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北条鉄道は、旧国鉄北条線が
第三セクターに転換した鉄道です。
営業区間はJR加古川線と神戸鉄道との
接続駅・粟生から加西市の中心にある
北条町までの13.6kmの路線です。
北条鉄道の前身は、1915年(大正4年)に
粟生 - 北条町間に開業した播州鉄道です。
その後1923年(大正12年)に播丹鉄道となり、
1943年(昭和18年)に国有化されます。
1981年(昭和56年)には特定交通線第一次廃止対象となり、
1985年(昭和60年)に第三セクターの北条鉄道となりました。
北条鉄道は1985年(昭和60年)に第三セクターに転換した後
輸送人員を伸ばし、1991年(平成3年)には転換時の
約1.5倍になっています。
その後、輸送人員は低下してしまうのですが、
嬉しい事に、この3年間は再び増加に転じています。
この北条鉄道も、三木鉄道と同じく、
1979年(昭和54年)以来28年ぶりの乗車です。
28年前と同じく、三木鉄道に乗車した後に
北条鉄道に乗りました。
粟生の集落を抜けると、
のどかな田園風景となりました。
青空が広がり、気持ちのいい列車の旅です。
しばらく走ると、最初の停車駅
網引駅に到着です。
駅のホームに大きなイチョウの木がありました。
下の写真は、次の田原駅の様子です。
いずれも単線の片面ホームです。
北条鉄道は起点の粟生から終点の北条町まで
列車が行き違い出来る駅がなく、一両編成の
レールバスが行ったり来たりしている路線です。
車窓はずっとのどかな車窓風景です。
そして国鉄時代からの古びた
駅舎の法華口駅に停車しました。
とても味わいのある法華口の駅舎ですが
老朽化の為、改修工事が行われているようです。
この法華口駅は北条線のほぼ中央にあり、
列車交換設備も出来る予定とのことです。
現在、北条鉄道は一時間に一本の本数ですが
法華口駅に交換設備が出来ると、
運転本数も増え、更に乗客増加が期待出来ます。
法華口からも、のどかな車窓風景が続きます。
28年前に国鉄北条線時代に乗った時の事は
殆ど記憶に残っていないのですが、
この景色を眺めていると、当時から
変わらぬ景色なのだろうと思えてきます。
古びた播磨下里駅です。
車窓には時折、コスモスの花が咲いていました。
広い面積一面に咲くコスモスの花は綺麗でした。
こちらは車内の様子です。
JRからの乗り換え客も多く、
狭い車内は賑わっていました。
最後の停車駅、播磨横田駅の様子です。
北条鉄道の駅は、すべて無人駅だと思うのですが、
どの駅も綺麗に整備されていました。
この播磨横田駅もホームの花壇に
花が咲いていました。
播磨横田から、稲穂の実る田圃の中を走ります。
やがて終着、北条町の駅が見えてきました。
粟生から22分ののどかな旅の終点です。
28年前には、古びた駅舎だったのですが、
小さなレールバスには似つかわしい、
近代的な建物に隣接していました。
2001年に新しくなった北条町駅に
停車中の北条鉄道のレールバスです。
のどかなのどかな路線でしたが、
乗客数が増加傾向ということで
今後も楽しみです。
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