矢掛
Yakage, Hiroshima






矢掛は岡山県西部の山間にある小さな町です。
総社から井原鉄道に乗って30分ほどのところです。


この矢掛には、井原鉄道に乗車した際に訪れました。

井原鉄道の様子はこちらです。



残暑厳しい九月初旬。
駅でレンタサイクルを借りて、
矢掛の町へと繰り出しました。
目指すは、矢掛本陣です。


井原鉄道に乗るためにこの地を訪れて
初めて知ったのですが、矢掛は旧山陽道、
第18番目の宿場町だったそうです。

古い家並みが続く矢掛の町を自転車を走らせ、
矢掛本陣に着きました。
駅から10分もかからなかった筈なのですが、
暑さで汗がしたたり落ちてきます。

銀色の屋根瓦に、磨いたような白い壁。
黒い格子が白壁に映えて、
とても均整のとれた建物です。


係りの人に説明を聞いて、本陣の
中を見学させてもらいました。

まずは、大名が宿泊した上段の間に行ってみました。



生憎、襖や建具類が修理中とのことでしたが、
九州や長州の大大名が使った部屋だけあって、
格式もあり、思わず背筋がのびる感じがします。



これは大名が建物に入る時に使われた
御成門を入ったところの庭です。

誰もいない本陣で、この庭を眺めていると、
時間がとてもゆっくりと過ぎていくようです。

この本陣の奥には、酒を醸造していた建物や
酒倉や米倉が残っています。



白壁の土蔵や建物が何棟も建ち並んでいて、
この本陣はかなり規模が大きな建物です。


本陣前の道を東に進むと、
今度は脇本陣が残っていました。



この脇本陣は公開しているのが、
水曜日と日曜日だけとの事で、
残念ながら中には入れませんでした。

でも、夏空を背景に建つ脇本陣は
矢掛の町並みを代表する景観のように思います。


矢掛の町のすぐ南には
小田川が流れています。

町並みを抜けて川辺に行くと、
のどかな景色が広がっていました。



思いがけずに訪れた矢掛ですが、
とてもいい町に巡りあう事が出来ました。



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