コロンビア大氷原
Columbia Ice Field








コロンビア大氷原は、
バンフとジャスパーのほぼ中間、
バンフからのIce Field Parkwayが
サンワプタ峠を越えた辺りにあります。

Ice Field Parkwayの様子はこちらです。


北極海を除くと北半球最大の氷原ということで
その広さは325km2にも及ぶそうです。

その大氷原から34もの氷河が流れ出しているそうです。
その中でもアサバスカ氷河(Athabasca Glacier)は
Ice Field Parkwayの最も近くまで流れている氷河です。

このアサバスカ氷河では、雪上車で
氷河の上を行くツアーもあるようです。
そのツアー基地になっているIce Field Centerの
手前で左に折れ、アサバスカ氷河の先端に向かいました。

アサバスカ氷河がすぐ近くに見えています。



Ice Field Parkwayからアサバスカ氷河までは約1.6km。
所々高山植物の様な草花が生えていますが、
岩がむき出しの荒涼とした景色です。

最も氷河に近い駐車場から
アサバスカ氷河の末端に向かって歩きました。

駐車場と氷河の間に、小高い丘があり、
そこを上らなければなりません。



氷河から溶け出した水が溜まって出来た
サンワプタ湖とその向こうの
Wilcox Peakが眺められました。

氷河から吹き降ろす
冷たい風が強く吹いていて、
寒さに震えてしまいそうです。

氷河の末端までの道はロープが張られ、
あちこち勝手に歩く事が
出来ないようになっています。

そのロープの張られた道に沿って、
氷河の危険について記した看板が
いくつも立てかけられています。

氷河の上に立ちたいという誘惑に誘われ、
クレパスに落ちる人が後を絶たないようです。


岩がむき出しになっている丘を越えると、
アサバスカ氷河がすぐ目の前に見えてきました。



氷の壁が目の前に迫ってきて、
とても迫力のある景色です。

実は、このアサバスカ氷河は地球温暖化の影響で、
その末端の位置が年々後退しているそうです。
そのスピードは7.7m/年にもなるそうです。

散策路の途中には西暦年を示した
プレートも立っていたのですが、
10年前、20年前に比べて
氷河がかなりの距離を後退して
いったのが実感できました。


そして、いよいよアサバスカ氷河の
末端に辿りつきました。



ロープが氷河の手前に張られていて
氷河の上を歩く事が出来ません。

氷河の末端部分は、丘の上に
雪渓が載っているような感じで、
ついロープを越えて氷河の
上を歩きたくなってしまいます。

実際、立ち入り禁止のロープの先には
氷河の上にいくつもの足跡が残っています。

一見あまり危険が無い様にも思えてしまうのですが、
なんとこのアサバスカ氷河の厚みは、
最も厚いところでは365mにもなるそうです。

間違ってクレパスに落ちたら、ひとたまりもないでしょう。


強い風に震えながら氷河を眺めた後、
Ice Field Centerに暖を求めてやってきました。

Ice Field Centerからのアサバスカ氷河(左側中央)と
ドーム氷河(右側)の眺めです。



アサバスカ氷河の両脇には、モレインが
土手のように高く積み重なっています。

その昔、アサバスカ氷河が成長していた頃、
谷を削り、その土を押しのけた跡でしょう。
そう思うと、氷河はすっかり
小さくなってしまっているようです。

下の写真は、ドーム氷河をズームUPした写真です。



氷河の流れ落ちる様子もさることながら、
周囲の山々の頂き付近に堆積した
氷の厚さに驚かされます。

この厚い氷はコロンビア大氷原の端の部分なのでしょうか。
この氷が今でも325km2も堆積しているというのも
想像を遥かに超えた雄大さです。


Ice Field Centerは雪上車のツアーに
参加する多くの観光客で溢れていました。

この雪上車のツアーは、バンフやジャスパー辺りからの
ツアー客でないと乗れないとガイドブックに書いてあったので、
諦めてしまったのですが、日本に戻って
現地のパンフレットを読むとCA$27.95で行けたようです。



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