浅虫温泉
Asamushi Hot Springs, Japan
浅虫温泉は、青森市の中心部から
東北方面に15kmのところにある
歴史の古い温泉です。
平安時代の終わりに近い1190年頃、
慈覚大師が、傷ついた鹿が湯浴みするのを見て
発見されたと伝えられています。
その浅虫温泉には、2004年2月に行きました。
岩手県から青森県にかけて新しく開業した
第三セクターの鉄道、IGR岩手銀河鉄道と、
青い森鉄道に乗った際に
足を延ばして泊まったのです。
青い森鉄道の様子はこちらです。
学生時代は頻繁に東北地方の
各地に出かけていたのですが、
こうして冬の東北に来るのは、
本当に久しぶりです。
浅虫温泉駅に着いたのは、
冬の短い日が暮れてから。
温泉街へと続く駅前の商店街は閑散として、
夜もかなり更けたような雰囲気でした。
宿泊したのは数ある宿のうち、
「柳の湯」でした。
参勤交代の折、お殿様が泊まった宿だけあり、
総ヒバ造りの立派な湯船がありました。
これは御殿湯と呼ばれ、その昔、
お殿様が浸かった浴槽とのことです。
その湯船とは別に下の写真の
露天風呂もありました。
身体はポカポカ温まり、それでいて
逆上せない露天風呂は
本当に気持ち良かったです。
翌朝、今度は十和田電鉄に乗るために
再び駅に向かいました。
せっかく浅虫温泉にと泊まったのに忙しない日程です。
せめてもと思い、少しばかり早めに宿を出て、
駅周辺を散策しました。
浅虫温泉は、青森湾に面しているので、
駅前のすぐ先に海が迫っています。
このおにぎり型の小島は、湯の島。
どんより曇った冬の海に、寒さに耐えるように
浮かんでいる姿が印象的でした。
そして浅虫の海岸線。
晴れた日には遠く北海道の
渡島半島も見えるのでしょうが、
この日は曇っているせいか
はっきりとは分かりませんでした。