筑波山
Mt. Tsukuba, Japan







「つくばエクスプレス」でつくば駅に到着した後、
バスで筑波山に向かいました。

目的は筑波山のケーブルカーに乗車する為です。

つくばエクスプレスの様子はこちらです。


筑波山は関東平野の北に聳える名山です。
標高は876mですが、関東一円から眺められ、
男体山と女体山の二つの峰を持ち、
古くから信仰の山としても知られているようです。

百貨店やビルが建つ近代的な
つくば駅前から、大学や研究所の
広大な敷地を抜けてバスが走ります。

やがて台地を下り、田園風景の中に
筑波山が現れてきました。



ちょっと霞んでいますが、
二つの峰を持つ山容が迫っています。

かつて常磐線の土浦駅と水戸線の岩瀬駅を
結んでいた筑波鉄道が走っていた辺りを過ぎ、
山道を上り、筑波神社前のバス停で下車します。

ここから筑波山ケーブルの宮脇駅までは
歩いて15分程かかるようです。
満開のツツジが綺麗に咲いている
坂道を登っていきます。

この日は急に気温が上がり、汗が出てきます。
やっと筑波神社の鳥居や本殿が見えてきました。



鳥居の向こうに建物のように見えるのは、
三代将軍家光が寄進した神橋です。

筑波神社は、万葉集にも謳われるほどの古い歴史を持ち、
ご神体は、筑波山の二つの峰、男体山と女体山という
古代山岳信仰に基づく由緒ある神社です。

神橋の脇を抜け、階段を上り山門を目指します。



仁王像が睨みを利かせる堂々とした山門です。
神社だかお寺だか分からない山門が
神社の古さを物語っているように思います。

これは山門の脇の景色。



緑がとても綺麗でした。

山門からもう一段上がると本殿です。
この本殿も由緒ありそうな立派な建物です。



拍手を打つ音が静かな境内に響いていました。

ケーブルカーの乗り場はこの境内の外れにあります。
参拝もそこそこに乗り場に急ぎました。

本殿の脇の坂道を登って、やっと
ケーブルカーの乗り場が見えてきました。



筑波山のケーブルカーは、営業距離1.6km。
筑波神社脇の、宮脇駅と筑波山頂駅を結んでいます。

このケーブルカーは、筑波観光鉄道により運営されています。
この会社の前身は筑波山鋼索鉄道株式会社で、
1923年に設立され、1925年から
ケーブルカーの運行を始めています。

その後、1965年にロープウェーの営業を開始した
筑波山ロープウェー(株)と1999年に合併し、
筑波山観光鉄道(株)となったそうです。


ケーブルカー乗り場から山頂方面を眺めると、
日本のレールが急勾配で続いています。



発車すると、急勾配を上り、
ぐんぐんと視界が広がっていきます。

線路の脇の木々の間から、
水を張った水田が広がって行きます。
山には新緑に丁度桜も咲いていて、
目にまばゆい景色です。

途中で下りのケーブルカーと交換し、
トンネルを抜けて勾配を上ります。

山頂に近づくにつれ、木々は冬の様相で、
山の麓近くとの季節が異なっている様です。



山頂駅までの1.6kmを8分で上りました。


山頂駅は男体山の下、標高800mの
御幸ヶ原というところにあります。
折角、筑波山の山頂近くまで来たので、
標高876mの女体山まで上り、ロープウェーで
山を下ろうと思います。

女体山へのなだらかな坂道を上ります。
ブナの林がとても綺麗です。



筑波山の山頂は麓と違って涼しいのですが、
坂道が急になり、再び汗ばんできます。

途中、セキレイ岩やガマ岩という
奇岩がいくつも現れました。

この写真は、ガマ岩です。



筑波山はガマの油売りでも有名なのですが、
そのガマはこの岩が謂れなのでしょうか??

山頂の神社の脇を抜け、ゴツゴツした
岩に登るとそこが女体山の山頂でした。



岩の向こうに、関東平野の眺めが広がっています。
生憎、霞んでいたのですが、あまりの雄大な景色に
思わず歓声を上げてしまいました。

女体山山頂のすぐ近くにある
ロープウェー乗り場から下山しました。



ロープウェーからも雄大な景色が楽しめます。
行き帰りと、二通りの乗り物でアプローチ出来、
比較的気軽に登れる山です。

空気の澄んだ秋か冬に
是非来てみたいと思いました。



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