出雲大社・一畑薬師
Izumo, Shimane






古事記や日本神話の郷、出雲。

日本で唯一完全な形で風土記が残されており、
夥しい数の銅剣や銅鐸が発掘された荒神谷遺跡や、
古墳が残っている、日本の歴史の郷です。

出雲は一度ゆっくり旅行したい地域ですが、
一畑電鉄という松江と出雲市や出雲大社を結ぶ、
私鉄に乗ったついでに、駆け足で、
一畑薬師と出雲大社に行って来ました。

一畑電鉄の乗車記は こちらです。


一畑薬師は、松江と出雲市のほぼ中間、
宍道湖の北側の島根半島の山あいにあります。

一畑電鉄の電車を一畑口で下り、
タクシーで向かいました。
一畑薬師は標高300mの山の中にあります。

タクシーは小さな集落をあっという間に抜けると、
鄙びた農村を走り、やがて坂道を登りだしました。
参道は麓から1300段もの階段になっているのだそうですが、
タクシーは狭い山道を駆け上がり、
本堂に程近い駐車場に乗り付けました。

一畑薬師の創開は894年のことだそうです。



与市と言う名の漁師が日本海から薬師如来を引き上げ、
それをご本尊としてまつったのが始まりだそうです。

与市の母の目が見えるようになったことから、
「目のお薬師様」といわれているそうです。

境内からは、遠く宍道湖と中国山地の山々が望まれます。



深い緑に包まれた、胸のすくようないい景色でした。


一畑薬師からの景色に堪能した後、
待たせてあったタクシーで、一畑口の駅に戻り、
次の目的地、出雲大社に向かいました。

出雲大社は、一畑電鉄の出雲大社前駅から歩いて、
10分ほどのところにありました。
お土産屋さんが軒を連ねる道を抜けると、
いよいよ出雲大社の大鳥居が見えてきます。



出雲大社は云わずと知れた縁結びの神様ですが、
出雲の国を開き、大和朝廷に国を譲ったとされる
大国主命が祀られています。

毎年10月によろずの神が集うのもこの出雲大社です。
「神無月」は10月の古名ですが、
出雲地方では、「神在月」と言うそうです。

大鳥居を抜け長い参道を歩いて行きました。

うだるように暑い夏の日で、
観光客の姿もあまりなく、
あたりは蝉の鳴き声が響くだけで、
閑散とした雰囲気でした。

やがて再び鳥居が現われ、拝殿が見えてきました。



拝殿に太いしめ縄が飾られています。
重さがなんと1500Kgもあり日本一だそうです。

この拝殿の脇を通り、奥に向かうと、
本殿があるのですが、瑞垣と玉垣で二重に囲われ
一般の人は国宝となっている八足門から、
その屋根の部分を遼に眺めるだけです。



なんでも出雲大社の本殿は、天地根源造りという
日本最古の建築様式を誇り、高さは25mもあるそうです。
桧皮葺の屋根の厚さは90cm。
もちろん国宝に指定されています。

この本殿を見てると、思わず背筋が
しゃっきと伸びるような思いがします。

その昔、この出雲大社本殿は高さが48m近くあり、
かの東大寺の大仏殿を凌ぐ大きさだったそうです。


本殿の様子をしばらく眺め、
彰古館と呼ばれる宝物館を訪れた後、
萩に向かいました。

出雲から萩までの山陰本線の旅は こちらです。



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