉄道旅行へのいざない



土佐くろしお鉄道
ごめん・なはり線(阿佐線)

Tosa Kuroshio Railway
Gomen-Nahari Line (Asa Line)



乗車日:May 01, 2003





土佐くろしお鉄道は、高知県にある第3セクター鉄道です。

その土佐くろしお鉄道が2002年7月1日、
高知市の東にあるJR土讃線後免駅から
奈半利までの42.7kmの路線を開業させました。

この路線は、国鉄の阿佐線として1965年から工事が始まり、
国鉄が解体された後も建設が引き継がれていたものです。
工事が完成した後に、同じ高知県の土佐くろしお鉄道が
営業を行う事に決まったようです。

全線単線非電化のローカル線で、
一日に25往復程度の列車が走っています。


その新しく開業した、ごめん・なはり線に
2003年5月1日に乗車して来ました。

岡山からJR四国の特急「南風」に乗り、
3時間ほどで後免に到着です。

特急「南風」の様子はこちらです。

後免駅はごめん・なはり線の開業に合わせて
改築されたのか、新しい橋上駅舎です。




ごめん・なはり線の列車を待っている間に
岡山行きの特急列車が走り去って行くのが
駅舎から見る事が出来ました。



列車の右側、高架につながる線路が
ごめん・なはり線の路線です。


のんびりと時間が過ぎる中、
奈半利行きの列車が到着しました。

12:20発の普通列車です。
一両編成のディーゼルカーで
車内は、20人弱の乗客で、平日の昼間としては
まあまあの乗車率と思います。

後免駅を発車して、すぐ高架となり
逆S字形を描いて、集落の中を抜けて行きます。

やがて、後免町に停車しました。
土佐電気鉄道の後免線との接続駅です。

土佐電気鉄道の様子はこちらです。

実は、阿佐線の工事が始まるまでは、
安芸まで、土佐電気鉄道の路線が走っており、
ごめん・なはり線は、旧土佐電気鉄道の路線跡を
使っているそうです。


後免町を出ると、周囲に田圃が広がり、
のどかな風景となりました。
高架の車窓から、遠く太平洋が望まれます。
子供の日を数日後に控え、
鯉のぼりが浜風を受けていました。




進行方向をやや南に向け、5つ目の
「あかおか」駅から海沿いとなりました。

進行方向に岬が見え、青い海が続いています。
岬に近づいた夜須で途中下車してみました。

この夜須駅は駅に隣接して海浜公園があります。
よく手入れされた芝生広場が広がり、
遠足で訪れた高校生の一段が、
砂浜や芝生の広場でボール遊びに
熱中して賑わっています。

しばらくするとその高校生の一団が去ってしまうと、
今までの賑わいが嘘の様な静かな雰囲気となりました。



遠くに波の音を聞きながら、
公園のベンチで静かな一時を過ごしていました。


夜須での途中下車を終え、
次の快速でなはりを目指しました。
公園からの帰りの人で、車内の
座席の半分が埋まっていました。

岬の基部をトンネルでくぐると、
砂浜の続く海岸沿いを走るようになりました。



時折、松林が現われ、広々とした
太平洋の大海原が車窓一杯に
延々と続いていました。


再びトンネルを抜けると、安芸に到着です。

安芸市はごめん・なはり線の沿線の
主要都市で、多くの人が下車しました。

安芸を出ると各駅停車になりました。
どことなく明るい安芸の市街地を抜け、
再び海岸沿いを高架で走り抜けていきます。

二つ目の下山で反対方向、
高知行きの列車と交換です。




駅に停車して対向列車を待つ間、
ディーゼルエンジンの音が
車内にかすかに響くだけで、
静かな刻が過ぎて行きます。

やがて進行方向にあるトンネルから
高知行きの列車がやってきました。


下山を出ると、終着の奈半利までは
もうすぐです。



海岸線を離れ、緑深い山間を走り、
奈半利に着きました。



天気にも恵まれ、太平洋を眺めながらの
快適な汽車旅でした。


奈半利では小一時間程滞在して、
折り返しの列車で後免に向かいました。

後免に向かう途中、太平洋に沿って走っていた
和食で途中下車し、浜辺に出てみました。



高架の無人駅で列車を降り、
すぐ目の前の砂浜に向かいます。



賛々と陽が差し込む浜辺。
誰一人いない浜辺で、しばらく
潮騒の音を聴いていました。



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