ヨーテボリ中央駅にて
at Gothenburg Central Station
滞在先のホテルで開かれていたシンポジウムを終え、
ヨーテボリ中央駅まで30分ほど、歩いて行きました。
ヨーテボリの様子はこちらです。
旧市街に入り、多くの人が行き交うなか、
堂々としたヨーテボリ中央駅が見えてきました。
何度もヨーテボリには来た事があったのですが
この駅から列車に乗るのは初めてで、
心が昂ぶりました。
駅構内の様子です。
人口密度の低いスウェーデンですが、
都市間の移動に鉄道も使われているようで
発着する列車も多く、駅は賑わっていました。
窓口で、インターネットでの予約券を提示して
切符を受け取りました。
ルンドに向かう列車の発車時間まで、
しばらくあったので、駅に発着する
列車の観察をしていました。
斬新なスタイルのこの列車は
ヨーテボリ近郊に向かう列車と思います。
そしてこの列車はオスロ行きの特急電車です。
X-2000の事は知っていたのですが、
こんな洒落た車両も走らせていたのかと
びっくりしました。
オスロまでの350kmを約4時間で結んでいます。
いつかこの列車にも乗ってみたくなりました。
そうこうしているうちに、
X-2000が入線してきました。
ルンドを経由し、マルメに向かう列車です。
この列車に乗るのです。
発車は17:25。
発車までまだ30分近くもあるのですが、
早めに入線しているのは、いいものです。
マルメ行きの列車の案内です。
案内表示にもX-2000と書かれています。
列車は5両編成だったように思います。
軽食を販売しているビストロカーも
連結されていました。
最後尾の車両は機関車になっていて、
ドイツのICE-IIと同じような編成です。
やがて、定刻となり、ゆっくりと
ヨーテボリ中央駅を発車しました。
いよいよルンドへと向かいます。
ヨーテボリ駅の広い構内をゆっくりと
ポイントを渡りながら進んでいきます。
駅の外れに、古びた塔がありました。
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Gothenburg - Halmstad
17:25、マルメ行きのX-2000は多くの
乗客を乗せ、定刻で発車しました。
折角の機会なのでと、1等車に乗ろうと思ったのですが
1等車の座席は売り切れていて、2等車に乗りました。
座席は新幹の普通車よりも狭く、やや窮屈な感じです。
ヨーテボリ中央駅を発車し、しばらくゆっくりと走ります。
車窓には街中を走るトラムも見えていました。
街中を避けるようにトンネルに入ります。
その辺りからグイグイと加速して行きました。
滑らかですが、背中を押されるような感覚もあり、
かなりの加速度で加速しているようです。
トンネルを抜け、しばらくは高速道路が併走し、
工場や住宅が建つ景色が続いていましたが、
やがて湖や平原の景色が広がってきました。
この日は抜けるような青空が広がり、
さわやかな天気です。
時折、農家も車窓に現れました。
広大な原野に建つ一軒の農家。
とてものどかな景色です。
遠くにも点々と農家が建っているのも見えていました。
赤い板張りの建物がスウェーデン特有なのでしょうか、
他の多くの農家もこのような感じでした。
X-2000の車内の様子です。
多くの乗客で賑わっていました。
車窓には広々と平原が広がってきました。
草原の向こうに白い教会が
小さく見えているのが印象的でした。
この景色を眺めるうち、Gothenburg(ヨーテボリ)から
78kmのVargergに到着しました。
所要時間は43分程、最初の停車駅です。
Vargenを発車してしばらくすると
車窓右手に海が見えていました。
座っていた席の反対側の景色で
しかも車内が混んでいたので、
遠くから眺めているだけでしたが
海辺で多くの人がパラグライダーを
楽しんでいるようです。
西日が傾き、折角の眺めなのですが
カーテンを締める乗客が多くなってしまいました。
進行左手は再び広々と平原が広がりました。
耕地と森が交互に車窓に現れています。
森の向こうに教会の尖塔が見えてきました。
郷愁をくすぐられる光景です。
やがて広々と耕地が広がるようになりました。
陽はかなり西に傾いてきましたが、
まだ青空が広がっています。
空に浮かぶ雲の様子が心に響きます。
列車の影が大地に長く写っていました。
この景色を眺めるうち、家々が建ちこみ始め、
Halmstadに到着しました。
Gothenburgから1時間10分程です。
Lundまでのほぼ中間の駅です。
多くの人がこの駅で下車していきました。
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Halmstad - Lund
Halmstadの駅を18:36に発車しました。
次第次第に夕暮れが迫ってきました。
地図で見るとHalmstadは北海沿岸の街で
ここからは内陸を走るようになります。
車窓には再び大地が広がってきました。
空に浮かぶ雲が夕陽を浴びて
ピンクに染まってきました。
のんびりと草を食んでいる
牛の群れが車窓をよぎりました。
時刻は7時を過ぎ、車窓は
かなり暮れなずんでいます。
時折、小さな駅をいくつか通過すると、
急に湖の景色が広がってきました。
急に森が開け、鏡のような湖面が現れ
車窓に目が釘付けになってしまいました。
ビストロカーで買ったワインを飲みながら
この景色を眺めるのは至福のひと時です。
Halmstadから一時間弱でHassleholmに到着しました。
時刻は午後7時半を回り、駅構内もひっそりとし
夜の帳を感じさせていました。
Hassleholmからは車内灯が窓に映り
9月、まだ日の長い北欧の夜も
いよいよ暮れようとしているようです。
そして20:00、定刻にスウェーデン南部の
大学町・Lundに到着しました。
大勢の人が下車しています。
空にはまだほんのりと
空の青さが残っていました。
その空にLund駅の駅舎が
浮かび上がるように輝いていました。
爽やかな風が吹き初秋のようでした。
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