久里浜
Kurihama, Japan
久里浜は、三浦半島中程の東側にあり、
東京湾に面した浜辺です。
浦賀とは岬を一つ隔てた位置にあります。
浦賀の散策記はこちらです。
1853年7月8日(嘉永6年6月3日)、ペリー艦長率いる
アメリカ海軍艦隊は開国を迫る為に浦賀に来航します。
この時、浦賀奉行所は協議の上、ペリー一行を
この久里浜に上陸させる事にしたそうです。
ペリーが上陸した浜辺は公園として整備され、
立派な碑が立っていました。
この碑は1901年(明治34年)に建てられました。
碑文は伊藤博文の揮毫によるもので
「北米合衆圀水師提督伯理上陸記念碑」
と書かれています。
ペリー公園の様子です。
小雨の天気ですが、この碑を目当てに
訪れている人もいました。
公園内には、黒船来航で動揺する当時の
日本の様子を伝える川柳の碑がありました。
"太平の眠りを覚ます じょうきせん
たった 四はい で 夜も寝られず"
その昔、歴史の教科書で習ったこの川柳は、
数ある川柳の中でも、秀逸と思います。
公園の一角にあったペリー記念館です。
入り口にあった、浦賀奉行・戸田伊豆守氏栄と
マシュー・ペリー艦長の胸像です。
戸田伊豆守は本家・大垣藩から派遣された
130名の藩兵を率い、ペリーと接見したそうです。
ここには、日本に来航した4艘の米国海軍の
軍艦のジオラマの展示がありました。
旗艦のサスケハナ号とミシシッピー号、
プリマス号、そしてサラトガ号の4艘です。
この4艘のうち,蒸気船はサスケハナ号と
ミシシッピー号の2艘だったそうです。
ペリー公園の前に広がる久里浜の海です。
静かなこの海ですが、その時は黒船が浮かび、
浜には、大垣藩兵を含む多くの関係者で
ひしめきあっていた事でしょう。
ペリー上陸の様子を描いた絵です。