能登金剛は、日本海の荒波によって浸食された
2011年10月に、能登半島の中西部を旅しました。
能登半島の西部を北上するには国道249号線が
羽咋から35分程走ると、巌門(がんもん)
鷹の巣岩は、高さ27メートルの塔状の岩です。
崖の上からは、碁盤島(上左の写真)が見えていました。
崖の上からは巌門と鷹の巣岩も見えていました。
崖の上から波打ち際へと降りてみました。
鷹の巣岩の北側に巌門がありました。
まさに"涓滴(けんてき)岩を穿つ"です。
人も立って入れるほどの大きな洞門で、
巌門の北に向かっていくと、鷹の巣岩や
この平らな岩が千畳敷と呼ばれる景勝です。
千畳敷には深く抉られた深みもありました。
厳門から3.5km程北に向かうと
二つの岩が寄り添うよう様に並び、
伊勢の二見が浦と似たような光景なので、
この機具岩という名は、能登比盗_社の祭神の
機具岩から北に15km程の所のヤセの断崖に向かいました。
この大笹波水田は海岸河岸段丘に発達した棚田で、
日本棚田100選にも選ばれています。
大笹波水田から程なく、ヤセの断崖に着きました。
ヤセの断崖は、高さ35mもの断崖が続く、
松本清張の代表作「ゼロの焦点」の
「ヤセ」という地名は、ここが痩せた土地
ヤセの断崖を見下ろす義宮正仁親王殿下御展望台です。
何人もの観光客がいて、能登金剛でも
この展望台から断崖の上を南に遊歩道が続いています。
打ち寄せる波音を聞きながら、
この先に、深く切れ込んだ細い入り江があります。
まるでナイフで切り取ったような地形で、
頼朝の追手から奥州へ逃れている義経が
ヤセの断崖から更に北に向かいます。
能登金剛の北端とされる関野鼻の岬です。
この先の岬を過ぎると、荒々しい断崖や奇岩の
この砂浜は、琴が浜と言い、かつては
鳴り浜は全国でも20か所程しか知られていませんが、
この琴が浜は、石英の含有率が72%以上あるそうです。
能登金剛
Noto Kongo in Ishikawa
断崖や奇岩が続く景勝地で、能登半島西岸の
ほぼ中央に位置する福浦港から25qほど北に
ある関根鼻までの海岸線をさしています。
その際に、能登金剛の海岸線も訪れましたので、
その時の様子を紹介します。
巌門・鷹の巣岩
走っていますが、途中の高浜から国道249号線は
半島の内部を走るようになり、志賀町から
海岸線を通る県道を走ります。
鷹の巣岩の名所がありました。
撮影: 2011年10月
昔は、鷹が巣を作っていたので、
この名がついたそうです。
撮影: 2011年10月
京から奥州へ向かっていた義経・弁慶主従が、この岩で
碁を打っていたという伝説が残っているそうです。
撮影: 2011年10月
先ほど崖の上から見た小さな入り江があり、
そこに鷹の巣岩が聳えていました。
撮影: 2011年10月
日本海の荒波が岩を穿ち大きな
自然の洞門が出来ていました。
撮影: 2011年10月
義経主従もここで身を隠していたそうです。
巌門の奇岩の景色とは打って変わり、波打ち
際に平らな岩が広がる景色になりました。
撮影: 2011年10月
千畳敷には遊覧船乗り場もありました。
撮影: 2011年10月
海が澄み、かなり深い所まで見えていました。
撮影: 2011年10月
機具(はたご)岩がありました。
その二つの岩をしめ縄が結んでいます。
撮影: 2011年10月
能登二見とも呼ばれるそうです。
渟名木入比当ス(ぬなきいりひめのみこと)が
織機を背負って山越えをした際に山賊に襲われ、
織機を海中に投げ入れたところ、その織機が
岩に変わった事から、その名が付いたそうです。
その手前で、大笹波水田がありました。
撮影: 2011年10月
昭和40年代に圃場改善され直線的な畦畔となり、
その幾何学的な景色が綺麗な棚田です。
機具岩からは、車で20分程の距離です。
能登金剛でも代表的な景勝地です。
撮影: 2011年10月
舞台にもなっています。
であるという説や、高い断崖を見下ろすのは
身が痩せる思いという説があるようです。
撮影: 2011年10月
人気のスポットの様でした。
遊歩道は周囲が開け、日本海が良く見えています。
撮影: 2011年10月
豪快な断崖の景色を眺めていました。
撮影: 2011年10月
自然で出来たとは思えない程の
切れ込んだ入り江です。
48艘もの船を隠したという伝説があり、
義経の舟隠しと呼ばれています。
暫くは海岸段丘の崖が続き、雄大な
日本海の景色が見渡せます。
撮影: 2011年10月
景色から一変し、砂浜が広がっていました。
鳴り浜として知られていました。
撮影: 2011年10月
石英を65パーセント以上含んだ砂浜では、人が歩くと
「キュキュ」と音がするようになるそうです。
石英の粒に汚れが混ざると音がしなくなってしまうそうで、
琴が浜もかつての鳴り浜が失われしまったそうです。