しなの鉄道・北しなの線
Shinano Railway, North Shinano Line
乗車日:May 05, 2015
しなの鉄道北しなの線は、長野から長野県と
新潟県の県境にある妙高高原に至る路線です。
区間はJR信越本線でしたが、2015年3月の北陸新幹線の
金沢延伸開業によって、並行する在来線としてJRが
経営権を放棄し、しなの鉄道が経営を肩代わりしています。
営業キロは37.3kmです。
途中の豊野でJR飯山線と分岐します。
飯山線の列車は、長野まで運行されていますが
長野 - 豊野間は、しなの鉄道に乗り入れています。
飯山線の乗車記はこちらです。
また終点の妙高高原からは、えちごトキメキ鉄道・
妙高はねうまラインと接続し、直江津方面に行く事が出来ます。
えちごトキメキ鉄道の乗車記はこちらです。
最近では、この北しなの線には2015年に乗車しています。
その際の様子を中心に乗車記を紹介します。
長野 - 豊野
2015年のGW、善光寺の御開帳のタイミングで長野を訪れ、
その際に足を伸ばして高田に向かった際に
しなの鉄道北しなの線に乗車しました。
この時は、長野発7:46の普通電車で妙高高原に向かいました。
撮影: 2015年5月
JR時代と同じ115系の電車でした。
GW中でしたが、朝早い時間の郊外に向かう
列車とあって車内は、空いていました。
長野を発車すると、北陸新幹線の高架橋と並走します。
撮影: 2015年5月
やがて車両基地が車窓右手に広がってきました。
名古屋に向かう特急「しなの」の車両が停まっていました。
撮影: 2015年5月
JRの車両基地を過ぎると、長野電鉄の築堤が見えて来ました。
長野電鉄は、長野駅から湯田中へと向かう路線です。
長野電鉄の乗車記はこちらです。
撮影: 2015年5月
以前は、屋代から須坂に至る屋代線、信州中野から
木島に至る木島線も運営していましたが、
いまは廃線になっています。
長野電鉄の築堤をくぐると、北陸新幹線の
高架橋が車窓左へと離れていきました。
撮影: 2015年5月
この先で、三才駅に到着しました。
長野行の飯山線の気動車と行き違いです。
撮影: 2015年5月
この三才を発車すると進行方向右手の
車窓一面にリンゴ畑が広がりました。
撮影: 2015年5月
この日は新潟県の高田まで往復したのですが、
その帰り道は快晴となり、遠くに志賀高原の山々を
眺めながら、素晴らしい光景が広がっていました。
やがてリンゴ畑の向こうに遠く、
新幹線の車両基地も見えて来ました。
撮影: 2015年5月
写真中央に白く見える細長い建物が
車両基地です。
この景色を眺めるうちに、飯山線との
接続駅・豊野に到着しました。
撮影: 2015年5月
しなの鉄道の列車が日中は約1時間毎、飯山線の
列車が1時間から1時間半の運転間隔で走っています。
運転本数が少ない上に、すべての列車が長野に
直通している為、この豊野での接続はありません。
豊野を発車すると、飯山線の線路が
車窓右手に分かれていきました。
撮影: 2015年5月
この飯山線に2007年8月に乗車しました。
その時の様子が懐かしく思い出されました。
飯山線の乗車記はこちらです。
豊野 - 妙高高原
豊野を出ると、それまで北東に向かっていた
北しなの線は左に大きくカーブを切り、
北西へと方向を変えます。
撮影: 2015年5月
鳥居川の作る山間へと分け入って行きました。
鳥居川は飯綱山の麓から流れ出ている川です。
飯綱山の周辺は高原状の地形となっており
この辺りは、善光寺平へと流れ落ちる
鳥居川によって浸食され、渓谷になっています。
撮影: 2015年5月
時折、鳥居川の流れが岩を食み、小さな
滝のようになって流れていきました。
渓流の眺めが尽き、平地が広がると牟礼です。
撮影: 2015年5月
ここでハイカーが何人か下車していきました。
遠くに黒姫山も見えてきました。
撮影: 2015年5月
再び、渓流と並走します。
撮影: 2015年5月
しかし、谷は深くは無く、再び平地が広がりました。
今度は、残雪を抱いた妙高山が見えてきました。
撮影: 2015年5月
この辺りの標高は650m近いと思います。
善光寺平にある長野駅の標高が360mなので、
300m近くは上った事になります。
やがて古間に到着しました。
撮影: 2015年5月
駅の花壇には花が植えられ、車窓風景を彩っています。
古間からは、黒姫山の麓の高原を走るようになり、
車窓からは雄大な景色が楽しめます。
まず目に入ってきたのは、黒姫山と妙高山です。
撮影: 2015年5月
そして、駅周辺の集落を抜けると、
その左手に飯綱山が見えてきました。
幾つもの独立峰が間近に眺められ、
広々とした景色が続きました。
撮影 左: 2015年5月 右:2010年10月
2010年10月には、日没直後にこの辺りを通りました。
夕陽の残照に浮き上がる飯綱山のシルエットが綺麗でした。
黒姫駅に到着しました。
車窓からは見えませんが、ナウマン象で知られる野尻湖が
駅の北にあり、その最寄駅になっています。
撮影: 2015年5月
黒姫駅周辺が、長野 - 新潟間の分水嶺になっていて、
黒姫以南の川は信濃川に流れ、以北の川は
関川に合流し、直江津から日本海に注ぎます。
黒姫からも黒姫山と妙高山の姿が一望出来ました。
撮影: 2015年5月
黒姫からは野尻湖から流れ出た池尻川に沿う
小さな谷に沿って下って行きました。
集落が現れ、その向こうに妙高山が見えるようになると、
妙高高原駅も、もうすぐです。
撮影: 2015年5月
妙高高原駅に到着した115系電車です。
長野からの所要時間は42分でした。
撮影: 2015年5月
妙高高原駅は長野と新潟の県境に位置していて、
2015年3月の北陸新幹線の金沢延伸の際はこの妙高高原が、
しなの鉄道とえちごトキメキ鉄道の境界駅となりました。
妙高高原はスキー場で名高い赤倉温泉の最寄り駅です。
えちごトキメキ鉄道の乗車記はこちらです。
しなの鉄道のTOPに戻る
第三セクター編に戻る
鉄道旅行のいざない - 日本編 - に戻る