調布
Chofu, Japan








調布市は東京23特別区の西側に位置しています。
都心への通勤率が40%を超えているそうで、
俗にいうベットタウンの街でしょうか。
調布という地名は、奈良時代の租庸調のうち
繊維製品の納税品の布から付いているそうです。

旧石器時代や縄文時代の遺跡も多く、
古くから人が住みついていたようです。





街の南を多摩川が流れ、古い町は調布駅前と
深大寺周辺に分かれていたようです。

深大寺周辺の史跡を2010年1月に訪れました。
その際の様子を紹介しようと思います。




神代植物公園
(Jindai Botanical Gardens)
Dec. 08, '14


深大寺
(Jindai Ji Temple)
Dec. 14, '14


深大寺城
(Jindai Ji Castle)
NEW ! Dec. 23, '14





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神代植物公園
(Jindai Botanical Gardens)







調布駅前から小田急バス三鷹行きに乗車し、
20分程で、神代植物園前に到着しました。

武蔵野台地にあるこの神代植物公園は、
昔ながらの武蔵野の様子を残した公園の様です。



約50万uもの広さを有する公園で、
1961年に開園しています。

桜や梅、ツバキなど3万本もの
木々や草花が植えられています。
神代植物公園の正門の様子です。



冬の木々の様子がいかにも寒そうです。

中に入り、池の畔に沿って歩いていきました。



この辺りにはツツジ園やシャクナゲ園がありましたが
真冬の公園は、残念ながら花の姿はありませんでした。
池の畔を回り込み、宿根草園の辺りです。



向こうに見える雑木林が、
武蔵野の面影を伝えているようです。

宿根草園の先には芝生広場が広がっていました。



ここも冬枯れの景色ですが、暖かい頃には
のんびり過ごす事が出来そうです。

この芝生広場からせせらぎの小路を抜け
雑木林に向かいました。



当時の武蔵野の様子は、
まさにこのような景色だったのでしょうか。

真冬の、彩のない神代植物園でしたが
この雑木林はとても印象的でした。


雑木林から、その南側にある
深大寺門から外に出ました。

植物園に隣接する深大寺を訪れた後、
更にその南の深大寺城址の脇に
水生植物園もあります。



深大寺城の登城記は
こちらです。

生憎、訪れた時には水生植物園は工事中で、
中に入る事が出来ませんでした。



深大寺城から眺める水生植物園の様子です。
菖蒲の咲く頃に、また訪れてみたいです。



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深大寺
(Jindai Ji Temple)







神代植物園の南に深大寺があります。
733年(天平5年)に創建された古刹です。

この地を治めた北条氏や
徳川家康によっても安堵されています。


深大寺の名は玄奘三蔵を守護したとされる
深沙大将(じんじゃだいしょう)に因むとも言われています。



境内には本堂の他に元三大師堂など
いくつものお堂があります。


神代植物公園の深大寺門を出ると深大寺の裏手になり、
境内の外側をぐるっと半周する形で山門に出ました。



茅葺の薬医門形式の立派な門です。

深大寺は1865年(慶応元年)に大火に遭っていますが
この山門は、災禍を免れていています。
建立は1695年(元禄8年)との事です。

門をくぐった先に本堂がありました。



幕末の火災で本堂は焼失してしまい、
この本堂は大正時代に再建されたものです。
ご本尊の阿弥陀三尊像が安置されているそうです。


本堂の手前、左側にある手水舎です。



この奥に、元三大師参拝の道標がありました。



この道標は甲州街道に建てられていたものです。
元三大師は、平安時代に第18代の
天台宗の座主となった慈恵大師の事です。

この奥にある元三大師堂には991年(正暦2年)に
慈恵大師の像が納められていて、江戸時代には
多くの信仰を集めていたそうです。

今は色褪せてしまい、文字も読めないですが、
参拝客にとって貴重な道しるべだったと思います。

この奥の階段を上ると元三大師堂がありました。



この元三大師堂も幕末の火災に遭っていますが
再建されたのは火災から2年後の1867年(慶応3年)の事で
いかにこの元三大師堂の信仰が篤かったかが判ります。


元三大師堂を訪れた後、境内の
一番奥にある開山堂に向かいました。



古いお堂と思っていましたが、調べて
みると昭和に入って再建されたものです。

深大寺を開いた開基満功上人と天台宗一祖の
恵亮和尚の像が祀られているそうです。


深大寺は本堂のある境内から
離れた所にもいくつかお堂があります。

こちらは神代植物公園の水生植物園の
入り口近くにある開福不動堂です。



そしてこちらは深沙堂です。



開基の満功上人が造ったとされる
深沙大王が本尊です。


この深大寺は、蕎麦も有名なようです。



門前だけでなく、周囲には
いくつもの蕎麦屋さんがありました。

この深大寺蕎麦は江戸時代から
その名を知られていたようです。



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