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京都丹後鉄道宮津線は山陰本線の福知山から
日本海沿いの街、宮津に至る 30.4km の路線です。
開業は1988年(昭和63年)です。
2012年4月に、新大阪駅から特急[こうのとり1号」に
乗車し、9:49に福知山に到着しました。
ここで、天橋立行の快速「大江山浪漫号」に乗り換えました。
この列車は特急「こうのとり1号」と8分の接続で、
宮福線を走っていました。
タンゴエクスプローラーという車両で、1990年に京都発の特急列車に、
1999年からは新大阪発の特急列車に用いられていました。
2011年にはJRから北近畿タンゴ鉄道に乗り入れる特急列車からは
引退しましたが、宮福線内の列車として使用されていました。
タンゴエクスプローラは3両編成で、ハイデッキ構造です。
乗車したのはGW中だったのですが、月曜日という事も
あったのか車内は良く空いていました。
先頭車両の一番前の車両は展望席になっています。
「大江山浪漫号」は快速列車という事もあり、全車自由席で、
新大阪からの「はしだて」からの接続が丁度良い時間だったので、
先頭部には先客がいるのかもと思っていましたが、
それは杞憂でした。
ガラガラの状態で、定刻に発車しました。
福知山を発車して、しばらくは山陰本線と並走します。
進行右手に、宮福線の車両基地がありました。
福知山の市街地が続く間、山陰本線と並走し、
その間、宮福線には福知山市民病院口と
荒河かしの木台という2つの駅があります。
山陰本線の乗車記はこちらです。
山陰本線と別れると市街地も尽き、
のどなか田園風景が広がり、その中を
高架の線路やトンネルが貫くようになりました。
福知山から13分で、最初の停車駅大江に到着しました。
大江は、大江山の酒呑童子の逸話で知られる町です。
現在は、福知山市に併合されています。
乗車した列車は「大江山浪漫号」という名前で、
この大江への観光客を目的に設定されたものと
思いますが、乗降した人はいなかったようです。
大江駅を発車し、綺麗に整備された田園を眺めます。
そして、すぐに大江高校前駅を通過しました。
大江高校前駅の一日の乗降客数は2018年のデータでは167名です。
宮福線では、両端の福知山駅、宮津駅を除くと最も多い駅です。
大江高校前からはトンネルを抜け、
のどかな山里の景色の中を走りました。
二俣を過ぎ、山あいの大江山口内宮に到着しました。
大江山口内宮の近くには元伊勢内宮の皇大神社があります。
天照大神は現在では、伊勢神宮に祀られていますが、
それ以前は、各地を転々として祀られていたそうです。
この皇大神社は、そうした神社の一つだった
という伝承があるそうです。
大江山口内宮からもトンネルの合間に
鄙びた山村の景色を眺めながら走ります。
4月末に乗車したのですが、遅咲きの桜が咲いていました。
大江山口内宮から2駅目の喜多からは平地が広がります。
運転席越しに、線路が直線的に続いていました。
右の写真の先には宮村駅も見えています。
宮村駅を過ぎると、左手から宮豊線の線路が合流し、
宮津駅に到着しました。
宮津駅に到着したタンゴエクスプローラです。
30.4kmを35分かけて走りました。
先頭車両からの眺めは素晴らしく、
楽しい鉄道旅となりました。
宮津は宮福線の終点ですが、列車は6分間停車した後、
進行方向を変え、天橋立に向かいました。
京都丹後鉄道宮豊線の乗車記はこちらです。
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